真岡鐵道
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本社がある真岡駅 駅舎 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒321-4306 栃木県真岡市台町2474番地1 北緯36度26分22.0秒 東経140度0分10.5秒 / 北緯36.439444度 東経140.002917度座標: 北緯36度26分22.0秒 東経140度0分10.5秒 / 北緯36.439444度 東経140.002917度 |
設立 | 1987年(昭和62年)10月20日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8060001009481 |
事業内容 | 鉄道事業、旅行業、広告業他 |
代表者 | 代表取締役社長 石坂真一 |
資本金 |
1億円 (2022年3月31日現在)[2] |
発行済株式総数 |
5000株 (2022年3月31日現在)[2] |
売上高 |
2億2412万5611円 (鉄道事業営業収益) 171万1818円 (附帯事業営業収益) 3324万9535円 (デマンドタクシー事業営業収益) 3885万5238円 (SLキューロク館事業営業収益) (2022年3月期)[2] |
営業利益 |
△2億8616万6121円 (全事業営業損失、2022年3月期)[2] |
経常利益 |
△1億2614万0940円 (2022年3月期)[2] |
純利益 |
720万7588円 (2022年3月期)[2] |
純資産 |
1億4567万6717円 (2022年3月31日現在)[2] |
総資産 |
3億7016万1982円 (2022年3月31日現在)[2] |
従業員数 |
50人 (2018年3月31日現在)[3] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | |
外部リンク | https://www.moka-railway.co.jp/ |
真岡鐵道株式会社(もおかてつどう)は、栃木県および茨城県で旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線を転換した鉄道路線真岡線を運営する第三セクター鉄道会社である。栃木県と沿線自治体などが出資している。
歴史
[編集]路線としての歴史は「真岡鐵道真岡線」の項を参照。
- 1987年(昭和62年)10月12日 - 設立[5]。
- 1988年(昭和63年)4月11日 - 東日本旅客鉄道(JR東日本)真岡線を転換し、真岡線開業[5]。
- 1994年(平成6年)3月27日 - 「SLもおか」運行開始[5]。
- 1998年(平成10年)9月15日 - 関東鉄道と「常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷ」の発売を開始。
- 2019年(令和元年)8月8日 - 枕木オーナー制度による寄付募集を発表[6]。
- 2024年(令和6年)4月 - 運転士による酒気帯び運転が発覚。詳細は後節参照。
路線
[編集]車両
[編集]沿線自治体で組織する芳賀地区広域行政事務組合と筑西市(運行開始時は下館市)の委託を受け、1994年(平成6年)3月27日から蒸気機関車牽引列車(SL列車)として「SLもおか」を運行しており、蒸気機関車(SL)を保有している。
現有車両
[編集]- 気動車
- 客車
- オハ50形・オハフ50形 - 「SLもおか」の客車として、JR東日本から譲り受けたもの[7]。日本国内で、原形を保っている唯一の50系客車である。
- 蒸気機関車
- ディーゼル機関車
-
現在の真岡鐵道の主力であるモオカ14形
-
SLもおか用50系客車(リニューアル前)
-
C12 66牽引の「SLもおか」
-
DD13形の置換え用として移籍してきたDE10 1535
過去の在籍車両
[編集]- 気動車
- 蒸気機関車
- C11形(325号機「水原号」) - 真岡鐵道での運行前は新潟県北蒲原郡水原町(現・阿賀野市)の町立水原中学校構内に保存されていた[7]。動態復元後、自社線内で運用されたほか、行楽時期にJR東日本に貸し出されたこともあり、只見線や磐越東線で運用された実績がある[7]。この車両は1946年(昭和21年)製で、2006年(平成18年)に還暦を迎えたため、同年12月9日から11日までは赤いナンバープレートを装着した上で運用に就いた。その後、維持費確保が困難になったため2018年(平成30年)に運用の終了が発表され、2019年(平成31年)3月に東武鉄道へ売却される見通しとなった[8][9][10]。2019年(令和元年)12月1日のラストランを最後に真岡鐵道での運用を終了[11]。2020年(令和2年)7月30日に東武鉄道へ譲渡され[12]、同年12月26日から東武鬼怒川線の「SL大樹」の牽引機として運用されている[13]。
- ディーゼル機関車
-
モオカ63形
-
C11 325牽引の「SLもおか」
-
DD13 55
イメージキャラクター
[編集]- 綿道もか(わたみちもか) - 愛称は2020年(令和2年)9月にインターネット上の一般公募により決定された。 「綿道」は真岡鐵道の愛称が伝統産業の真岡木綿にちなんで「コットン・ウェイ」であることに由来。「もか」は真岡駅のローマ字表記「MOKA」に由来。C12 66(川俣号)をモデルにした擬人化キャラクター。[14]
不祥事
[編集]運転士による酒気帯び運転
[編集]2024年4月に、同社の50歳代の運転士が、乗務前の呼気検査で、基準を超えるアルコール分が検出されたにもかかわらず「SLもおか」を運転していたことが、同年6月に一部報道で発覚。さらに、同社は報道で事実が判明するまで、国土交通省関東運輸局に対し、3回目の呼気検査が未実施であるにもかかわらず「実施した」と虚偽説明をしていたことも判明。同運輸局は6月19日に同社に立入検査を実施した[15][16]。その後同社は、当該の運転士を停職1ヵ月及び降格、虚偽説明をした指令を減給1ヵ月、事業部長・専務ら3人を監督責任を問う形で減給・訓戒などの処分とした[17][18]。国土交通省関東運輸局は2024年8月5日に、同社に対し実施した保安監査の結果を公表。それによると、同社在籍の運転士計20人が、アルコール検査を継続的に行っていなかったことが判明し、同社に対し改善を指示した[19][20]。
脚注
[編集]- ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 p.3
- ^ a b c d e f g h “第35期(令和3年度)決算公告”. 真岡鐵道株式会社. 2022年10月18日閲覧。
- ^ 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 p.19
- ^ 「枕木のオーナー制度開始 真岡鉄道」『栃木放送』2019年8月8日。オリジナルの2019年8月22日時点におけるアーカイブ。2019年8月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 p.31
- ^ 「真岡線SL 1両に削減へ 6市町の運行協 経費増で維持困難、譲渡検討:栃木」『東京新聞』2018年10月8日。オリジナルの2018年10月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「真岡鐵道のSL 1億2000万円で東武鉄道に譲渡へ」『NHK NEWS WEB』日本放送協会、2019年3月26日。オリジナルの2019年3月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ “東武鉄道が1億2000万円で「SL」落札!? どうして今SLに力を入れるの?”. FNN.jpプライムオンライン (2019年3月27日). 2019年6月8日閲覧。
- ^ 「真岡鐵道でC11 325がラストラン」『鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース』交友社、2019年12月2日。2022年3月9日閲覧。
- ^ 『真岡鐵道で運行していたSL(C11形325号機)を2020年7月30日に譲受します! 〜SLの譲受に合わせDLと客車の体制も整え2機体制を確保し、乗車機会をさらに提供します〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2020年7月20日。オリジナルの2020年7月20日時点におけるアーカイブ 。2020年7月20日閲覧。
- ^ 「東武「SL大樹」C11形325号機、12/26運行開始 - 年末年始に特別運転」『マイナビニュース』マイナビ、2020年11月6日。2021年9月25日閲覧。
- ^ 読売新聞 栃木版 2020年11月19日 24面掲載
- ^ SL運転士のアルコール検出問題で虚偽説明 真岡鉄道が関東運輸局に 朝日新聞 2024年6月21日
- ^ 【お詫び】弊社運転士による不祥事について 真岡鐵道ニュースリリース 2024年6月20日
- ^ 真岡鉄道のSL酒気帯び運転疑惑、運転士ら5人を懲戒処分 朝日新聞 2024年6月24日
- ^ 社員等の処分について 真岡鐵道ニュースリリース 2024年6月25日
- ^ 運転士20人が継続的なアルコール検査せず 運輸局が改善指示 朝日新聞 2024年8月6日
- ^ 国からの改善指示について 真岡鐡道ニュースリリース 2024年8月7日
参考文献
[編集]- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日。
外部リンク
[編集]- 真岡鐵道
- 芳賀地区広域行政事務組合
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