成長著しい分野へ進出し、引き続き勢力拡大を図るGoogleは、米国時間2月10日、携帯電話向けに同社提供による広告を表示する「AdSense for mobile search」という広告プログラムを発表した。
Googleは同社の検索結果の隣に表示される広告を、「AdWords」というサービスを通じてすでに販売している。しかし今回の新展開は、Googleが管理する広告をパブリッシャーが各自のサイトに表示する別のサービス、「AdSense」を取り入れたものだ。Googleは携帯電話向けのAdSenseを2007年に立ち上げているが、同社は今回、モバイルサイト運営者などを対象に、各々のサイトでGoogleの検索ボックスを設置してもらう複合型サービスを開始し、テスターを募集している。
GoogleモバイルチームのプロダクトマネージャーYury Pinsky氏は10日付のブログで、このプログラムは携帯電話サービスを手がける通信事業者やモバイルサイトの運営者などが対象で、参加者はGoogleの検索エンジンと検索結果を利用できるほか、これにともなって表示される広告の売り上げの一部を手にできると説明している。
Googleでは、このモバイル検索については当該サイトとの共同ブランドとすることも可能だとしている。これはつまり、同社は共同ブランドの展開には前向きだが、Googleブランドをまったく見せない形での提供には乗り気でないということだ。
GoogleはPC向けの検索では圧倒的なシェアを持つが、モバイル市場では、Microsoftなどのライバル企業とともに覇権を争っている状態だ。モバイル市場では端末やネットワークの高度化が進んでおり、その結果、より高度なウェブブラウジングも可能になっている。広告会社にとっては新たな成長が期待され、重要性の高まる分野だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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