ボラティリティの高いローグライクを模した世界を、実際に命をかけて戦う主人公が時に努力虚しく跳ね返され、時に無敵となって駆け抜ける痛快小説です。
ローグライクゲームをプレイしたことがあれば、この小説で描かれる理不尽さや痛快さが身にしみてわかるでしょう。また主人公の魅力を削がない程度にハメを外した仲間たちの活躍も見ものです。
ここから先描かれる強化された主人公が打ちのめされるレベルの理不尽な敵ってどんなのだろう、それら吹き飛ばすぶっ壊れ武器の性能ってどんなのだろう…、そして最後の武器であるカードの使い方とは…、まだまだ楽しめそうです。
今後描かれるであろう現実世界での主人公の活躍にも期待しています。
最初からオレツエーではない、努力(と試行錯誤)に裏打ちされた異世界ローグライク。面白いですよ!