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日本石鹸洗剤工業会(JSDA)
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2013年12月15日更新
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*「家庭洗濯の実態を把握する」セミナーが実施されました


「家庭洗濯の実態を把握する」セミナーが実施されました

〜日本繊維製品消費科学会の主催で、当工業会の洗たく科学専門委員長も講演〜

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 繊維製品と社会の関わりについて研究活動を行なう一般社団法人 日本繊維製品消費科学会は、「クリーニングに関する情報セミナー」を例年開催しています。第28回は「家庭洗濯の実態を把握する」と題し、当工業会の洗たく科学専門委員長と、洗濯機メーカーが加盟する日本電機工業会、アパレル業界からは株式会社AOKIの各講師による3講演が組まれました。10月に、大阪・東京の両会場で計180名が聴講しました。ここでは、2講演の概要をお伝えします。
写真:東京会場となった日本女子大学 新泉山館 大会議室の様子


◎日本電機工業会 洗濯機技術専門委員会の講演
「最近の洗濯機動向」

 国内の洗濯機の出荷台数は年間平均約450万台であり、主なニーズは「清潔な洗濯機で綺麗に洗いあげる、そして省エネでありたい」ということです。その実現のため、各洗濯機メーカーは最新の「洗浄技術」「乾燥技術」「清潔技術」を研究・開発し、洗濯機に搭載しています。
 洗浄工程では、エリ・袖汚れやシミ汚れに対する不満の解消が課題で、本来は相反する洗浄性能の向上と節水の両立が求められます。これに対し、循環ポンプやシャワー水流、洗浄効率を高めるモーター技術やセンサー技術を駆使し、少ない水でも洗い残しのない洗浄方式を考案しています。また、洗濯乾燥機の販売が最も伸びていることから、消費電力やシワ・縮みを抑える技術も必須となります。
 洗濯機は大容量化の流れですが、洗濯〜乾燥工程で消費する電力量は以前に比べて抑えられています。省エネ・節水に優れた洗濯機の高い人気は、当面続く見込みです。
 また、近年の特徴のひとつである清潔志向の高まりを受け、洗濯槽の自動洗浄機能などによる黒カビ対策や、除菌・消臭、花粉除去にも各社注力しています。この他に、静音技術の向上やパネル表示の活用など、新たな使いやすさを提案し、独自の価値を打ち出すことにも取り組んでいます。

日本の洗濯機のタイプ(2011年) 参考資料:日本電機工業会  講演資料「電気洗濯機タイプ別の構成変化」

◎当工業会 洗たく科学専門委員会 山田委員長の講演
「最近の家庭洗濯の実態と消費者意識」

 日本石鹸洗剤工業会は、洗濯環境の変化を把握する目的で一般家庭を対象に「洗濯実態調査」を実施しています。 近年の調査では、急速に普及したドラム式洗濯機のユーザーに特徴的な結果が表われ、特に洗剤の使用量に関して、目安表示の0.8倍未満と少なめで使う人が27%もいたことがわかりました。洗剤を少なめに使う人は、縦型洗濯機ユーザーにおいても、ここ数年で約3倍に増加しています。洗濯物や汚れの量が多くなるほど洗剤量が不足する傾向がみられるため、洗剤の表示や洗濯機のパネル表示を参照する場合でも、洗濯物や汚れの量に応じて洗剤量を増やすといった対応策を啓発する必要があります。
 また、次回購入したい洗濯機のタイプを調査したところ、洗濯乾燥機がトップで、「従来より省エネ・節水になる」との理由が最多数でした。省エネ・節水への意識の高さが洗濯行動にも影響していると推測され、風呂の残り湯を洗濯に利用する人が増えているのも事実です。他には、夜間の洗濯や、柔軟剤の過剰使用が増えたことも確認できました。
 今回、洗剤で少なめの使用が目立ったことは、節約意識の高まりを反映していると考えられますが、洗剤を少なめに使うと洗浄力が低下し、水中の汚れが衣服に付着して再汚染が起き、黒ずみが進行する恐れがあります。また、すすぎで風呂の残り湯を用いた場合も、残り湯の汚れや雑菌が付く恐れがあります。こうした洗濯中の再汚染を防ぐには、洗剤を適正な量で使い、すすぎは水道水で行なうことが重要です。



→日本繊維製品消費科学会ホームページ


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