Derby Queen
『Derby Queen』(ダービークィーン)は、芦原妃名子による日本の少女漫画。
Derby Queen | |
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漫画:Derby Queen | |
作者 | 芦原妃名子 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 別冊少女コミック |
発表期間 | 1999年2月号 - 2000年2月号 |
巻数 | 全3巻 |
テンプレート - ノート |
『別冊少女コミック』(小学館)にて1999年2月号から2000年2月号まで連載された。『デラックス別冊少女コミック』2000年4月5日号には、緋芽の両親の出逢いを描いた番外編「Special Day」が掲載された。単行本は全3巻、番外編は第3巻に収録されている。
あらすじ
編集ジョッキーだった父をレース中の落馬事故で亡くした大友 緋芽。
10年後、競馬とは無縁の生活を送っていた緋芽だが、偶然、父の落馬の原因となった人物の息子・荒川 仁がダービーに出場することを知る。当日、競馬場に足を運んだ緋芽が見たのは、亡き父の果たせなかった夢“ダービー制覇”を成し遂げた仁の姿だった。父の無念を晴らしたい、仁に勝ちたいという思いから、母の反対を押し切り、入学した高校を中退。難関試験をくぐり抜け、JRAの競馬学校へ入学する。
厳しい訓練が続く中、同じくジョッキーを目指す唯野 良平と支え合い、迷いながらも懸命に励む緋芽。そして、実習で訪れた厩舎で、父の仇と再会する。
登場人物
編集競馬学校
編集- 大友 緋芽(おおとも ひめ)
- 高校1年生~。身長149cm、体重40.5kg。
- 父の死後、競馬とは無縁の生活を送っていたが、父とレース中接触事故を起こした荒川一の息子・仁が史上最年少でダービーを制覇したのを目の当たりにし、父親の敵を取りたいと競馬学校の受験を決意。
- 入学後は運動神経が良く小柄で体格には恵まれるも、父への思い、荒川親子への思いなどに悩み、精神的に幾度も壁にぶつかる。
- 唯野 良平(ただの りょうへい)
- 中学3年生~。
- 緋芽とはナンパがきっかけで知り合う。出会った当初、私服を着ていたこと、再会した場所が競馬場であったことなどから、緋芽は中学生とは思っていなかった。
- 中学卒業後、緋芽とともに競馬学校に入学。乗馬センスがあり、同期の中でも1、2を争うほど。しかし、もともと低くはなかった身長が、入学後も伸び続け、厳しい減量に苦しむ。
- 実は父親の知り合いが競馬フリークで、4歳の頃から競馬場に通っており、騎手になることが夢だった。ちゃらんぽらんなところもあるが、競馬に関してだけは真面目。
- 木南 比呂(きみなみ ひろ)
- 競馬学校で、緋芽以外で唯一の女の子。6歳の頃から乗馬クラブに通い、日馬連のライセンスも持っており、経験は豊富。
- 当初はまったくの素人である緋芽と衝突していたが、和解。友人となる。
- 神崎 大悟(かんざき だいご)
- 緋芽と同期生。父親が調教師で、実家は厩舎。成績優秀で努力家。幼い頃からジョッキーを目指してきたが、身長が伸び、減量に苦しむ。
大友家
編集- 大友 誠(おおとも まこと)
- 緋芽の父親。明るく前向きな性格で、ダービー制覇を夢見ていた騎手。ダービー出場中、最後の追い込みで荒川一が騎乗する馬と接触し、落馬。帰らぬ人となる。
- 大友 真白(おおとも ましろ)
- 緋芽の母親。夫の死後、泣き暮らしており、緋芽の騎手志望にも大反対した。
- 子供の頃に家族を亡くしており、天涯孤独であった。
荒川家
編集- 荒川 仁(あらかわ じん)
- 荒川一の一人息子。天才的な才能を持つ騎手。騎手デビュー3年目に出場したダービーに史上最年少で優勝。荒川厩舎所属。
- 荒川 一(あらかわ はじめ)
- 元騎手。レース中、大友誠が騎乗する馬と接触、落馬の原因となった。事故後は騎手を引退し、馬の調教師に転身。荒川厩舎を開く。