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Silent Jealousy

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「Silent Jealousy」
Xシングル
初出アルバム『Jealousy
リリース
ジャンル ロックヘヴィメタルシンフォニックメタルメロディックスピードメタル
時間
レーベル SIREN SONG
プロデュース X
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間3位(オリコン
  • 1991年度年間58位(オリコン)
  • X シングル 年表
    WEEK END
    (1990年)
    Silent Jealousy
    (1991年)
    Standing Sex/Joker
    (1991年)
    ミュージックビデオ
    「Silent Jealousy」 - YouTube
    テンプレートを表示

    Silent Jealousy」(サイレント・ジェラシー)は、日本のロックバンドX(後のX JAPAN)が1991年9月11日にリリースした6作目のシングル

    解説

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    Xはこの叙情的メロディ[1]の曲「Silent Jealousy」をメロスピの開祖ハロウィンの代表曲「Eagle Fly Free」から3年後に打って出た[注釈 1]。Xの3作目のアルバム『Jealousy』(1991年)から最初のリカット・シングル。この年にXが初出場した『第42回NHK紅白歌合戦』でも演奏された。

    イントロリフの力強いリズムは祭りに心を躍らせる日本人らしい感性のリズムであり、YOSHIKIはこの自身の原始的感性から来る叫びを芸術に昇華させた[3]サビの開始4小節の美しい叙情は、ベートーヴェンの3大ピアノソナタ「悲愴」第2楽章のようにシンプルな旋律で心に届き、聞き手の心は強いエネルギーに動かされる[1]。間奏にベースソロパートがある。この曲は躍動感のあるベースが重要な役割を果たし、ベースは補助的な存在という考え方を覆す曲である[4]

    歌詞は日本語/英語の間でを踏んでいる箇所がある[注釈 2]

    2007年の復活後に行われた『めざましテレビ』によるアンケートの得票数で1位を獲得したほか、ファンの得票数で収録曲が決まるベスト・アルバム『FAN'S SELECTION』の投票数で「」に次いで2位となったほどファンの間で人気の曲だが、バンド名がX JAPANと改名された後は1993年12月30日(LIVE RETURNS)の東京ドーム公演での演奏を最後に長い間演奏されることがなかった。しかしながら、2008年3月28日に開催された『X JAPAN 攻撃再開 2008 I.V. 〜破滅に向かって〜』において15年ぶりに演奏され、これ以降は比較的頻繁に演奏されている。「Silent Jealousy」間奏ピアノソロでフレーズの一部をアレンジしている『白鳥の湖』が[注釈 3]YOSHIKIのピアノソロコーナーで「Silent Jealousy」の曲順前後に演奏されることがある。 なお、解散までこの曲がセットリストからはずされた理由は、YOSHIKI曰く「あまりにも演奏が辛いため」。また、『X JAPAN RETURNS』ではアルバム『Jealousy』のブックレットにもあったように、TOSHIが喉を壊した影響で高音部が発声できなくなっていたと言う理由もある。

    カップリングの「Sadistic Desire」は、1作目のアルバム『Vanishing Vision』に収録されていた曲のリメイク版である。また、このシングルから現在まで使われているバンドのロゴを採用している。

    カヴァー

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    オーストラリアのバンドロードLord)が2007年にリリースしたアルバム『アセンデンス英語版』の日本盤ボーナス・トラックに、ゲストボーカルに日本のバンドVigilanteの丹羽英彰を迎え、日本語でカヴァーしたものを収録している[5]

    数多くのYouTuberが同曲を演奏しているが[注釈 4]黒沢ダイスケむらたたむ[8]Mardelas[9]摩天楼オペラ[10]などのアーティストも動画を上げている。

    にゃんごすたーはYOSHIKIの目の前でドラム演奏をした[11]

    また、フィンランドのメタルバンド、ソナタ・アークティカが来日公演の際に、この曲の「触り部分」を演奏した事がある。

    影響

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    収録曲

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    8cmCD
    全編曲: X。
    #タイトル作詞作曲時間
    1.「Silent Jealousy」YOSHIKIYOSHIKI
    2.「Sadistic Desire」YOSHIKIHIDE
    合計時間:

    パーソネル

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    • 共同プロデューサー:
    津田直士
    • ミキシング・エンジニア:
    リッチ・ブリーン

    収録アルバム

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    #1

    #2

    脚注

    [編集]

    注釈

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    1. ^ メロディックスピードメタル(メロスピ)はハロウィンから始まったといわれている[2]。メロスピの原点ともいわれるハロウィンの2ndアルバム『守護神伝 -第一章-』は1987年にリリースされた。メロスピ曲「Silent Jealousy」から遡って挙げられるXのメロスピ系統の代表曲は「」である[2]。インディーズアルバム『Vanishing Vision』版の「紅」(KURENAI)はXが1989年にメジャーデビューする以前から、メロスピがまだ黎明期であった1987年に演奏されている。
    2. ^ 例えば、「幻」(げん)と「Get me」、「夢から覚めた」と「You dyed my heart in blood」。
    3. ^ 『白鳥の湖』第2幕第10曲「情景」(モデラート)終盤のフレーズ。
    4. ^ YouTubeに同曲を上げているMINT SPECはX JAPANの楽曲を中心に1990年代J-ROCKをカバーしているMii(Vo.)とTsukushi(Gt.&Sound program)の2人組ロックバンド。同曲の他に「DAHLIA」、「紅」、「Tears」などをカバーしている[6]。バンドは2022年に『しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT』出演、2023年に初のワンマンライブを実施、2023年から2024年にライブ配信アプリ「Music Champ」提携アーティストとなる。Miiは出身地の沖縄市で2015年から藤崎未花の名義でソロ活動[7]、のちに上京して2019年にMINT SPECが結成された。少女時代にSPEED安室奈美恵を聞き、高校卒業後に音楽の専門学校に通う。2013年から2014年頃、沖縄で1980年代アイドルソングカバーの活動をした。Tsukushiはギター、ピアノ、打ち込みなどをこなすマルチプレイヤー

    出典

    [編集]
    1. ^ a b 津田直士 (2017年1月24日). “津田直士「名曲の理由」 2nd Season 第3回 X JAPAN(後編)”. mora. https://mora.jp/topics/rensai/tsuda2-3-2/ 
    2. ^ a b エド (2019年11月30日). “ヴィジュアル系におけるメタルサウンドの移り変わり X JAPANからLUNA SEA、DIR EN GREY、DEZERTまでを総括”. Real Sound. https://realsound.jp/2019/11/post-453769.html 
    3. ^ 津田直士 (2017年1月16日). “津田直士「名曲の理由」 2nd Season 第3回 X JAPAN(前編)”. mora. https://mora.jp/topics/rensai/tsuda2-3-1/ 
    4. ^ “必殺仕事人!?個性がキラリと光るベーシスト特集”. music.jp. (2015年12月19日). https://music-book.jp/music/news/column/104298 
    5. ^ LORD - Silent Jealousy (X Japan cover) - YouTube (LORD - Australian Heavy Metal)
    6. ^ X JAPAN COVER BY MINT SPEC - YouTube (MINT SPEC)
    7. ^ “藤崎未花、「ALL OF FUJISAKI MIKA」を配信開始”. THE MAGAZINE. (2020年2月13日). https://magazine.tunecore.co.jp/newrelease/47310/ 
    8. ^ maki (2017年1月12日). “【エンタがビタミン♪】むらたたむ、ソロライブ決定 “X JAPAN”カバーバンドなど濃いゲストに「クセがすごい!」”. Techinsight. https://japan.techinsight.jp/2017/01/maki01121528.html 
    9. ^ 【Full Band Cover】"Silent Jealousy" X JAPAN [Cover by Mardelas] - YouTube (Mardelas)
    10. ^ 【Vocal Cover】Silent Jealousy - X JAPAN【原曲キー】V系Vocalが3声で歌ってみた - YouTube (摩天楼オペラ 苑)
    11. ^ maki (2016年11月14日). “【エンタがビタミン♪】YOSHIKI、ドラムで『紅』叩くにゃんごすたーを公認 「打倒ふなっしーだね」”. Techinsight. https://japan.techinsight.jp/2016/11/maki11141052.html 
    12. ^ みちくさボンバイエ (2017年12月21日). “ボンバイエインタビューVol.14/クリス・ジェリコ”. Qetic. https://qetic.jp/column/daze-funk-jr/michikusabombaye-68/274275/ 

    外部リンク

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