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津和野町

島根県鹿足郡の町

津和野町(つわのちょう)は、島根県の南西に位置する。山間の小さな盆地に広がる町並みは小京都の代表格として知られ、津和野町津和野伝統的建造物群保存地区とし重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。また毎年7月末に行われる祇園祭の中で、街中を練り歩く鷺舞は津和野の代名詞であり、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

つわのちょう ウィキデータを編集
津和野町
津和野町旗 津和野町章
津和野町旗
2005年平成17年)
9月25日制定
津和野町章
2005年(平成17年)
9月25日制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 島根県
鹿足郡
市町村コード 32501-5
法人番号 7000020325015 ウィキデータを編集
面積 307.03km2
総人口 6,182[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 20.1人/km2
隣接自治体 益田市鹿足郡吉賀町
山口県山口市萩市
町の木
町の花 つわぶき
他のシンボル 白鷺
津和野町役場
町長 下森博之
所在地 699-5292
島根県鹿足郡津和野町枕瀬218-18
北緯34度32分31秒 東経131度50分07秒 / 北緯34.541908度 東経131.835397度 / 34.541908; 131.835397座標: 北緯34度32分31秒 東経131度50分07秒 / 北緯34.541908度 東経131.835397度 / 34.541908; 131.835397
地図
役場庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

津和野町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
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津和野城址から見下ろす市街地

地理

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旧津和野町では川沿いの狭い平地に城下町が広がっている。地名の「津和野」は「つわぶきの生い茂る野」に由来するとされ、つわぶきを町の花に定めている[1]

  • 河川:高津川(吉賀川)、津和野川
  • 山:青野山、須郷田山、野坂山、高峰山、奥山、鬼こぶ山、安蔵寺山、燕岳、香仙原、三子山、雨降山、鍋山
 
太皷谷稲成神社から見た津和野の町並み。

気候

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津和野(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.6
(65.5)
21.8
(71.2)
25.1
(77.2)
30.5
(86.9)
35.1
(95.2)
35.8
(96.4)
37.9
(100.2)
38.2
(100.8)
37.4
(99.3)
32.6
(90.7)
28.1
(82.6)
23.4
(74.1)
38.2
(100.8)
平均最高気温 °C°F 7.8
(46)
9.4
(48.9)
13.7
(56.7)
19.7
(67.5)
24.7
(76.5)
27.4
(81.3)
30.8
(87.4)
32.2
(90)
27.8
(82)
22.4
(72.3)
16.6
(61.9)
10.4
(50.7)
20.2
(68.4)
日平均気温 °C°F 3.0
(37.4)
3.9
(39)
7.4
(45.3)
12.8
(55)
17.8
(64)
21.5
(70.7)
25.5
(77.9)
26.3
(79.3)
21.9
(71.4)
15.8
(60.4)
10.2
(50.4)
5.1
(41.2)
14.3
(57.7)
平均最低気温 °C°F −0.6
(30.9)
−0.5
(31.1)
2.0
(35.6)
6.6
(43.9)
11.8
(53.2)
17.0
(62.6)
21.5
(70.7)
22.1
(71.8)
17.7
(63.9)
10.9
(51.6)
5.3
(41.5)
1.0
(33.8)
9.6
(49.3)
最低気温記録 °C°F −7.9
(17.8)
−13.1
(8.4)
−4.6
(23.7)
−2.7
(27.1)
1.5
(34.7)
6.2
(43.2)
13.0
(55.4)
14.7
(58.5)
4.1
(39.4)
0.2
(32.4)
−2.3
(27.9)
−4.9
(23.2)
−13.1
(8.4)
降水量 mm (inch) 127.4
(5.016)
103.7
(4.083)
148.3
(5.839)
127.7
(5.028)
141.0
(5.551)
211.2
(8.315)
309.8
(12.197)
188.9
(7.437)
209.4
(8.244)
120.0
(4.724)
102.2
(4.024)
120.5
(4.744)
1,908.3
(75.13)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 15.8 13.3 13.8 11.3 9.8 12.6 12.8 10.7 11.4 9.2 10.7 14.5 145.8
平均月間日照時間 70.2 87.5 138.3 178.6 200.4 136.0 150.7 180.4 137.4 148.4 114.1 76.8 1,619.2
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[2]

隣接している自治体

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人口

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津和野町と全国の年齢別人口分布(2005年) 津和野町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 津和野町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
津和野町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 15,412人
1975年(昭和50年) 13,957人
1980年(昭和55年) 13,423人
1985年(昭和60年) 13,002人
1990年(平成2年) 12,131人
1995年(平成7年) 11,389人
2000年(平成12年) 10,628人
2005年(平成17年) 9,515人
2010年(平成22年) 8,427人
2015年(平成27年) 7,653人
2020年(令和2年) 6,875人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

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明治維新前には津和野藩亀井氏城下町であった。幕末期以降の廃仏毀釈と、長崎から配流されてきたキリシタンへ、改宗の強要が実施された歴史(浦上四番崩れ)があるほか、文豪森鷗外の出生地としてもしられている。

2005年平成17年)9月25日、隣接していた日原町合併(新設合併)し、新たな津和野町となった。現在の津和野町は3代目にあたる(後述)。合併後、町役場は旧日原町役場に置かれていた(2021年に元日原診療所を改修した建物に移転[3])。

2015年(平成27年)4月24日、文化庁は日本遺産の最初の18件の一つとして「津和野今昔 ~百景図を歩く~」を選んだと発表した。

年表

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行政

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  • 町長:下森 博之
  • 議会:12名

警察署

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津和野警察署が管轄。

産業

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特産品

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主な医療施設

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  • 津和野共存病院
    • 日原診療所

主な商業施設

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主な企業

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姉妹都市・提携都市

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国内

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提携都市

その他、山陰小京都「津和野」として全国京都会議に加盟している。

海外

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姉妹都市

教育

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小学校

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中学校

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高等学校

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大学入学共通テストの試験場は、出願時、鹿足郡に所在する高校に在学しているか、または、現住所が鹿足郡にある受験生の場合、山口県が試験地区となり、山口県にある試験場が指定される。

交通

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鉄道

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西日本旅客鉄道(JR西日本)

バス

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高速バス
一般路線バス
過去に運行の防長交通バス
  • 特急つわの号
    • 東萩駅 - 萩バスセンター - 津和野温泉 - 津和野駅 - 津和野バスセンター
  • 一般路線
    • [快速](直通便のみ廃止):湯田温泉 - 県庁前 - 宮野駅前 - 三谷駅入口 - 願成就温泉 - 津和野駅 - 津和野バスセンター

道路

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道の駅

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放送通信

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市外局番

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市外局番0856(70~89)である。

  • 0856(70~89)エリア

郵便番号

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郵便物の集配は、以下の郵便局が行っている。

  • 日原郵便局:699-52xx
  • 津和野郵便局:699-56xx

マスメディア

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名所・旧跡・観光スポット

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森鴎外生家
 
森鴎外記念館
 
西周旧居
 
津和野カトリック教会

年中行事

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  • 元旦祭
  • 初午大祭 (太鼓谷稲成神社) - 2月最初の午の日
  • つわのSL健康マラソン - 3月中旬
  • 鷲原八幡宮大祭(小笠原流流鏑馬神事) - 4月第二日曜日
  • 乙女峠祭 - 5月3日
  • 太皷谷稲成神社春季大祭 - 5月15日
  • ほたる祭 - 6月上旬
  • 弥栄神社輪くぐり - 6月30日
  • 祇園祭 (鷺舞神事・子鷺踊り) - 7月20日27日
  • 柳詣り (新丁・幸盛堂)- 8月10日
  • 鮎祭 - 8月中旬
  • 盆踊り大会 - 8月15日
  • 柳天満宮例祭(柳神楽)- 11月2日
  • 太皷谷稲成神社秋季大祭 - 11月15日
  • 松林山天満宮大祭(やっこ道中) - 11月23日
  • 石見神楽 - 通年

食文化

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出身人物

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歴史上の人物

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政治家

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学者

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文化人

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津和野を舞台にした作品

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小説

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  • 森鷗外ヰタ・セクスアリス」1909年
  • 有馬頼義「脱出」 - 紙人形作家である当町出身の河津匂子をモデルとしたもの。
  • 塩見佐恵子「津和野」 - 河津匂子をモデルとしたもの。
  • 三浦浩「津和野物語」文藝春秋、1987年
  • 内田康夫「津和野殺人事件」カッパ・ノベルス、1984年
  • 永井隆「乙女峠‐津和野の殉教者物語」1952年
  • 西村京太郎「萩・津和野に消えた女」双葉文庫、1997年
  • 池田敏雄「キリシタンの精鋭‐津和野乙女峠の受難者たち」1972年
  • 中町信「萩・津和野殺人事件」ゲイブンシャ文庫、1995年
  • 中町信「津和野の殺人者」講談社ノベルス、1991年
  • 深谷忠記「萩・津和野殺人ライン」カドカワノベルズ、1992年
  • 山口香「萩・津和野殺人事件」天山ノベルス、1990年
  • 金久保茂樹「津和野、夜泣き人形伝説殺人事件」ジョイ・ノベルス、2007年
  • 福原カズ子「母子草‐津和野にて」1994年
  • 遠藤周作「女の一生〈1部〉キクの場合」朝日新聞社、1982年
  • 遠藤周作「女の一生〈2部〉サチ子の場合」朝日新聞社、1982年

映画

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ドラマ

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幻の間欠泉

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1997年、温泉掘削のボーリングにより間欠泉の噴出が始まり、諏訪の間欠泉を抜く55mもの噴出高を誇り「日本一の間欠泉」「世界でも2位の間欠泉」ともてはやされた。38度の温泉が炭酸の圧力によって吹き上げるメカニズムであった。しかし塩分が含まれており周囲の田畑に塩被害が出たために、風のない昼間に限ってバルブを開放していた。ところがさらにその後、砒素も含まれることが判明し、事業中止が決定。幻の間欠泉となった。その跡地は現在は公園となっている。

脚注

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  1. ^ 津和野町町勢要覧 (PDF)」『津和野町』。2024年11月6日閲覧
  2. ^ 津和野 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月21日閲覧。
  3. ^ a b 広報つわの 2021年6月号”. 津和野町. 2024年8月22日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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