こんにちは、ITプロマガジンです。
フリーランスエンジニアは企業勤めのエンジニアより自由度が高く、給料も高い傾向にあるので、近年独立する人も増えています。しかし、使用するプログラミング言語によって単価に違いがあり、より効率的且つ長期的に稼ぐにはプログラミング言語のトレンドを把握しておく必要があります。
そこで今回は、フリーランスエンジニアとして稼げるプログラミング言語と今後衰退していくであろうプログラミング言語などを紹介していきます。現役フリーランスエンジニアの方もこれからフリーランスエンジニアを目指そうとしてる方も必見です。
なお、まずフリーランスエンジニアの仕事内容や実態など基本情報を知りたい方は、以下の記事を併せて参考にしてください。
▶︎ フリーランスエンジニアとは?仕事内容や今から目指す人が知るべき実情
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目次
- 1 フリーランスエンジニアとして稼げるプログラミング言語とは
- 2 フリーランスエンジニアとして稼げるプログラミング言語10選
- 3 プログラミング言語別の平均年収
- 4 企業や現役エンジニアに人気のプログラミング言語
- 5 在宅・常駐案件が多いプログラミング言語
- 6 今後将来性が無いプログラミング言語
- 7 これからフリーランスエンジニアを目指す人におすすめのプログラミング言語
- 8 フリーランスエンジニアを目指す人が学ぶ言語を選ぶポイント
- 9 フリーランスエンジニアとしてさらに稼ぐために身につけるべきスキル
- 10 未経験・初心者からフリーランスエンジニアを目指すステップ
- 11 フリーランスエンジニアが高単価案件を獲得する方法
- 12 まとめ:フリーランスエンジニアとして適切なプログラミング言語選択をしよう
フリーランスエンジニアとして稼げるプログラミング言語とは
フリーランスエンジニアとして稼げるプログラミング言語とはどのような言語を指すのでしょうか。
- 言語としての現在需要があり希少性が高い
- 言語自体に将来性がある(案件数が増える)
以上2点がポイントとなります。それぞれ詳しく解説していきましょう。
言語としての現在需要があり希少性が高い
現在100種類以上も存在すると言われているプログラミング言語の中で、現在需要があり希少性の高い言語は稼げる言語になります。
例えば代表的なプログラミング言語である「Java」や「C#」などの言語は既に多くのエンジニアが利用しており、飽和状態となっているためあまり稼げる言語ではなくなりつつあります。
一方で「Go」や「Kotlin」といった言語はここ数年で流行ってきているプログラミング言語で有名どころと比べるとブルーオーシャンでもあり、十分に稼げます。そのほか、AI開発などに使われる「Python」や、iOSアプリを開発できる「Swift」なども注目度の高い言語です。
言語自体に将来性がある(案件数が増える)
先ほど言語としての希少性が高い言語が良いと紹介しましたが、単に希少性が高いだけではマイナーな言語になってしまい、案件数がほとんどないことも多いです。
希少性に加えてIT市場のトレンドを考慮し、言語自体に将来性があるのかどうか判断する必要があります。
例えば人工知能やAI、ブロックチェーンといった技術が今後伸びてくると予想されており、「Python」や「JavaScript」などは将来性があると考えられます。
そういった言語を扱えると、フリーランスエンジニアとしても待遇をよくして貰える可能性が非常に高いでしょう。
フリーランスエンジニアとして稼げるプログラミング言語10選
ここでは、先ほど紹介した稼げる観点を考慮して、2023年現在ITプロパートナーズに掲載されている案件のなかから比較的単価が高い言語を抜粋して紹介します。
以下は、ここで紹介するプログラミング言語とITプロパートナーズの単価相場をもとに計算した想定年収です。
言語 | 想定年収 |
---|---|
Python | 960〜1200万円 |
JavaScript | 840〜1080万円 |
R | 760〜920万円 |
Ruby | 1080〜1200万円 |
Go | 840〜1080万円 |
C++ | 720〜1080万円 |
Kotlin | 1080〜1200万円 |
PHP | 840〜1080万円 |
Java | 1080〜1200万円 |
Swift | 1080〜1200万円 |
それぞれの言語について、以下で詳しく見ていきましょう。
1.Python
Pythonは、AIや人工知能、ビッグデータの開発に多く用いられている言語です。主に、AIやデータ分析、webアプリの開発、事務作業の自動化などに活用されています。近年、AIの発達が進んできていることもあり、需要や人気が高まってきているプログラミング言語です。
Pythonの特徴
Pythonはコードの読み書きをしやすくするために生まれたプログラミング言語で、他の言語よりも少ないコードで簡潔にコードを書くことができます。誰が書いても同じようなコードに仕上がる点も特徴といえるでしょう。
また、開発に役立つプログラムをまとめた「ライブラリ」と呼ばれるものが豊富なのも特徴です。既存のライブラリを活かせると、自分の作りたいプログラムを容易に作成することができます。
初心者にも扱いやすく、業務に役立つ身近な言語として重宝され、プログラミング言語人気度ランキングでは、首位を争うほど人気が高い言語です。
Pythonの案件単価
人気が高い言語ということもあってニーズも高く、Pythonを扱う案件は比較的単価が高い傾向があります。ITプロパートナーズでは想定月収80万円から100万円の案件が多いです。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が652.9万円で6位でした。2022年よりも平均年収が8.2万円増えています。
2.JavaScript
JavaScriptは、Webブラウザ上の動作に用いられている言語です。主に、webサイトやwebアプリの作成、webサイトの動的操作、非同期通信などに活用されています。Webの発展によってIT業界の中でも特に成長が著しく、汎用性が高まっているプログラミング言語です。
JavaScriptの特徴
