タイトルを見て、これは問題作なのでは? と思い読み始めたが、タイトルに反して、まさかのコメディ(笑)
死刑囚が書いたとある小説を、看守が温情から預かり、確認の為に読むと、なんとコレが傑作小説だった!
看守は仲間内で、世に出さないのは勿体ないとばかりに、仲間の名義で出版するのだが、これがなんと……。
内容はとっ突き易くストレスなく読み進められる。
後半で罪人の悲壮感を考えさせられてしまうオチに、ホロリと感動した。
たった3000文字程しかないのに、笑いあり感動あり、人のあり方まで考えさせられるなんて、思ってもみなかった。
短編ジャンル広しと言えど、ここまで愉快な傑作はそうそうない!