イヤホン・ヘッドホンの選び方
スマートフォンで手軽にコンテンツを楽しめるようになったことで、いまや生活に欠かせないアイテムとなった「イヤホン・ヘッドホン」。いずれも音を聴くためのアイテムですが、さまざまなメーカーから膨大な数の製品が発売されており、自分に合った製品を見つけられない方も多いはずです。本ページでは、「イヤホンとヘッドホンのどちらを選ぶべきか?」「どんな機能があると便利か?」など、イヤホン・ヘッドホン選びのポイントを詳しく解説します。
2024/12/9 更新
目次
自分にぴったりなイヤホン・ヘッドホンを探すうえで、最初に決めておきたいのが「イヤホンとヘッドホンのどちらを選ぶべきか?」ということ。 イヤホン・ヘッドホンそれぞれの特徴やメリットを理解することで「自分にはどちらが必要なのか」「何を基準に選べばよいか」が明確になります。
耳の穴に入れるように装着するイヤホンは、ヘッドホンに比べて本体がコンパクトで携帯性も高く、スッと持ち出して使える手軽さが最大のメリット。さまざまなメーカーから多種多様な製品が発売されており、予算や欲しい機能にあわせて豊富なラインアップから選べる点も魅力です。
ここからは接続方法や装着方式など、イヤホン選びの基準となる3つのポイントを詳しく解説します。ぜひ自分にぴったりなイヤホン探しの参考にしてください。
無線(ワイヤレス)、すなわち、イヤホンとプレーヤー(再生機器)をつなげるケーブルが存在しないタイプです。多くの場合はBluetooth通信を採用しています。ケーブルが引っかかったり、絡まったりする心配はありません。ただし、イヤホン本体の充電が必須で、バッテリーが切れてしまうと音が聴けなくなってしまいます。また、接続状況によっては、音切れなどが起きる場合もあります。
有線タイプは、イヤホンのケーブルを音楽プレーヤーなどの再生機器に直接接続して、音を再生します。再生機器に直接接続するため、ワイヤレスタイプのようにバッテリー切れの心配はなく、外部要因による音質劣化が起こりにくいという特徴もあります。ただし、ケーブルが絡まったり、何かに引っかかってしまったりするというデメリットもあります。
イヤホンは、装着方式によっていくつかのタイプに分けられます。ここでは、代表的な4つのタイプを解説。リスニングスタイルに応じて適したタイプを選びましょう。
柔軟性のあるシリコンなどのイヤーピースを耳に挿し込んで、密閉した状態で音を鳴らす耳栓タイプのイヤホンです。価格が安いモデルが多く、音質がよいのが特徴で、ハイエンドな高音質モデルも続々と登場しています。遮音性が高いため、音漏れはしにくいですが、歩行中の使用は注意が必要です。
耳の入り口にはめるようにして装着するタイプです。サイズは、カナル型と同じようにコンパクト。着脱しやすく、周囲の音が聞き取りやすいので、通勤などに使用しても比較的安全と言えるでしょう。ただし、音漏れしやすいため、人が多い場所で使用する際は注意しましょう。
イヤホン部を耳かけバンドで支えることで、安定して利用できるタイプです。装着中の安定感が高いので、スポーツをしながら音楽を楽しみたいという人に人気。ただし、耳の形状によっては、バンドが当たっている部分に痛みを感じることもあります。
首からイヤホンを回すことで、安定性を高めることができます。コードは首の後ろから通すため、髪型などの崩れを気にする必要がありません。軽量でホールド性にすぐれたものなら、長距離の移動はもちろん、ジョギングなどの運動時に最適です。
ワイヤレスイヤホンは、ケーブルが一切ない「完全ワイヤレス(左右分離型)」、ケーブルで左右のパーツがつながっている「両耳(左右一体型)」、そして人の骨を直接振動させて音を伝える「骨伝導」という3タイプに分けられます。ここでは各タイプの特徴を解説します。
左右のパーツがケーブルやヘッドバンドでつながっていないタイプです。再生する音声データは無線で受信するためケーブルの煩わしさを解消できます。ケーブルが一切ないので、引っかかったり、絡まったりする心配がありません。近年、小型製品が増えてきていますが、落としやすいというデメリットも。物理的にバッテリー容量が小さいため、連続再生時間が短いものも少なくありません。
