Kinderpanは親子での利用を想定した手書きメッセージングサービスと、知育ゲームを組み合わせたiOS向けアプリ。アプリ上でユーザーアカウントを設定すれば、設定した複数の端末間で写真や手書きメッセージを送り合うことができる。
想定するのは2~6歳の子供とその親とのやりとり。アプリの管理画面を除いて、インターフェースには文字を使用しない。また最短2タップでメッセージを送信できるなど、幼い子供でも直感的に利用できるように配慮した。管理機能にはパスワードをかけることで、子供は親とのみメッセージをやりとりできる。
また、知育のためのコンテンツも用意する。知育コンテンツは「iPadならでは」といった特殊なものよりも、パズルや紙相撲といった実際に「モノ」として存在するものを題材にしているという。将来的には有料コンテンツの提供も検討する。
熊や猫をモチーフにしたアバターを設定でき、世界各地のユーザーのアバターを閲覧することもできる。ただしあくまでアバターの閲覧とアバターへのあいさつ、その国の国名と首都名の表示のみで、子供同士がコミュニケーションするような機能はあえて備えていないという。
「自分にも子供がいる。遅くに家に帰っても、子供に『パパお帰り』と書き置きをもらえるとうれしいが、それだけでは反応も伝えられないし、やりとりにならない。これをiPadやiPhoneで解決したいと思った」――ファンタムスティック代表取締役のシェイン・ベルトン氏は、サービス開発のきっかけをこう語る。
インターフェースは「絵本のような世界観」をイメージして作った。音源には森や海などの実際の音を使った。「グローバル化の一番の壁は言語。直感で触れるように意識したが、(文字を使わないことで)グローバル展開も容易になると考えた」(ベルトン氏)。また、「飾ってかわいい、おしゃれなデザインにすることで、子供のデザインセンスをはぐくみ、親にも納得してもらいたい。玩具でもインテリアになるようなものがあるが、そこを目指す」(ベルトン氏)という。
ファンタムスティックは2010年の設立。これまでソーシャルゲームの開発などを手掛けてきた。
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