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私の愛しいアップルパイへ
私のお気に入りの習慣の1つに、自らの夢をExcelに文章化し、毎日1回は読み返すというものがあります。
こうすると、夢を日常のあらゆる場面における判断基準にできますし、毎日読み返していると日常と夢とのちょっとしたズレに敏感になれるからです。
この習慣を始めて以来、我が夢の内容は大きく変化し続けてきました。今日はその変遷を見ながら、いかに自分の夢ですら曖昧にしか理解できていないかを暴きます。
たったの2年5ヶ月で夢がどれほど変わったか?
夢を文章化して毎日読み返すの習慣を始めて以来、今まで私はいかに自分の夢に鈍感だったか思い知らされました。自分の夢すら実はよく分かっておらず、一時的に分かったとしてもちょっと時間が経つだけで理解が薄れていってしまうのです。まるで霧か霞で視界が覆われたように。
そのうち、自分の夢に対してほとんど無関心と言っていい状態になってしまいます。私が最初に夢らしい夢を持ったのは小学生の頃でしたが、あらためて夢とは何かをまともに考えたのは2年と5ヶ月前、25歳の頃でした。
2011年6月(2年5ヶ月前)
この頃、私は生まれて初めて夢を諦めるべきか本気で悩みました。その頃まで私が漠然と思い描いていた夢はこうでした。
・音楽を作って評価されて生計をたてること
小学生の頃から漠然と思い描いてきた夢でした。この頃、私はこの諦めきれない夢にもう一度向かうことを決意しました。同時に、その内容については少し違和感を感じてもいました。
2011年8月(2年3ヶ月前)
それから3ヶ月後。違和感を払拭するためにも夢をもっと分解して考えることにしました。音楽と一口に言っても取り組むべきことは多岐に渡ります。そこで大きな方針は変えずに以下6つの分野に分解して考えることにしました。
・音楽作品の制作
・制作環境の整備
・音楽理論の学習
・芸術作品の批評
・ライフハック
・Wonderful Life
ここで大きな変化が2つ起きました。第一に、夢は複数の分野の集合体であることに気づいたことです。そして第二に、音楽を追求するにも、その土台として自分の生活全般についての取り組みが必要不可欠だと気づいたことです。それは人間関係、精神面、肉体面などについての取り組みです。
ちなみにこの頃から夢を毎日読み返す習慣を始めました。
2012年1月(1年10ヶ月前)
それから5ヶ月後。年末年始といういいタイミングだったため、もう一度夢を分解しなおして、焦点を当てるべき点を徹底的に見極めることにしました。大きな画用紙とカラーペンを手に、じっくり自分自身と向き合う時間を設けたのです。結果、私の夢は以下7つの構成要素から成り立つと結論づけました。
・意義ある人生
・音楽への貢献
・他人の成功
・個人的な成長
・経済的な独立
・健康の増進
・家庭生活の充実
このときにも2つの大きな変化が起きました。第一に、あらゆる夢の出発点として、意義ある人生を送るという情熱が先立つことに気づいたことです。そして第二に、音楽を作ることと、社会から評価されることと、生計をたてることは全く別の要素であることに気が付きました。
これは大きな転機になりました。このときに洗いだした7つの分野は、今も大きくは変わっていません。
2012年10月(1年1ヶ月前)
それからさらに9ヶ月後、会社員生活に終止符を打って脱サラしたタイミングで、もう一度夢の内容を見直しました。洗いだした7つの分野はそのままに、それぞれをさらに深堀りして説明を付け加えることにしました。少々長いですが以下に転機します。
・【人生】私は意義ある人生に向かう。なぜなら私は、自分の人生に責任を負っているからである。よって私は、私独自のミッションを自覚し、それを誠実に追及していく。
・【音楽】私は音楽へ貢献する。なぜなら私にとって、芸術に触れることこそが至高の喜びだからである。よって私は、途切れる事なく楽曲を作り続け、魂を込めた作品制作に没頭する。
・【社会】私は他人の成功へ貢献する。なぜなら、人との相乗効果の先にこそ最大の効果が眠っているからである。よって私は、誰もが「大好きなことに没頭できる」道を伝達することで人を成功に導いていく。
・【成長】私は個人的な成長に取り組む。なぜなら、全ての結果は自分の行動から生まれるものだからである。よって私は、絶えず学び成長する習慣を通して、自己を超克し続ける。
・【経済】私は経済的に独立する。なぜなら、それがビジョンを実現するための行動の自由や時間の豊かさを与えてくれるからである。よって私は、自律的な個人の活動のもと生計をたてていく。
・【健康】私は健康の増進に取り組む。なぜなら、健康的な肉体と精神が、困難を乗り越える底力を与えてくれるからである。よって私は、肉体面と精神面の健康について知識を増やし、それらを実践していく。
・【家庭】私は家庭生活の充実を図る。なぜなら、人にとって愛の発露こそが信念を支える強固な基盤となるからである。よって私は利己的な心を排除し、自分を愛するのと同じように、家族や恋人、友人を愛する。
ここでの大きな変化は、それぞれの分野に対して成し遂げたいこと、大切にしている価値観、実現方法を明確にしたことです。
この文章が完成したとき、いつになくスッキリしたのを覚えています。私が今まで曖昧にしてきた考えと文章がピタリと一致した気がしました。
2013年11月(Just Now!)
それからさらに1年と1ヶ月が経ちました。今でも上記で書きだしたものを夢を文章化したものとして毎日読み返しています。しかし、まだ当面は変わることはないと思っていた文章も、既に2つ修正点が見つかっています。
1つは社会の分野で、今注力している音楽業界の変革について盛り込もうとしています。もう1つは経済の分野で、単に時間の自由のために効率的にお金を稼ぐのではなく、情熱を持てる仕事をして人に信頼してもらい、人に力を与え、その対価としてお金を稼ぐという価値観を盛り込もうとしています。
毎日読み返しているので、このように実際の考えが変わりつつあるときにすぐズレに気づけるのです。
これらの修正点はまた今年の年末年始に反映するつもりです。
今まで自分の夢にどれだけ無関心だったか
こうしてみるとたったの2年5ヶ月でどれだけ夢が変わったか分かります。それは私の考えが変わったのではなく、漠然と考えていたことに対してやっと意識的になれたという感覚です。自分の夢くらいはよく分かっていると思ってたのに!
自分の頭の中を信用しないこと。それがまずもって重要なようです。
貴下の従順なる下僕 松崎より