ケーブルやヘッドバンドで左右のパーツがつながったイヤホンを両方の耳に装着して使用するタイプです。無線(ワイヤレス)イヤホンの中で最も一般的な方式で、種類が豊富です。また、軽量のものが多く、ほとんどの製品にマイクやコントローラーが装備されています。イヤホンを使用しないときは、ケーブルを首にかけてアクセサリー感覚で持ち運ぶことができます。
ここからは、ヘッドホンの種類や選び方のポイントをわかりやすく解説します。イヤホンの選び方とは異なる部分がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
無線(ワイヤレス)タイプは、ヘッドホンとプレーヤー(再生機器)をつなげるケーブルが一切ないので、使う場所を選ばず、どこでも手軽に利用できるのがメリットです。多くの製品はBluetoothを採用しており、イヤホンジャックのないスマートフォンでも音楽を楽しむことができますが、内蔵バッテリーで駆動する仕組みのため、バッテリーが切れてしまうと使えなくなってしまう点は注意しておきましょう。
有線(ワイヤード)タイプは、ヘッドホンのケーブルを音楽プレーヤーなどの再生機器に直接接続して音を再生します。再生機器に直接接続するため、ケーブルが絡まってじゃまになる心配がありますが、無線タイプのような音質劣化がほぼないため、より高音質で音楽を楽しみたいという人に向いています。遅延がなく、バッテリー切れも起きないので、長時間の動画鑑賞やゲームプレイで使いやすいのもメリットです。
耳全体をイヤーカップで覆うように装着するタイプ。耳の周りをイヤーパッドで支えるような構造になっており、耳への直接的な圧迫がなく、長時間装着してもストレスが少なく痛くなりにくいという特徴があります。耳をしっかりと覆うことで遮音性にもすぐれていますが、構造上、ヘッドホンの本体サイズが大きくなりがちです。
耳にのせるような形で装着するタイプ。耳を覆うパーツがないため、オーバーイヤー型に比べると本体を小型軽量化しやすく、持ち運びに適していることから、ポータブルヘッドホンでの採用が多いです。バンド部の圧力(側圧)で頭に固定するという構造上、長時間の利用だと耳が痛くなりやすい点は注意が必要です。
ヘッドホンは、ハウジングの構造によって「密閉型(クローズド)」「開放型(オープンエアー)」「半開放型(セミオープン)」の3つのタイプに分類されます。それぞれ特徴が異なるので、自分の好みや利用シーンにあったものを選びましょう。
音を発するドライバー部分の背面が密閉された構造になって、音が漏れないように仕切られているタイプ。ハウジング内に音が閉じ込められるため、迫力のあるサウンドを楽しめるモデルが多いです。音漏れも少なく、外からも音が入りにくいため、音楽に集中することができ、屋外での利用にも適しています。
ハウジング全体にメッシュなどで穴を設け、音を発するドライバー部分の背面が開放(オープン)されているタイプ。ハウジング内に音を閉じ込めないため、クリアで広がりのあるサウンドを楽しめますが、密閉型に比べると音漏れがしやすく、遮音性も低いため、人の多い場所や公共の場所で使用する際は注意しましょう。
密閉型(クローズド)と開放型(オープンエアー)の長所をあわせもつタイプ。重低音も高音も満足のいく音質で楽しむことができます。ただし、開放型(オープンエアー)同様に音漏れするため、使用場所には注意しましょう。
数あるイヤホン・ヘッドホンの中から自分に最適なモデルを見つけるのは至難の業です。しかし、主にどのようなシーンや目的で使用するかという視点で考えると、機能やタイプ(装着方式、構造)などから最適なモデルを絞り込むことができます。ここでは、通勤・通学時、スポーツ・ランニング時など、5つの使用シーンに適したイヤホン・ヘッドホンの選び方を紹介します。
雑音と逆の信号を発生させて外部からの雑音や騒音を消去するノイズキャンセリング機能搭載モデルは、車内の雑音にじゃまされることなく、好きな音楽に没頭できます。また、音漏れしにくいカナル型や、密閉型は、車内マナーをスマートに守れます。なお、ワイヤレスタイプなら「ケーブルが絡まる・引っかかる」という通勤・通学時のトラブルを解消できます。
