リトアニアのTZM Creative Labという企業が、クラウドファンディングで新たなタイプの音楽制作デバイス「MOTUS」の資金援助を募っている。MOTUSを持った手を動かすことで多種多様な音をリアルタイムに作り出すことができて、ミュージシャンだけでなくダンサーなども表現の幅を広げられそうだ。
MOTUSは、内部に加速度センサや無線通信モジュールなどを内蔵する、手に握れるほどの小さなデバイス。ボタンなどは設けられておらず、ただ手で振ったり回したりする動きをPCやスマートフォンの専用アプリへ伝えて音を鳴らす。
動かす際の加速度、速度、移動距離などの情報を、アプリでさまざまな音にマッピングしておける。動きと音のマッピングを変えることで、シェイカーやドラム、バイオリンといった実在する楽器のように手を動かして演奏できる。
MIDIとも連携させられて、ライトセーバーなど架空の音を奏でることも可能だ。音と連動してビジュアル効果を楽しめるアプリも用意されている。
MOTUSのプロトタイプモデルは、欧州のコンテンポラリーダンス劇場で3シーズンに渡って使われたそうだ。
TZM Creative Labが実施している支援キャンペーンの受付期間は、日本時間11月20日まで。目標金額の2万8000ドルに対し、記事執筆時点(日本時間11月9日15時)で約1万ドルの資金を集めている。
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