[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/
レビュー

湯切り不要!? 「レンチンパスタ調理器」が“早く、おいしく”進化していた!

我が家の定番料理はパスタ。ですが、パスタを茹でるには大きな鍋とざるを使うため、ちょっと面倒に感じるときもあります。そんなときに便利なのが、レンジでパスタを茹でられるアイテム! 特にひとり暮らしの自炊に重宝している人も多いのではないでしょうか。

こういうアイテム、もはや定番ですよね

こういうアイテム、もはや定番ですよね

手軽でとても助かるのですが、鍋で茹でた場合と比べると、どうしてもおいしさが今ひとつ欠けてしまうのが難点。なぜか、パスタがパサついた印象になってしまいます。
レンチンで手軽に、そしておいしく作れたら理想的なのですが……そんなわがままをかなえてくれそうなアイテムを発見しました!

“鍋茹で”よりもおいしい!? 「絶品レンジでパスタ」

それがこちらの、「絶品レンジでパスタ」というアイテム。

大きさは幅28.2×奥行12.8×高さ9.5cm

大きさは幅28.2×奥行12.8×高さ9.5cm

よくあるパスタのレンジ調理グッズとの大きな違いは、フタです。

フタのど真ん中に大きな突起があるほか、全体に小さな穴がたくさん開いています。また、湯切り口がないのも特徴ですね

フタのど真ん中に大きな突起があるほか、全体に小さな穴がたくさん開いています。また、湯切り口がないのも特徴ですね

詳しい仕組みは後で解説しますが、この「絶品レンジでパスタ」は、レンチン調理ながら“鍋茹で”よりもおいしくパスタを茹でられるんだとか! それが本当なら、手軽かつおいしいということで、もうパスタはこのアイテムで茹でるのが最強ということになりますよね。
というわけで今回は、「絶品レンジでパスタ」と、普通のレンチンパスタ調理器、そして鍋茹での3パターンでそれぞれパスタを作ってみて、味や手間などを比べてみたいと思います。

使うのはもちろんすべて同じパスタ、同じソースです

使うのはもちろんすべて同じパスタ、同じソースです

「絶品レンジでパスタ」は作り方がちょっと特殊

まずは「絶品レンジでパスタ」から。最大で2人前調理できますが、今回は1人前でやってみます。

フタをひっくり返して中央の穴にパスタを入れると、おおよそ1人前(100g)を計れます

フタをひっくり返して中央の穴にパスタを入れると、おおよそ1人前(100g)を計れます

さて、普通のレンチンパスタ調理器なら、あとは容器にパスタと水を入れてレンチンするだけなのですが……実は「絶品レンジでパスタ」には熱湯が必要なんです。
必要なお湯の量は、使うパスタの茹で時間と、作る量によって変わってきます。

・規程の茹で時間が2、3、4分の場合→1人前は200ml、2人前は350ml
・5、6、7分の場合→1人前は240ml、2人前は400ml
・8、9、10分の場合→1人前は280ml、2人前は440ml
・11、12分の場合→1人前は310ml、2人前は470ml

容器の側面に目盛りが記載されているので、覚える必要はありません

容器の側面に目盛りが記載されているので、覚える必要はありません

必要なお湯の量は少ないのですぐに沸かせますが、電気ケトルを活用するともっとラクだと思います

必要なお湯の量は少ないのですぐに沸かせますが、電気ケトルを活用するともっとラクだと思います

今回使用するパスタの茹で時間は5分、そして1人前を作るので、240mlのお湯を入れました。結構少ない印象です

今回使用するパスタの茹で時間は5分、そして1人前を作るので、240mlのお湯を入れました。結構少ない印象です

それではフタをしてレンジで加熱します(フタをするのも特徴ですね)。加熱時間は、600Wの場合はパスタの茹で時間通りでOKで、500Wの場合は規程の茹で時間+1分となっています。普通のレンチンパスタ容器だと規程の茹で時間の倍くらいかかることもあるので、ここはかなり時短になりますね。

今回は600Wなので、茹で時間通りの5分間温めます

今回は600Wなので、茹で時間通りの5分間温めます

温め始めると、フタ中央の突起部分から茹で汁が吹き出します! びっくりしますが、吹き出した茹で汁は、フタに無数に開いた小さな穴から容器内に戻っていくのでご安心を。これを「ヴォルケーノ(火山)構造」と命名しているようです。確かに火山の噴火のように見えますね。