スポーツをしたり、ランニングをしたりするときは汗をかくため、防水・防滴機能が必須です。また、激しい動きや振動を受けても外れにくいカナル型や耳かけタイプを選ぶとよいでしょう。ケーブルがないワイヤレスタイプであれば、スポーツ時の動きを妨げることもありません。屋外での利用を想定しているなら、周囲の音をしっかりと確認できる耳をふさがない骨伝導イヤホンや外音取り込み機能搭載の製品を選ぶと安心です。
自宅でゆったりと音楽を聴きたい場合には、高音質が楽しめるハイレゾ対応モデルを選ぶとよいでしょう。周囲の騒音にじゃまされずに音楽をしっかりと楽しむなら、密閉型のイヤホン・ヘッドホンやノイズキャンセリング機能搭載モデルを選ぶと安心です。音漏れを気にしない環境であれば、クリアで広がりのあるサウンドを楽しめる開放型のヘッドホンを選ぶのもよいでしょう。
旅行や出張などの移動中にイヤホン・ヘッドホンを長時間装着する際は、自分の耳孔や頭の形にフィットしたモデルを選びましょう。無線(ワイヤレス)タイプの場合、海外渡航など移動時間が長くなるケースなら、1回の充電で10時間以上バッテリー駆動できる製品だと安心です。飛行中や走行中のエンジン音などの騒音対策に、ノイズキャンセリング機能搭載モデルを選ぶとよいでしょう。
家事や育児、テレワークなどの別の作業をしながら周囲の音とともに音楽を楽しみたいなら、ながら聴きイヤホンが便利。耳を完全にふさがない開放型イヤホンや骨伝導イヤホンなら、周囲の音をしっかりと確認しながら安心して利用できます。イヤホンを着けたまま過ごすなら、ケーブルによる行動制限がないワイヤレスタイプ、長時間でも安定かつ快適に装着できる「耳かけ」や「ネックバンド」タイプがよいでしょう。
言わずと知れた世界的なAV機器メーカー。最新技術の導入にも積極的です。飛行機のエンジン音などの低音から人の声などの中音域まで幅広い帯域の騒音を低減する「ノイズキャンセリング性能」を備えた「WF-1000XM5」が人気。 電車の中、飛行機の搭乗時、街の雑踏音など、環境に合わせてノイズキャンセリング性能をコントロールできます。
シンプルな操作性と独特のフォルムで新製品をリリースするたびに、世界の注目を集めるアメリカのIT企業。「H2」チップを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「AirPods 4 アクティブノイズキャンセリング搭載モデル」が人気です。オープンイヤーで初めて「アクティブノイズキャンセリング」を採用し、周囲の雑音を耳に届く前に低減するほか、周囲の状況がわかる「外部音取り込みモード」や会話を感知して音量を自動的に下げる「会話感知」機能を備えています。
マサチューセッツ工科大学の教授だったアマー・G・ボーズ氏が設立したスピーカーを主とした音響機器ブランドで、迫力のある重低音が特徴です。「CustomTuneテクノロジー」が耳に合わせてノイズキャンセリングとサウンドパフォーマンスを自動調整する完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」が人気。スタビリティバンドが耳にぴったりフィットすることで、快適な着け心地を実現します。
1962年創業の国内オーディオメーカー。エントリーモデルから、最新のテクノロジーを注ぎ込んだハイエンドモデルまで、幅広いアイテムを展開しています。軽量かつ快適な着け心地で、長時間装着しても聴き疲れしにくいオープンエアー型のワイヤレスヘッドホン「ATH-HL7BT」が人気。専用アプリで音質や音量レベル、音のバランスなどをカスタマイズできる点も魅力です。
JVCケンウッドが展開している家電ブランド。日本ビクターの直訳である「Japan Victor Company」の頭文字をとったもので、イヤホン・ヘッドホンはJVCブランドとビクターブランドを展開しています。近年、ビクターブランドでは、ながら聴き向けの完全ワイヤレスイヤホン「nearphones」シリーズに注力しており、イヤーカフスタイルの「HA-NP1T」は豊富なカラーバリエーションと快適なつけ心地でアクセサリー感覚で装着できる点で好評を得ています。
