[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

Linuxで使えるWebベースのツール10選

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-04-20 08:00

 Linuxで使用できるWebベースのツールは数多く存在している--問題は、あなたのニーズに最適なものをどうやって選ぶかということだ。本記事では、筆者のお薦めツールを紹介する。

 Linuxは、アプリケーションを実行するための非常に優れたプラットフォームである。そして、Linux上で実行できるアプリケーションは星の数ほどもあるのだ。すなわち、コンテンツ管理システムからWebポータルサイト構築ツールまで、Linuxにはあなたの必要としているすべてのものが揃っていると言ってもよいだろう。そして、数多いツールのなかでも、最高と言えるものがいくつかあるのだ。本記事では、サーバ/Web/クラウドをベースとした、Linuxの必携ツールとして筆者がお薦めするものを10個紹介する。

#1:Drupal

 「Drupal」は、現在利用可能なコンテンツ管理システムのうちで最も優れたものの1つである。DrupalはPHPで記述されたオープンソースのツールであり、個人のサイトから大企業のサイトにまで対応可能となっている。また、モジュール化されており、デフォルトではコアのみがインストールされるようになっているものの、追加可能な素晴らしいモジュールが数多く用意されている。Drupalを稼働させるには、データベース(MySQLが望ましい)とPHP、サーバ(例えばApache)が必要となっている。なお、このツールは元々、掲示板システムとして開発されたものである。

 Drupalはインストールや管理が容易であり、信頼性に優れ、スケーラビリティが高いうえに、テーマ設定も可能となっている。Drupalを使用している大規模サイトとして、Warner Brothers RecordingやMTV UK、Harvard Science and Engineering、FedEX、NASA、Ubuntuを挙げることができる。

 Drupalには、バグの修正とパッチのリリースが効率的に行えるという優れた特徴がある(特にエンタープライズレベルでのメリットが大きい)。Drupalの開発には膨大な数の技術者が関わっており、バグやセキュリティホールが発見されると、速やかに修正がリリースされるのだ。また、バージョン6.0からは自動アップデート通知機能が搭載され、インストールされているモジュール(コアも含む)のアップデートがリリースされるとすぐに、管理者に通知されるようにもなっている。あなたが高品質のサイトを迅速に展開するためのツールを必要としているのであれば、Drupalをお薦めする。

#2:Webmin

 サーバやデスクトップを遠隔地から管理する必要があるというのであれば、現在手に入るツールのなかでは「Webmin」が最も優れたものの1つになるだろう。Webminでは、ディスク使用容量の上限を設定したり、アプリケーションを修正したり、サービス(ApacheやFTP、MySQLなど)を設定したり、複数のマシンを単一のインターフェースによってコントロールするといった、さまざまなことが可能となっている。また、Webminのインターフェースは完全にWebベースであり、驚くほどユーザーフレンドリーなものとなっている。さらに、WebminはDrupalと同じく、モジュール化されているため、モジュールのインストールによって、ほぼどのようなアプリケーションやタスクにも対応でき、ユーザー独自のモジュールを開発することも可能となっている。Webminは、管理タスクを大幅に簡素化したいと考えているすべてのLinux管理者が(そして現在ではWindows管理者も)導入すべきツールだと言えるだろう。なお、WebminはBSDライセンスの下でリリースされている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. 運用管理

    IDCレポートが明かす、AI時代において「プライベートAIインフラ」が企業競争力に果たす役割と効果

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]