コルン
コルン(ドイツ語: Kornbrand)とは、主にドイツ西部で生産される蒸留酒(シュナップス)の一種。ドイツ語ではKornbranntweinと呼ばれることもある[1]。
ドイツ語でKornは穀物の意味がある。Kornbrandは「穀物のブランデー」の意味で、Kornbranntweinは「穀物から造ったブランデー」の意となる。その名の通り、小麦やライ麦などの穀物類を原料とした蒸留酒であり、無色透明で風味が無いのが特徴となっている[1][2]。
EUの規制では、コルンとは「小麦、大麦、オーツ麦、ライ麦、ソバだけを発酵、蒸留した酒。または、小麦、大麦、オーツ麦、ライ麦、ソバを原料としたグレーンスピリッツからつくられる酒であり、いっさい香味付けをしないもの」と定義されている[1]。
ドイツの国内法では、EUの規制の上にアルコール度数の規定もあり、コルンはアルコール度数が32度以上と定められている[1]。
食後に食後酒(Digestif)として単独で飲まれるほか、ビールと交互に飲んで体を温めたり[2]、ベルリナー・ヴァイセに添加されるなどして愛飲されている。
ドッペルコルン
編集ドッペルコルン(ドイツ語: Doppelkorn)と呼ばれる物はアルコール度数が38度以上でなければならない。ドッペルは二重や二度の意味もあるが、「通常のコルンよりアルコール度数が高い」の意で用いられており、製法そのものは通常のコルンと変わらない[1]。