1945年に創業したドイツの老舗音響機器メーカー。マイクロフォンのトップクラスメーカーで「音を忠実に再現する」ことにこだわっています。周囲の騒音レベルに合わせてノイズキャンセリングの度合いを自動調整するアダプティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 4」が人気。最長30時間の再生と高速Qiワイヤレス充電に対応。バッテリー保護モードを使うことで8分間の充電で1時間再生できます。
1946年にジェームス・B・ランシングによって設立されたアメリカの老舗音響機器メーカー。世界中の映画館やコンサートホールで使われているプロ向けの音響システムのほか、スピーカーやサウンドバー、イヤホン・ヘッドホンといったコンシューマー向け製品も手掛けています。近年はBluetoothを活用したワイヤレスイヤホンやヘッドホン、スピーカー製品の展開に積極的で、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「TOUR PRO 3」は高音質と圧倒的な機能性で人気のモデルとなっています。
音楽プロデューサーのDr. Dreを中心に設立されたアメリカのオーディオブランドで、現在はApple(アップル)傘下でワイヤレスイヤホンやヘッドホン、スピーカーを展開しています。「b」のロゴをあしらったアイコニックなデザインと本格的なサウンドで、日本でも若者を中心に愛用者が増加中。「Beats Studio Buds +」はiPhoneとの相性もよく、おしゃれなノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンとして人気です。
総合家電メーカーのパナソニックは、豊富なイヤホンラインアップが魅力です。ポップなカラーリングの低価格なエントリーモデルから、ノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンまで、さまざまなニーズに応えるアイテムを展開。独自の音響構造により、臨場感あふれるリアルな高音質を実現した完全ワイヤレスイヤホン「Technics EAH-AZ80」が人気です。
1987年に中国・深センで設立された情報通信技術(ICT)インフラとスマートデバイスを提供するメーカー。ノートパソコンやタブレット端末、スマートウォッチなど豊富な製品を展開しています。イヤホンカテゴリでは、スタイリッシュかつ機能的な製品を多数ラインアップ。「C-bridge Design(C-ブリッジデザイン)」を採用したイヤーカフ型イヤホン「HUAWEI FreeClip」が人気です。
元Googleエンジニアが起業し、モバイルバッテリーで一躍有名になった新興ガジェットメーカー。特に完全ワイヤレスイヤホンに力を入れており、モバイルバッテリーを手掛けるメーカーらしく、ロングバッテリーなモデルが多いのも特徴です。なかでも「Soundcore P40i」は1万円以下で買える高コスパかつ多機能なノイキャン搭載モデルとして人気を博しています。
イヤホン・ヘッドホンの駆動方式(ドライバーユニット)とは、電気信号を音に変える部分のことです。簡単に言うと、ヘッドホンの心臓部である「音を鳴らす機構」。電気信号を振動に変換し、振動を音として耳に届けるうえで非常に重要な役割を担っています。ここでは、その駆動方式の違いを解説します。
ヘッドホンの9割以上がダイナミック型のドライバーユニットであると言われるほど、一般的なヘッドホンの大半に採用されています。パワフルな重低音の再生が可能で、オーバーヘッド型のほか、インナーイヤー型、耳かけ型、カナル型などに使用されています。
小型化が容易で、補聴器にも利用されている駆動方式。主にカナル型に使用されています。中高音域の音を繊細に表現できる一方で、低音の表現は比較的苦手。ミドルモデルからハイエンドモデルを中心に、この方式が採用されています。
専用のアンプを利用して音を鳴らすタイプです。低音から高音まで、すべての音域で音質は抜群ですが、ほかのタイプのヘッドホンやイヤホンに比べて、かなり高価になっています。
「ハイブリッド型」は、低音がよく響く「ダイナミック型イヤホン」と、中音から高音の表現が得意な「バランスド・アーマチュア型イヤホン」の長所を集約したタイプ。幅広いジャンルの音楽を聴く人に最適です。
