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Ѕ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キリル文字
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К Ќ Л Љ М Н Њ
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非スラヴ系文字
Ӑ Ӓ Ә Ӛ Ӕ Ғ Ӷ
Ҕ Ӗ Ӂ Җ Ӝ Ҙ Ӟ
Ӡ Ӣ Ӥ Ҋ Ҡ Қ Ҟ
Ӄ Ҝ Ӆ Ӎ Ң Ӊ Ӈ
Ҥ Ө Ӧ Ӫ Ҧ Ҏ Ҫ
Ҭ Ҵ Ӳ Ӯ Ү Ұ Ӱ
Ҳ Ӿ Һ Ҷ Ӌ Ҹ Ӵ
Ҩ Ҽ Ҿ Ӹ Ҍ Ӭ Ӏ
初期キリル文字
Ҁ Ѹ Ѡ Ѿ Ѻ Ѣ
Ѥ Ѧ Ѫ Ѩ Ѭ Ѯ Ѱ
Ѳ Ѵ Ѷ Ԁ
キリル文字一覧

Ѕ, ѕ は、キリル文字のひとつ。マケドニア語で使われる文字である。かつてはロシア語ルーマニア語セルビア語でも用いられていた。

由来

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ギリシア文字Ϛ, ϛスティグマ)からの由来と考えられている。対応するグラゴル文字(ʒelo セロ)である。

呼称

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音素

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/dz/ を表す。

アルファベット上の位置

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マケドニア語の第10字母である。

Ѕに関わる諸事項

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  • ロシア語では Ѕ で表していた音が З と同じ /z/ に変化したため、1708年З に統合された。ただし、ЗЅ に統合すべしとの意見もあり、最終的に З に統合されるまでにはやや紆余曲折があった。
  • ルーマニア語では19世紀半ばに文字自体がラテン文字に切り替えられ、用いられなくなった。モルドバ語でのキリル正書法でも用いられていない。
  • セルビア語では19世紀半ばまで用いられていた。
  • マケドニア語のアルファベットに加えられたのは1944年である。
  • マケドニア語以外のキリル文字を使うスラヴ語にも /dz/ の音は存在しており(ただしロシア語では前述のとおり、固有語の /dz//z/ に吸収されており、外来語にのみ現れる)、それらの言語では Ѕ の代わりに「ДЗ」が用いられる。特にベラルーシ語では「ДЗ」がしばしばひとつの文字のように扱われる。
  • ラテン文字の S と同形。

符号位置

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ѕ U+0405 Ѕ
Ѕ
ѕ U+0455 ѕ
ѕ