5.スマートフォンで多くのトラブルが起こる。携帯電話と言えば、2013年はスマートフォンが悪夢に変わる年になるだろう。「iOS」デバイスは比較的安全だが、「Android」デバイスはダウンロード1つで完全にセキュリティを侵害されてしまう。モバイルスパイデバイスから、常に移動するボットネットノードまで、それらのハックされたスマートフォンは、技術的なスキルをほとんど持たず、セキュリティに対する注意も払っておらず、その時々の願望を満たしたいと思っている人たちに使用されている。それに加え、盗む価値のあるID情報がたっぷり詰まっている。
6.仕事に使うライトユーザーはセキュリティを求めてタブレットに移行する。前述のトレンドとは対照的に、デバイスを仕事に使うライトユーザーは、セキュリティとメンテナンスの簡単さを求めて「iPad」や「Surface RT」などのタブレットに移行するだろう。ウェブ、電子メール、「Office」アプリケーションしか必要としないユーザーは、基本的な、安いデスクトップPCやラップトップよりも、これらのデバイスをシンクライアントとして使うようになる。
7.クラウドの不具合で大型のデータ喪失事件が生じる。Officeや「Photoshop」などの大型PCアプリケーションのユーザーは、手元にあるPCにソフトをインストールするのではなく、オンラインでアプリケーションを借りて利用するように、強く誘導されるようになる。これは、アプリケーションベンダーが継続的に収入を確保できるようにするためだ。現在では重要なデータがクラウド上に置かれるようになってきているため、最低でも1度か2度は、単なるデータ漏えいではなく、ユーザーのデータが失われるような衝撃的なクラウドサービスの不具合が発生するだろう。
8.ハクティビストグループは変化する。アノニマスのようなハクティビストグループは、国際的な法執行機関がそのメンバーを積極的に追っているにもかかわらず、今後もその強さを維持するだろう。世界中から匿名で参加している個人たちは、これからも彼らの気に入らない組織に対して猛威を振るい続ける。ただし、それらのグループは法執行機関と国家の捜査官の浸透を受け、プロフェッショナルなスパイが入り込み、陰で影響を及ぼすことで、これまでは政治に無関係だった方針が今後変化していくことが予想される。
9.ヘルスケア関係の不正行為が指数関数的に増える。オンラインに接続されるヘルスケア関係の組織や医者のオフィスが増加し、またヘルスケアがより高く付くものになるに従って、衝撃的なレベルの不正行為が見られるようになるだろう。The Washington Postの記事にあったように、ヘルスケア業界のセキュリティは、ほかの業種と比べて特に低い。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス