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康僧鎧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

康 僧鎧(こう そうがい、सँघवर्मन्Saṃghavarman[1] [サンガヴァルマン]、生没年不詳)は、中国三国時代訳経僧である。天竺インド)出身の僧と伝えられているが、康の字から西域康国[注 1]康居国[注 2]の出身とする説もある。三蔵法師。「僧伽跋摩」(そうぎゃばつま)と音写する。

嘉平4年(252年)頃、洛陽白馬寺に赴き経典の訳出に励んだ。

訳出経典

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仏説無量寿経』2巻
近年の仏教学者の研究では、康僧鎧が『仏説無量寿経』を翻訳したとする説は否定されるのが定説となっている[2][3][4]
『郁伽長者所問経』1巻
大宝積経』巻第八十二

脚注

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注釈

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  1. ^ 康国…現在のウズベキスタン共和国サマルカンド周域、古名ソグディアナ
  2. ^ 康居国…現在のカザフスタン共和国テュルキスタン付近と推定される。

出典

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  1. ^ 「康僧鎧」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
  2. ^ 香川 1984, pp. 20–22.
  3. ^ 齊藤舜健「無量寿経」 - 新纂浄土宗大辞典、浄土宗。
  4. ^ 勧学寮編『浄土三部経と七祖の教え』P.22、及び中村元早島鏡正紀野一義訳注『浄土三部経』下、P.194-195を参照。

参考文献

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  • 中村 元早島鏡正紀野一義 訳注『浄土三部経』 下、岩波書店岩波文庫 青306-2〉、1990年。ISBN 4-00-333062-5 
  • 勧学寮編『浄土三部経と七祖の教え』本願寺出版社、2008年。ISBN 978-4-89416-792-6 
  • 香川, 孝雄「『無量寿経』の漢訳者について」『佛教大学佛教文化研究所年報』第2号、佛教大学仏教文化研究所、1984年、18-49頁。