熱湯だからか、すぐに窓がくもってしまい見えにくいのですが……吹き出しているのがわかるでしょうか

熱湯だからか、すぐに窓がくもってしまい見えにくいのですが……吹き出しているのがわかるでしょうか

なんでも、この「ヴォルケーノ構造」によりお湯の循環が生まれ、パスタがおいしく仕上がるのだとか。麺から茹で汁に流れ出たデンプンが、お湯の循環によってまた麺の表面にコーティングされ、もっちりとした食感になるとのこと。本当でしょうか……。

5分間の加熱が終了した状態がこちら。茹で汁が噴き出た形跡がありますね

5分間の加熱が終了した状態がこちら。茹で汁が噴き出た形跡がありますね

ちなみに、レンジ内にお湯がこぼれていることはありませんでした。フタが凹んでいるので、茹で汁があふれてしまうことはなさそうです。
さて、フタを開けると……驚くべきことにお湯が残っていません。そう、この「絶品レンジでパスタ」は湯切り不要なのです!

準備したお湯を全部使い切って茹で上げてくれるんです

準備したお湯を全部使い切って茹で上げてくれるんです

そのため湯切りの手間がなく、このままお皿に盛り付けられます。

茹で上がったパスタは、確かにツヤツヤとしていて期待が高まります。レンチン中に温めていたレトルトのソースをかけて……できあがり!

茹で上がったパスタは、確かにツヤツヤとしていて期待が高まります。レンチン中に温めていたレトルトのソースをかけて……できあがり!

このソースをかけた状態までで、かかった時間は12分15秒でした。
実際に食べてみての感想は下記の通り。

●パスタの仕上がり ★★★★☆
お湯が少なかったのでちゃんと茹でられているか不安でしたが、芯が残っている部分はなく、ムラなく茹で上がっていました。また、茹で汁をまとっているからか、全体的にパスタにツヤがあり、ツルツルシコシコとした食感が印象的。レンジ調理にありがちなパサパサ感はいっさいありません。「明らかにもちもちしている」とまでは言えませんが、もっちりプリッとした食感を楽しめました。湯切りもしていないのに水っぽくなく、ソースがしっかりからみますね。

●手軽さ ★★★☆☆
お湯を沸かす必要があることには驚きましたが、必要量が少なく、2〜3分で用意できるためそこまで手間ではないかと思います。また、湯切りがいらないのはうれしいですね!

●調理時間 ★★★★★
12分15秒

従来のレンチンパスタ調理器は手軽なものの、味はイマイチ

では次は、一般的なレンチンパスタ調理器で作った場合と比べてみましょう。同じメーカーから販売されている「レンジでパスタ」を使います。

こちらの商品で作れる量も1〜2人前。フタに付いているパスタ計量穴で、約1人前のパスタを計れます

こちらの商品で作れる量も1〜2人前。フタに付いているパスタ計量穴で、約1人前のパスタを計れます

容器側面に記載されている量の水(1人分で500ml、2人分で700ml)を入れます。そしてパスタを入れ、塩も少々加えます

容器側面に記載されている量の水(1人分で500ml、2人分で700ml)を入れます。そしてパスタを入れ、塩も少々加えます

このままフタをせず、電子レンジで加熱します。加熱時間は、500Wなら規程の茹で時間+5分、2人分は+8分、600Wなら規程の茹で時間+4分、2人分は+7分となります。

今回は茹で時間5分のパスタを1人分、電子レンジの出力が600Wなので+4分して、9分間加熱します。通常の茹で時間の倍くらいかかるため、待ち時間がやや長く感じました。

加熱終了したら、フタを閉めて、湯切り口から茹で汁を捨てます

加熱終了したら、フタを閉めて、湯切り口から茹で汁を捨てます

茹で上がったパスタがこちら。

写真でも違いがわかるほど、「絶品レンジでパスタ」の仕上がりと比べるとツヤツヤ感がありません

写真でも違いがわかるほど、「絶品レンジでパスタ」の仕上がりと比べるとツヤツヤ感がありません

パスタソースをかけた状態までで、かかった時間は16分2秒でした。
実際に食べてみての感想は下記の通り。

●パスタの仕上がり ★★★☆☆
芯は残っておらず、ムラなく茹で上がってはいるものの、どことなくパサついた感じが少しありました。茹ですぎている、というわけではなかったです。もちもちは全くしておらず、パスタ自体にみずみずしさがあまりない印象でした。ソースは普通にからみますが、「絶品レンジでパスタ」よりはややからみにくかったと思います。

