KDDIは9月10日、都内で記者会見を開き、12月1日付で同社の代表取締役社長に田中孝司氏が就任することを発表した。現社長兼会長の小野寺正氏は今後、会長職に専念する。会見には、小野寺氏と田中氏が出席した。
(小野寺氏) 携帯電話の法人向けサービスがまだなかった時期に、モバイルソリューションを立ち上げ、新たな概念を取り入れたこと。新しいことに対してリスクを取って積極的に取り組む姿勢から、彼ならやってくれると思った。
UQコミュニケーションズの時も大変だったが、未経験の彼がゼロから会社を立ち上げたことは、彼自身にとっても大きな経験だったし、私としてもやらせて良かったと思っている。
(小野寺氏) 私自身、社長でありながら本来会長がやるべき仕事も多かった。また、会長であれば現場に携わらないため、ある程度対外的な発言もできるが、社長ではほとんどできない。私が対外的な面をサポートすることで、彼の負担の軽減にはなると考えている。
(田中氏) 4月から事業部門をかなり広く担当してきたので、さまざまな課題が見えている。それらを含めて今後はいろいろと実行に移していく。
(田中氏) KDDIには、小野寺が長い間培ってきた経営スタイルがある。どちらかと言うと私は、社会の環境の変化に合わせて社員がクイックに動ける会社を作りたい。
(田中氏) KDDIも過去にスマートフォンを発売したが思うように売れなかった。これが社内での、「スマートフォンを出しても売れない」という思いこみにつながった。今、KDDIにとってのライバルは自分自身。今後は社内を固めて目指すべき方向を明確にしていく。
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