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アズワン、在庫データの提供基盤を強化--自律型DBで運用負担を半減

NO BUDGET

2020-02-27 12:17

 アズワンは、在庫データの提供基盤を強化するため、日本オラクルの自律型データベースサービス「Oracle Autonomous Transaction Processing」(ATP)を導入した。販売店が利用する在庫情報管理システムの運用管理負担を半減し、稼働時間の向上により利用者の利便性を高めている。

 クラウド基盤の販売は日立ソリューションズが、システムの構築はオプテージが担当した。

 アズワンは、科学機器や産業機器、病院・介護用品を提供する理化学機器系の商社。カタログや同社のウェブショップ「AXEL」を通じて400万点超の商品情報を提供し、ユーザーと販売店、メーカーを結ぶデリバリー体制により商品を販売している。その内、30万点以上の在庫データを「Oracle Exadata」とOracle ATPの連携により運用管理し、販売店から在庫データを24時間体制で確認可能にした。

 同社は2014年7月に、6つのシステムで運用していたデータベース基盤をOracle Exadataへ統合した。さらに2017年には、Oracle Exadataとリアルタイムに連携するため「Oracle Database Exadata Express Cloud」と、「Oracle Database」のREST APIを簡単に開発できる「Oracle REST Data Services」を活用し、販売店向けシステムの在庫データ参照機能を拡充させている。

 同社は、2020年1月から、これまで利用していたOracle Database Exadata Express Cloudを、東京リージョンのOracle ATPに移行し、自律化機能によりチューニング、パッチング、モニタリングなどの運用管理の負担を半減しながら、在庫データのロード時間を約93%短縮させている。また、「Oracle Application Express」(APEX)を活用することで、REST API、JSONで直接データの読み込みや書き込みができ、アプリケーションサーバーを立てずにデータの連携が行えるため、約1カ月という短期間でのシステムの本番稼働にもつながった。

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