ふち

ふち【淵・渕・渊・潭】

1. 川や池、湖などの中にある、水が滞留している深い場所。
   • その相迫った断崖の底に極めて細く深く青み湛へた淵は、時にまた雪白な飛沫（しぶき）をあげた奔湍となって流れ下る。（若山牧水『樹木とその葉 若葉の頃と旅』）
2. 脱出し難い厳しい境遇。
   • 幾度も失敗に失敗を重ね、殆んど絶望の淵に沈もうとしたとき、私を救い、力づけて呉れたのは妻でした。（小酒井不木『人工心臓』）

• (東京式) ふち​ [fùchíꜜ] (尾高型 – [2])
• IPA^(?): [ɸɯ̟ᵝt͡ɕi]
• (京阪式) ふ​ち

• 語義1: 淀み、瀞、深淵
• 語義2: 苦境

（語義1）

• 英語: abyss ^(en), maw ^(en), pool ^(en)

ふち【縁】

1. ものの先端や周りの部分。縁（へり）。
2. 刀の柄口に取り付ける金具。

• (東京式) ふち​ [fùchíꜜ] (尾高型 – [2])
• IPA^(?): [ɸɯ̟ᵝt͡ɕi]
• (京阪式) ふ​ち

（語義1）

• 英語: edge ^(en), rim ^(en)

ふち

• 【不知 / 不智】①ある情報や事情を知らないこと。②知識や知恵がないこと。
• 【不治】治癒しないこと。ふじ。
• 【扶持】①扶（たす）けること。②俸禄を与えて召し抱えること。また、俸禄。
• 【布置】複数のものを程よい場所に置き並べること。
• 【付置 / 附置】付属して設置すること。