漢字
- 「櫑」「榀」などの変形。
- 「晶」の国訓「まさ」の意味を明示するために「木」をつけたもの[1]。
- 静岡県静岡市の地名「石橸」(いしだる)に用いる。「櫑」の異体字としての用例か[2]。
- JIS X 0208収録文字であり、1972年版国土行政区画総覧を典拠として採用されているが、第四次規格(1997)の調査結果では原典にこの字形は存在しない。総覧中に記載された青森県むつ市の「榀ノ木川原」(しなのきがわら)の「榀」を誤写した可能性が指摘されている[3]。調査結果は、規格制定時の典拠資料とは別の文献を参照し、「石橸」を"原典典拠"扱いとして掲出している。
- まさ、まさめ[1][4][5]。まっすぐに通った木目。
- 多くの字書で採用されている字義解説であるが、典拠を示しているものがない。
「石橸」(いしだる)は、静岡県静岡市葵区井川の字名。
字典掲載
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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補278
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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5508
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講談社新大字典 (1993)
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7519
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大漢語林 (1992)
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5488
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- ↑ 1.0 1.1 諸橋轍次『大漢和辞典 補巻』 2000年、文字番号:補278
- ↑ 笹原宏之 『国字の位相と展開』 三省堂、2007年
- ↑ JIS X 0208:1997『7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合』「附属書7(参考) 区点位置詳説」、日本規格協会、1997年
- ↑ 小川環樹 『角川新字源 改訂新版』 角川書店、2017年
- ↑ 鎌田正, 米山寅太郎 『新漢語林』 大修館、2011年、第二版