平面の振動板にコイルを引き磁石と磁石で挟む構造の平面駆動型は、ダイナミック型ヘッドホンの一種。振動板全体に向けて均一に力が加わり、音のひずみが少ないのが特徴です。
屋外や水辺などのアウトドア、水がかかる可能性のあるキッチンなどでの使用を想定しているのであれば、防じん・防水性能に注目しましょう。防じん・防水性能の表記として使われているのが、「IP〇〇」。これはIP(International Protection)コードと呼ばれるもので、2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められた、電気製品の防じん・防水性能を表す規格です。IPコードは「IP」の文字の後ろに2つの数字が続き、前の数字が防じん性能の等級を、後ろの数字が防水性能の等級を表します。つまり、「IP56」と書かれていた場合、その製品は5等級の防じん性能と6等級の防水性能を備えていることになります。
防じん性能とは、製品外部からの固形物の侵入に対する保護等級のこと。「IP0X」から「IP6X」までの全7等級に分かれており、“防じん”といっても砂やホコリなどの細かな物体だけでなく、手やワイヤーといった具体的な固形物が想定されています。「IP5X」になると粉じんレベルの微粒な物体すら入らない、という性能になります。
防じん等級 | 保護の内容 | 想定される固形物の例 |
---|---|---|
IP0X | 特に保護がされていない | なし |
IP1X | 直径50mm以上の大きさの固形物が内部に入らない | 手 |
IP2X | 直径12.5mm以上の大きさの固形物が内部に入らない | 指 |
IP3X | 直径2.5mm以上の大きさの固形物が内部に入らない | 工具の先端 |
IP4X | 直径1.0mm以上の大きさの固形物が内部に入らない | ワイヤー |
IP5X | 有害な影響が発生するほどの粉じんが内部に入らない | 粉じん |
IP6X | 粉じんが内部に入らない | 粉じん |
防水性能とは、製品外部からの水の侵入に対する保護等級のこと。防水等級は、「IPX0(保護なし)」から「IPX8(潜水状態での使用も可能)」まで9段階あり、IPXに続く数字が大きいほど防水性能が高いことを示しています。キッチンで使用するなら「IPX5」以上を、水没まで考慮する場合には「IPX7」以上の防水性能を備えたモデルを選ぶとよいでしょう。
防水等級 | 保護の内容 |
---|---|
IPX0 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 鉛直に落下する水滴では有害な影響を受けない |
IPX2 | 鉛直から両側15度までの角度で落下する水滴では有害な影響を受けない |
IPX3 | 鉛直から両側60度までの角度で噴霧した水で有害な影響を受けない |
IPX4 | あらゆる方向からの水の飛まつで噴霧した水で有害な影響を受けない |
IPX5 | あらゆる方向からのノズルによる噴流水で有害な影響を受けない |
IPX6 | あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット噴流水で有害な影響を受けない |
IPX7 | 一時的に水に浸しても影響がない |
IPX8 | 潜水状態での使用でも影響がない |
機器間を容易にワイヤレス接続できるBluetooth。近年のスマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーはほぼ標準で搭載しており、対応イヤホン・ヘッドホンを選べば簡単にワイヤレス環境を実現できます。
Bluetoothのバージョン
Bluetoothには1.1〜5.0までバージョンがあります。これらのバージョンのBluetooth対応製品同士であれば、接続することは可能です。しかし、各バージョン固有の機能を利用するには、そのバージョン以上同士の組み合わせでなければなりません。
Ver1.1
2001年に発表された普及バージョン。
Ver1.2
2.4GHz帯域の無線LANとの干渉対策が追加。
Ver2.0
Ver1.2の約3倍のデータ転送速度(最大転送速度3Mbps)に。
Ver2.1
