長瀞町
埼玉県秩父郡の町
長瀞町(ながとろまち)は、埼玉県の西部に位置し、秩父郡に属する町。
ながとろまち 長瀞町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 埼玉県 | ||||
郡 | 秩父郡 | ||||
市町村コード | 11363-8 | ||||
法人番号 | 3000020113638 | ||||
面積 |
30.43km2 | ||||
総人口 |
6,303人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 207人/km2 | ||||
隣接自治体 | 本庄市、秩父郡皆野町、児玉郡美里町、大里郡寄居町 | ||||
町の木 | モミジ | ||||
町の花 | サクラ | ||||
町の鳥 | セキレイ | ||||
長瀞町役場 | |||||
町長 | 大澤タキ江 | ||||
所在地 |
〒369-1304 埼玉県秩父郡長瀞町大字本野上1035番地 北緯36度06分53秒 東経139度06分35秒 / 北緯36.11481度 東経139.10972度座標: 北緯36度06分53秒 東経139度06分35秒 / 北緯36.11481度 東経139.10972度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
人口は約6千人。「長瀞」の正式な字体はである(後述)。
地理
編集秩父地方に属し、秩父盆地の北端に位置する。美里町、寄居町、皆野町、本庄市(旧:児玉町)と隣接する。北に不動山、陣見山、南西に宝登山と山々に囲まれた町の中央には荒川が南北に流れており、長瀞渓谷となっている。その川に沿って鉄道、国道が延びている。
歴史
編集古くは戦国期より見出せる野上であり、江戸期には幕府領に属する本野上村、中野上村、野上下郷村があり、これを野上三郷と通称されていた[2][3]。
- 1871年(明治4年) - 入間県に所属する[4]。
- 1872年(明治5年) - 大区小区制施行により、第10 - 11大区4・7小区に所属する[4]。
- 1873年(明治6年) - 熊谷県に所属する[4]。
- 1876年(明治9年) - 埼玉県に所属する[4]。
- 1879年(明治12年) - 郡区町村編制法施行に伴い、秩父郡に所属する[4]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、本野上村・中野上村・藤谷淵村の区域を以って秩父郡野上村(のがみむら)となる[2]。旧村は野上村の大字となる。大字本野上に役場を開設する[2]。
- 1940年(昭和15年)2月15日 - 町制施行により、野上町となる[5]。大字藤谷淵は大字長瀞に改称される[2][6]。
- 1943年(昭和18年)9月8日 - 樋口村および白鳥村の一部を編入する[5]。大字は野上町へ継承された。
- 1972年(昭和47年)11月1日 - 長瀞町へ改称[5][4]。町名の由来は国の名勝・天然記念物の長瀞から[7]。
- 1989年(平成元年)4月1日 - 防災行政無線運用開始。
人口
編集長瀞町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 長瀞町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 長瀞町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
長瀞町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
編集町長
編集広域行政
編集皆野町との合併が検討され、合併調印締結の一歩手前の段階まで協議が進んでいたが、唯一新町名で折り合いがつかず、2005年3月31日に「皆野町・長瀞町合併協議会」は解散となった。
- 皆野・長瀞下水道組合:皆野町とともに下水道及びし尿処理事業を行っている。(平成20年4月1日に皆野・長瀞水道企業団と秩北衛生下水道組合を統合し、皆野・長瀞上下水道組合が発足。その後、平成28年4月1日に上水道事業を秩父広域市町村圏組合に移管し、現組織名に改称する。)
- 秩父広域市町村圏組合:秩父市、横瀬町、皆野町及び小鹿野町とともに、ごみの収集・処理、火葬場(秩父斎場)の設置・維持管理、消防事務(秩父消防本部)、上水道事業及び秩父ふるさと市町村圏計画の策定・地域振興事業等を行っている。
消防
編集警察
編集経済
編集後述する観光が主な産業で、2016年の旅行者数は約269万人と2006年比で3割近く増えた。外国人にも人気が高い[8]。
地域
編集町の公共施設
編集- 保健センター
- 長瀞町世代間交流支援センター「ひのくち館」
- 長瀞町中央公民館
教育
編集- 中学校
- 長瀞町立長瀞中学校
- 小学校
- 長瀞町立長瀞第一小学校
- 長瀞町立長瀞第二小学校[注釈 1]
県の公共施設
編集- 埼玉県立自然の博物館
- 埼玉県立長瀞げんきプラザ
- 埼玉県長瀞総合射撃場
電話番号
編集市外局番は町内全域が「0494」。同一市外局番の地域との通話は市内通話料金で利用可能(秩父MA)。収容局は長瀞局のみ。
郵便番号
編集交通
編集道路
編集鉄道
編集中心となる駅:野上駅
- 宝登山頂駅 - 宝登山麓駅
タクシー
編集タクシーの営業区域は秩父交通圏で、秩父市・横瀬町・皆野町・小鹿野町と同じエリアとなっている。
路線バス
編集- 2019年現在、路線バスは1路線も運行されていない。
観光
編集長瀞渓谷をはじめとする数々の観光名所を有し、「秩父の赤壁」「関東の耶馬溪」という別名を持つ[9]。
- 長瀞渓谷 - 国の名勝及び天然記念物
- ジオパーク秩父
- 埼玉県立自然の博物館 - 展示物の化石が国の天然記念物(古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群)
- 長瀞町郷土資料館
- 天然氷(阿左美冷蔵 宝登山道店)
- 宝登山神社
- 長瀞通り抜けの桜
- 日本酒(長瀞蔵)
- 宝登山神社の相生の松
-
長瀞渓谷
-
秩父鉄道荒川橋梁
-
長瀞通り抜けの桜
(2009年4月24日撮影) -
阿左美冷蔵宝登山道店
著名な出身者
編集その他
編集- 長瀞の「瀞」の字はJIS X 0208では略字体の「瀞」が採用されており、正確に表示できなかった。正しくは中央の青が靑(月ではなく円)、右の争は爭である。表外漢字字体表に基づき、JIS X 0213:2004では正字体に変更されたため、対応したフォントであれば正確な字体で表示可能である。
- 埼玉県では東秩父村に次ぎ、2番目に人口の少ない市町村となっている。
- 旅番組やドラマなどの撮影が頻繁に行われている。
脚注
編集注釈
編集- ^ 来年度より長瀞第一小学校と併合
出典
編集- ^ 図典 日本の市町村章 p74
- ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』671-672頁。
- ^ 新編武蔵風土記稿 本野上村.
- ^ a b c d e f 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1316-1320頁。
- ^ a b c 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1425頁。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』756頁。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』624頁。
- ^ 【ぐるっと首都圏】長瀞岩畳(埼玉県長瀞町)「地球の窓」目の前に『日本経済新聞』朝刊2018年6月23日(東京・首都圏経済面)2018年6月29日閲覧
- ^ 池内紀『文学フシギ帖』(岩波新書)31P
参考文献
編集関連文献
編集関連項目
編集- 日本の地方公共団体一覧
- 長瀞 - 曖昧さ回避