【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エニーカラー、ミガロHD、日製鋼
ANYCOLOR<5032>がストップ高。同社は12日取引終了後、25年4月期通期の単独業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の148億円から154億円(前期比24.6%増)に引き上げた。売上高予想も390億円から407億円(同27.2%増)に上方修正。Vチューバーグループ「にじさんじ」では、ファンや顧客企業からの強い需要を背景としてコマース領域及びプロモーション領域を中心に、当初業績予想時の想定を上回る業績進捗になっているという。
■ミガロホールディングス <5535> 2,125円 +163 円 (+8.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ミガロホールディングス<5535>が後場一段高。同社はきょう午前11時30分ごろ、グループのDXYZが手掛ける顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」が、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)が開発する「ザ・パークハビオ名古屋松原」に導入されることが決まったと発表。これが株価を刺激したようだ。「FreeiD」は、スマートフォンアプリから顔を登録するだけで、日々の暮らしのさまざまな行動(入退、本人確認、決済など)を顔認証でつなぎ、カギや財布を持たない環境を実現。多種多様な顔認証AIとの連携が可能で、利用シーンごとに最適な顔認証AIの提供ができるという。
■理研計器 <7734> 2,827円 +173 円 (+6.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
理研計器<7734>は5日ぶり反発。12日取引終了後、70万株(自己株式を除く発行済み株数の1.50%)を上限に13日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は12日終値の2654円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、理計器は13日に予定通り買い付けを実施し、64万1400株を取得した。
■日本製鋼所 <5631> 5,933円 +344 円 (+6.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
日本製鋼所<5631>が商いを伴い大幅高で6000円大台復帰を果たした。産業機械を主力に手掛けるが、祖業は兵器の開発・製造であり、国内では現在唯一の大型火砲メーカーということで注目度が高い。きょうは防衛関連株が引き続き強い動きで、同社株もテーマ買いの流れに乗っている。同社は防衛関連機器の売上高について27年3月期に510億円(前期実績は241億円)と大幅な伸びを見込んでおり、防衛部門の中期的な成長に対する期待は大きい。
■日本ロジ <8967> 92,100円 +4,600 円 (+5.3%) 本日終値
12日に決算を発表。「今期経常は13%増益へ」が好感された。
日本ロジスティクスファンド投資法人 <8967> [東証R] が3月12日大引け後(15:30)に決算を発表。25年1月期の経常利益は前の期比1.6%増の54億円になり、25年7月期も前期比13.0%増の61億円に伸びる見通しとなった。
⇒⇒日本ロジの詳しい業績推移表を見る
■いよぎんHD <5830> 1,668.5円 +72 円 (+4.5%) 本日終値
いよぎんホールディングス<5830>がマドを開けて急伸し、25日移動平均線を上抜けた。同社は四国最大の地銀である伊予銀行を中核とし、25年3月期の純利益予想は前期比26.7%増の500億円と前期に続き過去最高益の更新を計画する。第3四半期累計(4~12月)の純利益は前年同期比40.1%増の461億9300万円で、通期計画に対する進捗率は92%に上る。関税発動に伴うインフレ懸念を背景に、米長期金利に再び上昇圧力が働くなど、世界的に金利の先高観(債券価格の先安観)が強まるなかにあって、いよぎんHDは過去に巧みな運用力を発揮し、他の地銀との比較で高い収益を上げた実績を持つ。金融機関全般に債券運用での損失計上リスクが意識される局面において、銀行セクターでは収益性の高いネット銀行などを選別して物色する投資家の姿勢が強まっているが、いよぎんHDに対しても安定的な利益創出を期待した買いが続いているようだ。
■トーモク <3946> 2,458円 +102 円 (+4.3%) 本日終値
トーモク<3946>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろ、25年3月期の期末配当予想を45円から55円に増額修正したことが好感された。年間配当予想は100円となり、前期実績に対しては30円の増配になる。
■アドバンテスト <6857> 7,830円 +277 円 (+3.7%) 本日終値
アドバンテスト<6857>が大きく切り返す展開。前日の米国株市場でハイテクセクターが買われマグニフィセント・セブンなど大手IT株は軒並み上昇した。そのなか、画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>が6.4%高と値を飛ばしており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇した。アドテストはエヌビディアのGPU向けテスターを独占的に供給していることから、足もとでエヌビディアの株価上昇に連動する形で買いが優勢となった。
■森六ホールディングス <4249> 2,090円 +68 円 (+3.4%) 本日終値
森六ホールディングス<4249>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろ、上限を60万株(発行済み株数の4.04%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は3月14日から来年3月13日までで、取得した自社株は全株消却する予定だ。同時に25年3月期連結業績予想について、売上高を1450億円から1500億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を32億円から34億円(同40.4%減)へ上方修正しており、これも好材料視された。円安の影響で売上高が計画を上振れたことに加えて、販売価格の適正化に向けた顧客との交渉の成果を反映したという。なお、減損損失の計上などで最終損益は11億1000万円の黒字から46億円の赤字(前期30億2200万円の黒字)へ下方修正した。
■イビデン <4062> 4,307円 +133 円 (+3.2%) 本日終値
イビデン<4062>が急伸。12日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い、25年3月期第4四半期に投資有価証券売却益191億1100万円を特別利益に計上すると発表。これが好材料視されたようだ。なお、通期業績予想については、その他の要因も含めて現在精査中とし、今後必要に応じて速やかに公表するとしている。
株探ニュース