イラクのクルド人自治区、独立の是非問う住民投票を計画
[アルビル(イラク) 3日 ロイター] - イラク北部のクルド人自治政府を率いるバルザニ議長は3日、イラクからの独立の是非を問う住民投票について準備するよう議会に要請した。
イラクでは、政府軍がイスラム教スンニ派の反政府武装勢力との戦闘を続ける中、マリキ首相に代わる新首相選びが難航している。
クルド人自治区は人口約500万人を抱え、1990年代以降は治安が落ち着いている。ただ、スンニ派武装勢力が過去数週間で攻勢を強める中、クルド人勢力も支配地域を約40%広げている。
バルザニ議長は議会に対し、住民投票の実施に向けた委員会を設置するとともに、実施日を決めるよう要請した。
同議長は議会で、「われわれの運命を決める時が来た。他人に決められるのを待つべきではない」と強調した。
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