アイリスの最初の印象は、受け入れることを受け入れている人でした。言われるがまま嫁ぎ、見知らぬ相手と夫婦となりますが、二人の関係は「手紙」を送ることから始まります。思わず、「そういえば短編だった!?」となってしまう程に、濃密な人生がぎゅっと詰まっていて、読了後にはじんわりと満ちた心地で溢れていく、そんな素敵なお話です。私は最後、目の奥がつんとしました。ちょっとハンカチが必要かもしれません。心に残る素晴らしいお話なので、ぜひ!!
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2話しかないのに!会った事もない2人が想い合うまでのストーリーにきっと引き込まれてしまうと思います!
戦地へ行った顔も知らない旦那様。手紙を出せども、返事は家族にあてたものだけ。歩み寄ることはできないのだろうか?だけど本当は……不器用なだけでした。ラストにはほっこりいたします。ヒロインか嫁いだ家の人たちがみんないい人というのもよかったです。二人の未来に幸あれ。
おすすめです。とりあえず読んでみてください。短編だし。
実家に居場所のなかった伯爵令嬢アイリス。まるで追い払われるようにして嫁いだ先は、意外にも居心地が良かった。ただ一点、肝心の夫がすでにすれ違いで戦地に赴いていたことを除いて————。全2話。8000字未満の短い物語ですが、読み終わった時に、手紙、という決して華やかではないアイテムが果たした大きな力に、心が温かくなるのを感じるでしょう。アイリスの「この結婚はうまくいかない」という予感。その予感が正しかったのか、ぜひあなたの目で確かめてみてください。
たった二話の短いお話なんですが、それでも感情のジェットコースターに乗れるので本当にスゴイです。この話数で、ここまで揺さぶられたのは初めてでした。兎にも角にも一度読んでみていただきたい!
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