●手軽さ ★★★☆☆
水をそのまま入れるだけなのはやはりラクですが、加熱時間が長くかかるので一長一短ですね。また、水量が多めなので、レンジから引き上げる際にお湯がこぼれないよう注意が必要。湯切りもあるので少しだけ手間を感じます。

●調理時間 ★★★☆☆
16分2秒

鍋茹ではおいしいけど時間と手間がかかる

続いて、普通に鍋で調理したパスタと比べてみましょう。

パスタ1人前(100g)に対し、おおよそ1Lの水が必要と言われているので、1Lの水を沸かし、塩を入れて茹でます

パスタ1人前(100g)に対し、おおよそ1Lの水が必要と言われているので、1Lの水を沸かし、塩を入れて茹でます

袋に記載の時間通り5分間茹で、ざるなどにあげます。

茹で上がったパスタがこちら

茹で上がったパスタがこちら

みずみずしい感じがあります

みずみずしい感じがあります

パスタソースをかけた状態までで、かかった時間は18分27秒でした。
実際に食べてみての感想は下記の通り。

●パスタの仕上がり ★★★★☆
芯は残らず、ムラなく茹でられており、かみごたえのあるしっかりとしたパスタという印象でした! もちもち感はほとんど感じませんでしたが麺にみずみずしさがあり、かみごたえを楽しむような、プリッシコッとした食感ですね。ソースも問題なくからみます。

●手軽さ ★★☆☆☆
やはり大量のお湯を沸かすのに時間がかかるうえに、大きな鍋を使用するので、洗うのも手間ではあります。

●調理時間 ★★☆☆☆
18分27秒

結論:「絶品レンジでパスタ」は本当においしくできた!

3パターンの作り方で比較してみた結果をまとめると以下の通り。

◆調理時間
「絶品レンジでパスタ」(12分15秒)>「レンジでパスタ」(16分2秒)>鍋茹で(18分27秒)

調理時間は圧倒的に「絶品レンジでパスタ」が短かったです! お湯を用意する必要があるので、時間がかかるかな?と思ったのですが、比べてみると一番スピーディーに仕上がりました。湯切りの必要がないことも大きいかもしれません。

◆手軽さ
「レンジでパスタ」>「絶品レンジでパスタ」>鍋茹で

これは主観ではありますが、「レンジでパスタ」は湯切りが必要なものの、水を入れるだけなのがやはりラクかなと思います。鍋茹では、大きな鍋とざるが必要、かつ火を使うのでレンチンに比べるとどうしても手間に感じますね。

◆おいしさ
「絶品レンジでパスタ」=鍋茹で>「レンジでパスタ」

こちらも主観ですが、「絶品レンジでパスタ」はもっちりとしたパスタ、鍋茹ではしっかりとした食感のパスタに仕上がっていて、どっちがおいしいかは好みの問題かなと思います。個人的には「絶品レンジでパスタ」が一番おいしく感じました! いっぽうで「レンジでパスタ」の麺は、明らかにパサついた仕上がりになってしまっていたので、同じレンジ調理でありながらかなり違いが出たのは驚きです。

総合すると、「絶品レンジでパスタ」は、手軽においしくパスタを作る方法としてかなりアリだと思います! お湯を入れるということと、湯切りがいらないというのは、従来のレンチンパスタ調理の常識をくつがえす作り方で驚きでした。そして仕上がりもここまで違ったものになるとは……! 電気ケトルがあれば熱湯を用意するのも簡単なので、「絶品レンジでパスタ」と組み合わせることで本当にラクに、早く、おいしいパスタを食べられますよ。新しい便利調理器具として、これから定番になるんじゃないでしょうか!

ペパーミント
Writer
ペパーミント
幼少期から音楽や絵に囲まれながら育ち、地元の名古屋や東京都内を中心に活動するミュージシャン。美容&日用品のレビューを中心に、読者から共感を集めるライターとして幅広く活動しています。
記事一覧へ
しえる(編集部)
Editor
しえる(編集部)
自称ポテチマスター。ポテトチップスを中心に、1日3袋のスナック菓子をたいらげるお菓子狂。お菓子関係のグッズやちょっと変わったアイテムをメインに紹介します。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×