出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
杜 撰(ずさん)
- 根拠の確かでない詩や文章を書くこと。また、その誤まりが多い著作。
- 故に其飜訳でも著作でも、一字一語皆出処があって、決して杜撰なものでは無かった。(幸徳秋水 『文士としての兆民先生』)
- 物事の扱いが不適切で、誤りが多いこと。手抜き。いい加減。
- アスファルト大道と云うものの、その二十間道路の上には、どこもかしこも多量の泥が流れていて、勾配の計算が杜撰にされた証拠に、あるところでは、大水溜りがあった。(宮本百合子 『播州平野』)
南宋の王楙が著した『野客叢書』(やかくそうしょ)の以下の箇所による。
- 杜默 為詩、多不合律。故言事不合格者為杜撰。
- 杜黙(ともく)は宋の詩人、「撰」は著作することで、杜黙の作る詩に律(作詩の規則)を外れたものが多かったことから、誤まりが多い著作を意味するようになったという。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
|
推量・意志 |
杜撰だろう |
未然形 + う
|
過去・完了 |
杜撰だった |
連用形 + た
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否定形 |
杜撰でない |
連用形 + ない
|
自動詞化 |
杜撰になる |
連用形 + なる
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言い切り |
杜撰だ |
終止形のみ
|
名詞化 |
杜撰なこと |
連体形 + こと
|
仮定条件 |
杜撰ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
杜撰そうだ |
語幹 + そうだ
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杜 撰(dù zhuàn)
- でたらめな著作をする、捏造する。