KDDIは11月21日、ホームIoTサービス「au HOME」の対応機器のラインアップを拡充することを発表した。また、パートナー企業と共同開発するコラボレーション型IoTホームサービス「with HOME」を2018年1月下旬以降に開始する。
au HOMEは、7月末に提供を開始した「auひかり」ユーザー向けのホームIoTサービス。スマートフォンとセンサやネットワークカメラなどの「au HOMEデバイス」を活用し、外出先から自宅の状況を把握したり、自宅にいる家族とコミュニケーションしたりできる。月額料金は税別490円。
KDDI執行役員常務 商品・CS統括本部長の山本泰英氏は、au HOMEを低価格かつ手軽に利用できるようにすることで、誰でも始められるホームIoTを目指していると説明。スマートフォンの役割を「人と人をつなげるところから、人と家をつなげる存在にしたい」と話す。
今回新たに、外出先でアプリからエアコンやテレビなどの赤外線機器をオンオフできる「赤外線リモコン」や、コンセントとプラグの間に挟むことで電力量がアプリでわかる「スマートプラグ」をラインアップに追加した。1月以降にはスマートスピーカ「Google Home」にも対応する。
また、auひかり以外のauユーザーでもau HOMEを利用できるようになった。自宅のWi-Fi環境に「無線通信アダプタ(A)」を接続することで利用できる。また、Wi-Fi環境がないユーザーは、 LTEを搭載したNAS「Qua station」を使うことでau HOMEを利用できる。
2018年以降には、事前にシナリオを設定することで、スマートフォンや音声で操作をしなくても、家電やau HOMEデバイスを操作できるサービスを提供する。たとえば、ユーザーが最寄駅に到着したことをGPSで検知して自宅のエアコンや照明をオンにしたり、開閉センサで外出を検知すると自宅の家電の電源をオフにするといったことが可能になるという。
このほか、au HOMEアプリ上で、自宅の家電を一元管理し、取扱説明書にも簡単にアクセスできる機能を追加。保有家電と最新家電の電気料金を比較したり、消耗品をECサイト「Wowma!」で簡単に購入できる機能も提供するという。
同日にはさらに、多業種のパートナー企業と共同でコラボレーションサービスを企画開発するwith HOMEを1月以降に提供することを発表。第1弾として、外出先から鍵・窓の開閉状況を確認できるサービスや、家族やペットの状況を確認できるサービス、Google Homeと連携したサービスをパートナー企業向けに提供するとしている。
当初のパートナーは、アキュラホームグループ、朝日ネット、アットホーム、いろは、エイブル、ASD、京浜急行電鉄、シーファイブ、JAHBnet、SenSprout、タマホーム、中部テレコミュニケーション、テイクアンドギヴ・ニーズ、テンフィートライト、鳥取ガス、ナイスコミュニティー、日本ネットワークイネイブラー、ビッグローブ、伏見管理サービス、富士通、プレステージ・インターナショナル、三菱地所ホーム、リストデベロップメント。
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