日本石鹸洗剤工業会では、これまでに主要な界面活性剤5種と、蛍光増白剤2種についてリスク評価を実施し、結果を公表してきました。2012年からは新たにエステル4級塩のリスク評価に着手し、2014年5月にその結果をJSDAホームページに公開しました。エステル4級塩は、陽イオン(カチオン)界面活性剤で、繊維の柔軟性を高める目的で主に柔軟仕上げ剤に配合されています。
海外では、エステル4級塩の最新の安全性データに基づきリスク評価書が公開されており、これら最新の情報を反映させて、日本国内におけるヒトの健康と環境に対するリスク評価を検討しました。その結果、エステル4級塩はヒト健康および環境に対して影響を及ぼすリスクが低いことがわかりました。
エステル4級塩の構造
なお、下の表は、当工業会によるエステル4級塩の環境モニタリング結果が、予測無影響濃度(PNEC)を下回っていることを示しています。
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