十

• 異体字 : 什, 拾（大字）
• 筆順 :  

• 指事或いは象形。まとめて一本「丨」にすることから、後にまとめたことが解るよう中央部が膨れた。或いは針（はり）の象形で、『針』の原字とも（なお、「シン」の音はdhiəɔpのp音がmpを経てm音となったもの）。

金文	甲骨文字	金文	金文	金文	簡帛文字	簡牘文字	小篆	流伝の古文字
殷		西周	春秋時代	戦国時代			《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

1. 九の次の数。二の五倍。
2. 多数。
3. 十分。

• 「十」の伝来時の音は[ʑip]と推定され、当時の日本語にない[-p]の音（入声）は「-フ（音は[-ɸu]と推定されている）」と音写されたため、「十」は「ジフ」として受け入れられ、後に「ジュウ」に変化した。一方、入声はksthpといった無声子音が後続するときは促音便化するという性質（例.合[ガフ]→合算[ガッサン]）があったため、「十」も促音便は「ジッ」であり「十本」は「ジッポン」、「十間」は「ジッケン」と発音された。近年になり、「ジュウ」の音に引きずられ、促音便は「ジュッ」が広く受け入れられるようになった^[1]。改定常用漢字表では、備考に「『ジュッ』とも。」と注記されている^[2]。

  十円（じゅうえん）

  十個（現代の発音: じゅっこ、伝統的な発音: じっこ）

1. 九の次の数。二の五倍。

十 *

• ローマ字表記等
  • 普通話
    • ピンイン: shí (shi2)
    • ウェード式: shih²
    • 注音符号 : ㄕˊ
  • 広東語
    • イェール式: sap⁶
  • 閩南語
    • POJ: cha̍p (chap⁸)
  • 客家語
    • 白話字: sṳ̍p
  • 呉語
    • ピンイン: zeh4, seh4
  • 中古音: *dzyip
  • 上古音: *gyip

1. 10、とお。

1. 完全な、トップの。
   • 十全十美

十 *

• ハングル: 십
• 音訓読み: 열 십
  • 文化観光部2000年式: sip
  • マッキューン＝ライシャワー式: sip
  • イェール式: sip
• IPA^(?): /ɕʰip̚/
• ハングルでの音声表記: 십

十

1. 10。

• 열 (yeol)

• 시월 (siwol) <十月>
• 십간 (sipgan) <十干>
• 십분 (sipbun) <十分>
• 십이월 (sibiwol) <十二月>
• 십이지 (sibiji) <十二支>
• 십자 (sipja) <十字>
• 십전 (sipjeon) <十全>
• 십중팔구 (sipjungpalgu) <十中八九>

十 *

• ローマ字表記
  • Quốc ngữ: thập

• 四角号碼: 4000₀
• 倉頡入力法: 十 (J)