ペアリングが簡単になり、バッテリー寿命を最大5倍延長できるSniff Subrating機能を追加。
Ver3.0
従来の約8倍のデータ転送速度(最大24Mbps)に上げ、省電力化も向上。
Ver4.0
大幅な省電力化ができる低消費電力モード(BLE)対応。さまざまなプロファイルに対応できる。
Ver4.1
4.0を高機能化し、自動再接続やLTEとBluetooth機器間での通信干渉をおさえる。
Ver4.2
転送速度の高速化し、セキュリティを強化。
Ver5.0
4.2と比較すると、通信速度が2倍、通信範囲が4倍向上。
Ver5.1
方向探知機能の追加。
Ver5.2
LE Audio機能の実装。
Ver5.3
消費電力の節減。
Ver5.4
通信方式の拡張(双方向通信)。
有線タイプのヘッドホンやイヤホンの場合、プレーヤー側と接続するプラグの形状が決まっています。プラグには、ミニプラグと標準プラグの2種類があります。音質は、聴き分けられるほどの違いはありませんので、手持ちのプレーヤーに合ったプラグを持つ製品を選びましょう。
Walkmanをはじめ、ほとんどのMP3プレーヤーが採用しているプラグの形式です。直径は3.5mmとかなりの小型です。
プロも利用するようなハイエンドモデルで採用されているプラグ方式です。直径6.3mmと大型なため、耐久性が高いのが特徴です。
標準タイプのプラグを搭載したヘッドホンやイヤホンに、ミニプラグ変換アダプターが付属したタイプ。再生機器がどちらのプラグかわからない場合も安心です。
製品によって異なります。
Androidの場合
ハイレゾ対応端末の場合、対応イヤホン・ヘッドホンをミニプラグに接続することにより、ハイレゾで音楽を聴くことができます。端末が未対応の場合には、ハイレゾ音源再生アプリをインストールし、USB-DAC経由で、ハイレゾ音源を満喫できます。
iPhoneの場合
ハイレゾ音源対応アプリと、iPhone用ハイレゾ対応イヤホン・ヘッドホン、USB-DACかポータブルヘッドホンアンプなどを組み合わせることで、ハイレゾを楽しめます。
ハイレゾマークの有無を確認しましょう。
日本オーディオ協会がハイレゾの定義や推奨ロゴなどを定めました。この基準を満たした製品には推奨ロゴマークを使用することが認められています。なお、このロゴマークはソニーが以前から使用していたものです。
新品のヘッドホンをしばらく再生させて、なじませることです。
エージングをかけることで、イヤホン・ヘッドホンの本来の音を鳴らすことができると言われています。いっぽう、使用するうちにエージングが進むので、無理して行う必要はないという意見もあります。
インピーダンス
電力の抵抗を示す値で、単位はΩ(オーム)です。インピーダンスが小さくなるほど音が大きくなります。
折りたたみ
ヘッドホン部分を折りたたんでコンパクトに収納できる機能です。
音圧感度
この値が大きいほど、大きな音を鳴らすことができます。
再生周波数帯域
ヘッドホンやイヤホンが再生できる周波数を示します。通常12Hz〜22kHzのような形式で表記され、数値の小さいほうが低音側、大きいほうが高音側になります。この幅が広ければ広いほど、多くの音を再現できますが、音質とイコールというわけではないので注意しましょう。
ドライバーサイズ
音を鳴らすドライバーユニットの大きさです。大きいほど高音質であるとされています。
ノイズキャンセリング
雑音と逆の信号を発生させ、電気的に外部からの雑音や騒音を消去する機能です。電車や飛行機など、騒音の多い環境で音楽を楽しむことが多い人に向いています。
ハイレゾ
CDの最大6.5倍の情報量を持つ、高品質な音楽データです。ハイレゾを楽しむためには、プレーヤーとイヤホン・ヘッドホンなどが、どちらもハイレゾに対応していることが必要です。
マイク
イヤホンやヘッドホンにマイクを搭載し、通話や音声による操作が可能なモデルです。ヘッドセットとも呼ばれます。
リケーブル
ケーブルを取り外して、交換できるイヤホンやヘッドホンです。音質を自分好みに調整できるというメリットがあります。
リモコン
コードにリモコンが付属し、音楽プレーヤー本体を取り出さなくても、曲送りや曲戻し、音量の調整ができるモデルです。製品によって対応機種が限られるので、購入時には必ず確認しましょう。