トレンド・プロは12月17日、時事ニュースを漫画で配信するウェブサイト「日本漫画新聞」を公開した。
同社では、11月にITニュースを漫画で配信する「日本IT漫画新聞」を公開している。日本漫画新聞は同サイトの姉妹サイトとなり、「政治・経済」「社会」「芸能・スポーツ」といったジャンルのニュースを漫画にして無料で配信する。
漫画ニュースは1記事2ページ程度で構成されており、平日9時〜17時には1時間に1本のペースで更新していく。また、高速道路無料化や普天間基地問題といったテーマは、「特集記事」として複数回の連載形式をとる。
トレンド・プロは1988年に設立された漫画広告の製作会社。口コミや同社運営のウェブサイト「アドマンガドットコム」を通じて1000名以上の漫画家をネットワーク化しており、企業の広告やユーザー向け小冊子、会社案内などを漫画で制作している。同社の発表によると、制作実績は2009年11月末時点で866社に上る。
トレンド・プロ代表取締役の岡崎充氏は、漫画を使ったニュースメディアを立ち上げた経緯について、「日本には(商業誌などで執筆していない)潜在的な漫画家が30万人程度いる。実力のある漫画家もおり、ビジネスとしての出口がないのはおかしい。自分の作品が世に発表できて人気が出て、報酬も得られるための1つの挑戦」と説明する。
同社がターゲットとするのは、20代〜30代で新聞を読んでいない層。岡崎氏は「新聞を読まない層が何で情報収集をするかとなった時、1つの手段として『漫画新聞を見ておけばどうにかなる』というように考えてもらえれば」と期待を寄せる。
同社では今後、編集部専属の漫画家や自身の関心に応じて編集部にマンガ記事を送る「マンガジャーナリスト」を設置し、速報性の充実を図る。また、携帯電話向けサイトやiPhone向けにアプリケーションを提供する予定だ。
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