英HSBC、イラン関連取引で刑事訴追の可能性も

[27日 ロイター] 英銀行持ち株会社HSBCホールディングスPLCは27日、同社がイラン関連の取引などをめぐり、不正資金取引に関与した疑いで刑事・民事訴追される可能性があると表明した。
規制当局への申請書類で明らかにした。
同行をめぐっては、複数の米当局が不正資金取引との関連を調査している。同社は今回の申請書類で、イラン関連取引が調査の対象になっていることや、刑事訴追の可能性があることを初めて明らかにした。
同行傘下のHSBC・USAインクは、司法省、マンハッタン州検事、財務省の2部局、連邦準備理事会(FRB)が調査を進めていると説明。「(米国の経済制裁対象である)イラン関係者などを含む過去の取引」が調査の対象になっているという。
米国で事業を展開する金融機関は、制裁対象国・金融機関の支援を禁止されている。
マンハッタン州検事と司法省は、イラン向けに資金決済業務を行っていた複数の欧州銀行と過去に和解している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab