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白塚駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白塚駅
駅舎
しらつか
Shiratsuka
E35 豊津上野 (1.9 km)
(2.4 km) 高田本山 E37
地図
所在地 三重県津市白塚町820-2
北緯34度46分13.3秒 東経136度31分56.9秒 / 北緯34.770361度 東経136.532472度 / 34.770361; 136.532472座標: 北緯34度46分13.3秒 東経136度31分56.9秒 / 北緯34.770361度 東経136.532472度 / 34.770361; 136.532472
駅番号  E36 
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 E 名古屋線
キロ程 17.1 km(伊勢中川起点)
電報略号 シラ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
839人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1944年昭和19年)5月8日
テンプレートを表示

白塚駅(しらつかえき)は、三重県津市白塚町にある、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線である。駅番号はE36

本項目ではかつて存在した逆川駅についても扱う。

歴史

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駅構造

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ホーム(伊勢中川方面を望む)

4両編成まで対応の島式ホーム2面4線を持つ、待避可能な地上駅。駅舎は下り(東)側南端にある。ホームとは構内踏切で連絡し、車椅子での移動は容易。構内に後述の検車施設(明星検車区白塚車庫)があり、乗務員区所の白塚列車区が設置されている。トイレは改札内にあり、男女別の水洗式

白子駅管理。2023年現在出札窓口は閉鎖されており、係員による旅客常時対応は行っておらず、インターホンまたは白子駅への電話連絡により対応する。窓口営業時代も係員不在が多く、また、定期券や特急券の発売は行われていなかった。

券売機、精算機はそれぞれ1台設置。自動改札機PiTaPaICOCA対応の改札機が導入されている。津駅と異なり、三重交通(emica)用のチャージ機はない。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1・2 E 名古屋線 下り 賢島方面[5]
3・4 上り 近鉄名古屋方面[5]

特記事項

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内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。

1番線は近鉄名古屋方面への発車に対応しており、白塚車庫に直接入庫することが可能になっている。なお、2022年12月17日時点で1番線から発車する近鉄名古屋方面行き普通列車は、平日ダイヤでは近鉄名古屋行き2本と近鉄四日市行き2本、土休日ダイヤでは近鉄名古屋行き3本が設定されている[6]

列車待避は少ないが、車両交換(ダイヤグラム上同一の列車だが、都合により車両を取り替える行為。)が行われる普通列車がある。伊勢中川方面の場合、先に1番線に交換用車両が停車してドアを開放し、その後2番線に到着した交換元車両の旅客を同一ホームで乗り換えさせる。

停車列車

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普通列車のみ停車し、日中は上下線共に毎時2本の停車本数が確保されている[7]

白塚車庫が併設されている関係で当駅発着の普通列車が数本設定されており、志摩線賢島駅からの列車は当駅が北限となっている[7]

当駅発着の賢島駅直通列車は早朝1本の当駅始発と平日夜間1本の当駅終着列車のみであり、平日朝1本のみ山田線宇治山田駅からの当駅終着列車がある以外は、全て名古屋方面または伊勢中川駅からの列車となっている[7]。なお、急行・準急通過駅のホーム有効長の関係で、普通列車の最大編成両数は当駅を境界として名古屋方面は3両、鳥羽方面は4両までとなっており、津新町駅・伊勢中川駅終着の一部列車は当駅で車両交換(車両の取り替え)が実施されている[8]

2018年平成30年)3月17日ダイヤ変更までは普通列車の折り返し拠点とされており[9]、昼間時は名古屋方面発着の普通列車の約1/3と、賢島方面発着の全普通列車が当駅で折り返し運転を実施していた[9]。昼間時の名古屋・賢島双方からの折り返し列車同士については、ダイヤ上でも乗換え待ち時間のない相互接続が図られていた[9]。同ダイヤ変更までは早朝と休日夕方に当駅始発津新町行きの普通列車、夕方以降に当駅始発宇治山田・鳥羽行き普通列車が数本設定されていた[9]

白塚車庫

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白塚車庫

当駅東側に明星検車区白塚車庫が設置され、名古屋線に所属する一般車両の仕業検査・折り返し整備・夜間滞泊が行われている。構内には乗務員詰所の白塚列車区、動力車操縦者養成所も兼ねる教習所、白塚体育館も併設されている。

白塚車庫には車両配置はなく、名古屋線系統の富吉車庫富吉駅隣接)および山田線系統の明星検車区明星車庫明星駅隣接)を補完する役割という位置付けである。

かつては白塚検車区として管轄下には併設の白塚車庫と、内部線 内部駅隣接の内部車庫があったが、2003年(平成15年)5月に明星検車区と統合され、内部車庫は富吉検車区に移管された[10]。その後内部車庫は2015年(平成27年)4月1日の四日市あすなろう鉄道移行に伴い、施設を所有する四日市市へ移管された[11]

当駅乗降人員

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近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[12]

  • 2023年11月7日:1,627人
  • 2022年11月8日:1,543人
  • 2021年11月9日:1,341人
  • 2018年11月13日:1,640人
  • 2015年11月10日:1,804人
  • 2012年11月13日:1,667人
  • 2010年11月9日:1,804人
  • 2008年11月18日:1,737人
  • 2005年11月8日:1,926人

利用状況

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「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[13]

年度 一日平均
乗車人員
1997年 1,174
1998年 1,183
1999年 1,119
2000年 1,081
2001年 1,033
2002年 989
2003年 988
2004年 957
2005年 953
2006年 957
2007年 948
2008年 950
2009年 899
2010年 910
2011年 905
2012年 903
2013年 909
2014年 864
2015年 906
2016年 896
2017年 896
2018年 874
2019年 839
2020年 648

利用状況の変遷

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白塚駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(白塚駅)
年 度 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 乗降人員調査結果:人/日 特記事項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1950年(昭和25年) 131,670 ←←←← 61,191 192,861      
1951年(昭和26年) 146,850 ←←←← 60,894 207,744      
1952年(昭和27年) 146,850 ←←←← 60,689 207,539      
1953年(昭和28年) 142,260 ←←←← 61,243 203,503      
1954年(昭和29年) 138,960 ←←←← 61,524 200,484      
1955年(昭和30年) 145,110 ←←←← 57,609 202,719      
1956年(昭和31年) 164,370 ←←←← 54,646 219,016      
1957年(昭和32年) 184,890 ←←←← 53,227 238,117      
1958年(昭和33年) 180,210 ←←←← 51,691 231,901      
1959年(昭和34年) 193,530 ←←←← 48,158 241,688      
1960年(昭和35年) 220,920 ←←←← 39,015 259,935      
1961年(昭和36年) 245,040 ←←←← 40,923 285,963      
1962年(昭和37年) 256,950 ←←←← 50,519 307,469      
1963年(昭和38年) 268,050 ←←←← 50,058 318,108      
1964年(昭和39年) 287,580 ←←←← 56,364 343,944      
1965年(昭和40年) 308,130 ←←←← 55,727 363,857      
1966年(昭和41年) 324,720 ←←←← 49,059 373,779      
1967年(昭和42年) 325,080 ←←←← 50,659 375,739      
1968年(昭和43年) 341,700 ←←←← 56,874 398,574      
1969年(昭和44年) 343,350 ←←←← 64,998 408,348      
1970年(昭和45年) 311,190 ←←←← 73,090 384,280      
1971年(昭和46年) 305,790 ←←←← 87,870 393,660      
1972年(昭和47年) 304,920 ←←←← 101,573 406,493      
1973年(昭和48年) 305,100 ←←←← 120,345 425,445      
1974年(昭和49年) 330,960 ←←←← 110,544 441,504      
1975年(昭和50年) 335,160 ←←←← 117,189 452,349      
1976年(昭和51年) 303,270 ←←←← 99,886 403,156      
1977年(昭和52年) 285,660 ←←←← 100,029 385,689      
1978年(昭和53年) 276,210 ←←←← 101,411 377,621      
1979年(昭和54年) 301,320 ←←←← 100,389 401,709      
1980年(昭和55年) 334,320 ←←←← 103,945 438,265      
1981年(昭和56年) 357,900 ←←←← 107,346 465,246      
1982年(昭和57年) 356,340 ←←←← 115,944 472,284 11月16日 2,683  
1983年(昭和58年) 368,250 ←←←← 120,045 488,295 11月8日 2,851  
1984年(昭和59年) 371,220 ←←←← 120,159 491,379 11月6日 2,931  
1985年(昭和60年) 376,110 ←←←← 118,466 494,576 11月12日 3,027  
1986年(昭和61年) 364,080 ←←←← 119,350 483,430 11月11日 2,906  
1987年(昭和62年) 369,420 ←←←← 117,849 487,269 11月10日 2,722  
1988年(昭和63年) 383,940 ←←←← 122,991 506,931 11月8日 2,893  
1989年(平成元年) 382,110 ←←←← 122,227 504,337 11月14日 3,084  
1990年(平成2年) 387,480 ←←←← 123,146 510,626 11月6日 3,150  
1991年(平成3年) 372,810 ←←←← 130,816 503,626      
1992年(平成4年) 367,410 ←←←← 132,898 500,308 11月10日 3,345  
1993年(平成5年) 350,100 ←←←← 138,765 488,865      
1994年(平成6年) 337,950 ←←←← 132,735 470,685      
1995年(平成7年) 323,370 ←←←← 133,024 456,394 12月5日 2,573  
1996年(平成8年) 311,790 ←←←← 138,866 450,656      
1997年(平成9年) 297,900 ←←←← 130,595 428,495      
1998年(平成10年) 304,200 ←←←← 127,671 431,871      
1999年(平成11年) 283,140 ←←←← 126,463 409,603      
2000年(平成12年) 270,810 ←←←← 123,908 394,718      
2001年(平成13年) 256,080 ←←←← 120,912 376,992      
2002年(平成14年) 242,820 ←←←← 118,163 360,983      
2003年(平成15年) 246,270 ←←←← 115,364 361,634      
2004年(平成16年) 238,650 ←←←← 110,633 349,283      
2005年(平成17年) 236,310 ←←←← 111,437 347,747 11月8日 1,926  
2006年(平成18年) 232,890 ←←←← 116,404 349,294      
2007年(平成19年) 230,580 ←←←← 116,295 346,875      
2008年(平成20年)   ←←←←     11月18日 1,737  
2009年(平成21年)   ←←←←          

駅周辺

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駅東側

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駅舎側。白塚海岸(伊勢湾)まで700mの平坦な低地に住宅が密集しており、大型車の通れない狭隘道路や路地も多い。駅前には商店があるも数は少ない。水産加工工場など中小工場が多く点在する。白塚団地を除く白塚の各町につながり、それらは当駅の駅勢圏であるが、北東方向は豊津上野駅、南西方向は高田本山駅のそれと重複し、南部は便数の多い路線バス(白塚口バス停留所)とも競合する。元々の白塚の中心集落は現在の津市白塚出張所(旧・白塚村役場)付近であり、1.2km程度の距離がある。

  • 「白塚駅」停留所(三重交通津駅方面) - 構内バス停留所。並行路線のため乗り換え利用は少なく、狭隘な白塚における回転場兼発着場として使用されている状態である。
  • 近鉄白塚体育館
  • 樋口友好ミュージアム
  • 白塚市民センター
  • 旭電器工業(パナソニックの配線機器・制御機器)
  • 白塚診療所
  • 白塚郵便局
  • 津市白塚出張所
  • 津市立白塚小学校
  • 白塚漁港

駅西側

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駅構内(改札外)にかかる踏切道(歩行者や自転車等のみ)高田本山第九号踏切を渡った西側。

オープンモール型ショッピングセンター「セノパーク津」と白塚団地、小川こがわ、小川園の3集落があり、付近を国道23号が縦断する。

その先に伊勢鉄道伊勢線の線路が通るも駅までは距離がある。北西方向は同線河芸駅の徒歩圏内に入るもののそちらの利用は少ない。

西へ約1kmのところにある豊野団地は、津駅・津市街発着の路線バスが通じていることや当駅前道路の狭隘さなどもあってほぼ駅勢圏から外れる。

セノパーク津

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駅西側に存在する複合商業施設。主要テナントは以下の通り。

その他の駅西側

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  • 白塚団地
  • 津小川郵便局
  • ヤマト運輸津白塚センター
  • 「白塚駅西」停留所 - 津市コミュニティバス (河芸地域)

バス路線

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構内バス乗り場(駅舎横)に乗り入れる。一日12便(土休日は11便)。

隣の駅

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近畿日本鉄道
E 名古屋線
急行
通過
普通
豊津上野駅 (E35) - 白塚駅 (E36) - 高田本山駅 (E37)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注

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  1. ^ a b 〜白子駅が運輸営業を開始してから100年を迎えます〜白子駅開業100周年記念入場券・記念グッズを発売!”. KINTETSU NEWS RELEASE. 近畿日本鉄道秘書広報部 (2015年9月3日). 2015年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7 
  3. ^ a b 近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.156
  4. ^ 平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日http://www.kintetsu.jp/news/files/iccard20070130.pdf2016年3月17日閲覧 
  5. ^ a b 駅の情報|白塚”. 近畿日本鉄道. 2021年5月2日閲覧。
  6. ^ 駅掲出時刻表 - 白塚駅 近畿日本鉄道
  7. ^ a b c 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.150 - p.157・p.162 - p.184・p.308 - p.315・p.320 - p.342
  8. ^ 駅掲出時刻表 - 豊津上野駅 近畿日本鉄道
  9. ^ a b c d 近鉄時刻表2016年3月19日ダイヤ変更号、p.146 - p.153・p.158 - p.180・p.304 - p.311・p.316 - p.338
  10. ^ 近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、pp.738-739
  11. ^ 鉄道ピクトリアル」2018年12月臨時増刊(通巻954号)74頁 電気車研究会
  12. ^ 駅別乗降人員 名古屋線 - 近畿日本鉄道
  13. ^ 三重県統計書 - 三重県

関連項目

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外部リンク

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