望
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漢字
望󠄂
字源
編集- 形声。原字の「朢」は「月」+音符「𦣠 /*MANG/」、西周時代に「臣」の代わりに音符「亡 /*MANG/」を増し加えて「望」の字体となる。「満月」を意味する漢語{望 /*mangs/}を表す字。[字源 1]
- ↑ 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、655-656頁。
意義
編集語源
編集- のぞむ:一説に、ビルマ語 မြင် (見る)等と同根[語源 1]。
- 満月:トカラ祖語 *meñe (> トカラ語A mañ トカラ語B meñe 「月」)と関連づける説があるが、音の対応には問題がある[語源 2]。
- ↑ Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 508-509.
- ↑ Václav Blažek, A hypothetical Tocharian contribution to Chinese astronomical terminology, Hannes A. Fellner, Melanie Malzahn, and Michaël Peyrot (eds.), lyuke wmer ra - Indo-European Studies in Honor of Georges-Jean Pinault, Beech Stave Press, 2021, pp. 70-71.
日本語
編集教育漢字 (第4学年)
編集音 | |
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訓 |
名詞
編集- (ボウ)満月。
対義語
編集熟語
編集手書きの字形について
編集- 「望」の構成要素「月」の書き方について
- 以下に示すいずれの書き方でもよい[1]。
- 上記筆順画像のように、単独の「月」と同様に書く
- 「然」の左上のようにななめに書き、第2画の終筆をはねない
- ややななめに曲げた書き方(教科書体通りに書くことを唯一正しい書き方とする一部の副読本[2]の書き方)。
- 横画の終筆と縦画との離接は問わない。また第1画はまっすぐ書いても左側に払って書いてもよい[3]。
- 第2画の終筆は止めてもはねてもよい。
- 「望」の構成要素「王」について
- 漢字の「王」と同様に考える[4]。
- 「望」の構成要素「亡」について
中国語
編集熟語
編集朝鮮語
編集- ハングル: 망
- 音訓読み: 바랄 망
- 文化観光部2000年式: mang
- マッキューン=ライシャワー式: mang
- イェール式: mang
熟語
編集関連語
編集ベトナム語
編集- ローマ字表記
動詞
編集- (文章語) まちのぞむ。
熟語
編集文字情報
編集
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- | |
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日 | |
中 |
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台 | |
韓 |
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漢点字 | 六点漢字 |
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⣕⠪ | ⠨⠰⠎ |
康熙字典 | 505ページ, 29文字目 |
---|---|
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) | 14368/14368' |
新潮日本語漢字辞典 (2008) | 4782/4783/4784 |
角川大字源 (1992) | 4005/4006 |
講談社新大字典 (1993) | 6689/6690 |
大漢語林 (1992) | 4763/4764 |
三星漢韓大辞典 (1988) | 884ページ, 23文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) | 3巻, 2080ページ, 2文字目 |
脚注
編集- ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.185 2016年2月29日 文化庁
- ↑ 『学習漢字996字の読み方・書き方』p.116 小学館 1978年3月
- ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.46-47,52 2016年2月29日 文化庁
- ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.38 2016年2月29日 文化庁
- ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.42 2016年2月29日 文化庁
- ↑ 6.0 6.1 『漢字の○×』p.116 江守賢治(日本習字普及協会 1977年11月)
- ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.52 2016年2月29日 文化庁
- ↑ 『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)』p.185 2016年2月29日 文化庁