[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/
海外コメンタリー

古いPCを再利用--お勧め軽量Linuxディストリビューション5選

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2022-09-08 06:30

 テクノロジー分野で長年過ごしていると、いわゆる「計画的陳腐化」というものにはいつもイライラさせられる。それはまるで、ソフトウェアベンダーやハードウェアベンダーが、コンシューマーに新たなハードウェアを購入させるために、必須のソフトウェアを旧式のハードウェアでは実行できないようにしているかのようだ。

積まれたノートPC
提供:Getty/Image

 例を挙げてみよう。Microsoftが「Windows 11」を発表した際、この新バージョンは(それまでの「Windows」が稼働していた)多くのハードウェアをサポートしないということが明らかになった。これは、運が良ければ面倒な話で済むが、最悪の場合には費用のかかる話となる。そして、(Windowsを使い続けたいと考える)多くの人々は新たなシステムを購入することになった。しかし一部の人々にとって、それは不可能な選択肢だったため、ゆくゆくはサポート切れとなるWindows OSを使い続けるという道を選ぶことになった。

 こういった点に加えて、モダンなOSの中には旧式のハードウェアに優しくないものもいくつかある。ただ、このような状況に陥ったとしても、旧式のハードウェア上で稼働できるように開発されているいくつかのLinuxディストリビューションに望みを見いだせるはずだ。これらのOSによって、旧式のハードウェアを生き返らせ、新品のように活用できるはずだ。

 以下に、そうしたLinuxディストリビューションを5つ紹介する。これらはいずれも、ハードウェアの新旧を問わず、家庭で使う分には十分使いものになるディストリビューションだ。

「Bodhi Linux」

 筆者は、およそ5年前からBodhi Linuxを第1の選択肢にしている。このディストリビューションは旧式のハードウェアにうってつけというだけでなく、ユニークなデスクトップを搭載している。「Moksha」というこのデスクトップは「Enlightenment」(これも筆者の昔からのお気に入りだ)と似ており、本格的なデスクトップOSを構成するだけの豊富な機能を搭載している。

Bodhi Linux
Bodhi Linuxのデスクトップによって、ユニークな方法でコンピューターとやり取りできるようになる。
提供:Jack Wallen

 Bodhi Linuxを使う上で注意すべき点が1つある。それは、デスクトップとやり取りする方法を考え直さなければならないという点だ。というのも、Mokshaのインターフェースはこれまで慣れ親しんできたものとは大きく異なっているためだ。しかし、だからといって使いづらくなるわけではない(実際はその逆だ)。Mokshaは慣れるまでに少しばかり時間がかかるというだけの話だ。ただ、そのことは知っておいた方がよいだろう。

 Bodhi Linuxの推奨システム要件は以下の通りだ。

  • CPU:64ビットの1GHzプロセッサー
  • RAM:768MB
  • ハードディスク:10GB

 必要最低限のシステムを用意するだけで、完璧に機能するのみならず、見かけもクールなデスクトップコンピューターを手に入れられるのだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  3. セキュリティ

    経営陣に伝わりづらい「EDR」の必要性、従来型EDRの運用課題を解決するヒントを解説

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]