NECは4月12日、次世代基幹網「IOWN」が実現する世界を体験・共創する場として「NEC CONNECT Lab with IOWN」をNEC我孫子事業場に開設した。
IOWNはNTTが提唱するネットワーク・情報処理基盤の構想で、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創ることを目的としている。光技術を中心に、これまでのインフラの限界を超えた高速大容量な通信能力と膨大な計算能力などを提供可能にする。2024年に仕様を確定し、2030年の実現を目指している。
NEC CONNECTはさまざまなアセットを持つ多くの企業と連携してオープンイノベーションに取り組む場。5Gによる価値創造を目指す「NEC CONNECT 5G Lab」などが既に稼働している。
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Lab with IOWNでは、IOWNを活用してビジネスの拡大を目指すパートナーや顧客と、各社の機器の相互接続検証やサービスを組み合わせた検証、各社のラボと連携した実証などを行える。また、企業のデータセンター間や拠点間のAPN(All-Photonics Network)による接続を模した環境を構築し、大容量・低遅延なネットワーク環境を体感できる。さらにIOWN構想の社会実装を目指すIOWN Global Forumによる機器やサービスの技術検証の場としても活用する予定だ。
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Lab with IOWNは、IOWN-GFのOpen APN(Open All-Photonics Network)アーキテクチャーに準拠したNECの光伝送装置によるOpen APN環境で構築されている。
今後は、Data Centric InfrastructureやDigital Twin Computingなどの要素技術も追加し、製造・建設・都市開発・エンターテインメントなどIOWNで想定している各業種のユースケースを社会実装するための検証フィールドへと拡大していくとしている。