JavaScriptは、元々webページに動きをつけるために作られました。幅広い表現ができ、高品質なwebサイトを作成できるので、好まれて利用されています。
また、ユーザーのキーボードやマウス操作に応じてプログラムが実行されたり、非同期処理によってwebページの再読み込みなしでデータへアクセスできるなど、ユーザーにとって利便性が高い動作を実行することができます。
一般的なブラウザには、JavaScriptを実行するための機能が標準で搭載されているため、ブラウザさえあれば実行できる言語です。実行環境を整える必要がないので、初心者でも学びやすいのも特徴といえるでしょう。世界的にも人気が高く、プログラミング言語人気度ランキングでは、上位を獲得しています。
JavaScriptの案件単価
webサイトの作成などに欠かせない言語ということもあり、比較的案件数が多く、単価も高めに設定される傾向があります。ITプロパートナーズのJavaScript案件は、想定月収70万円から90万円の案件が多いです。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が630.5万円で9位でした。2022年よりも平均年収が31.1万円増えています。
3.R
Rは、データ分析に用いられ、特に統計領域に特化している言語です。データ分析だけでなく、機械学習やAIの開発などにも活用されています。データ分析の分野では、実務に欠かせない言語なので、大量のデータが蓄積されていくこれからの時代を支える重要な言語といえるでしょう。
Rの特徴
Rは、統計学者が作成したプログラミング言語ということもあり、コードはそれほど難しくありません。他の言語を扱える人であれば、簡単に習得することができます。ただし、本格的に使いこなすには、統計や数学の専門知識が必要です。
Rはオープンソースで無償公開されている言語なので、導入コストがかかりません。開発環境も配布されているため、誰でも作業環境を整えることができます。統計領域に特化していることもあり人気はそれほど高くありませんが、習得は比較的簡単なので、他の言語と合わせて習得するエンジニアも多いようです。
Rの案件単価
データ分析や統計解析をする企業からの案件が多いようで、想定月収30万円から90万円のものが見られます。
レバテックフリーランスによると平均単価は76万円ほどなので、平均年収は912万円ほどと試算できます。
4.Ruby
Rubyは、web開発を得意としていますが、データ収集などにも用いられている言語です。主に、webサービスやスマホアプリの開発、Web上の指定したデータを抽出する「スクレイピング」という処理などに活用されています。
Rubyの特徴
Rubyは他の言語と比べてコードの記述が短く構造がシンプルで、文法がわかりやすい点が特徴です。コード量を圧縮することができるので、少ない工数でプログラムを作り上げることができます。
一つひとつの機能ごとにプログラムのまとまりが生まれるオブジェクト指向の言語なので、プログラムに変更を加えたときの変化や、バグが起こったときの問題箇所を特定しやすいのも特徴といえるでしょう。
Rubyの案件単価
特に新進気鋭のベンチャー企業に取り入れられていることが多い言語です。ITプロパートナーズが扱うRuby案件は、想定月収90万円から100万円のものも少なくありません。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が663.5万円で5位でした。2022年よりも平均年収が25.2万円増えています。
5.Go
Goは、さまざまなものを作れる汎用性の高いプログラミング言語で、Googleによって開発されました。汎用性が高く、webサーバー・webサービスの開発、スマートフォンアプリの開発など、さまざまなものに活用されています。
Goの特徴
Goは記述量が少なく、コードの書き方が厳密に決まっているので、シンプルで可読性が高い言語です。コード実行する際の処理速度が速く、メモリーの消費を抑えることができます。また、コードの書き方が厳密に決まっていて、プログラマーごとの記述の癖が出にくいので、チームでの開発や保守・運用がしやすいプログラミング言語です。
記述がシンプルで初心者でも学びやすく、「エンジニアが学びたいプログラミング言語ランキング」で1位を獲得しています。
Goの案件単価
記述のシンプルさと処理速度の高さが評価されており、企業からもニーズが高い言語です。
ITプロパートナーズでは、想定月収70万円から90万円のGo案件を多く取り扱っています。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が710.5万円で1位でした。2022年よりも平均年収が51.5万円増えています。平均年収の上がり幅からもGoの人気が読み取れます。
6.C++
C++は、C言語の拡張版として開発されたプログラミング言語です。古い言語ですが、汎用性が高く処理速度も速いことから、WEBブラウザなどのアプリケーションの開発から、組み込みソフトウェアの開発まで、幅広い分野で利用されています。
C++の特徴
C++は汎用性の高さが特徴で、プログラミングで実現したいサービスやシステムは、ほぼカバーできるといっても過言ではありません。
C++は、プログラム言語の歴史が長く、後に生まれたJavaやPython、PHPなどの他の言語の基盤になっています。難易度は少し高めですが、C++を学習することで、他の言語の理解が深まるというメリットもあります。
C++の案件単価
C++の単価相場は、他のプログラミング言語の案件と比較しても高く、案件数も豊富に揃っています。ITプロパートナーズが扱うC++案件は、想定月収が60万円から90万円のものが多いです。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が599.2万円で14位でした。平均年収が低めですが、案件数が豊富で、規模が大きい案件も多いので、案件が見つけやすいです。
7.Kotlin
KotlinはJavaを改良して開発されたプログラミング言語で、これまでJavaで開発されてきた分野でKotlinが使われるようになってきました。Android向けアプリを開発する言語としても知られています。
Kotlinの特徴
Kotlinは産業利用向けの汎用言語として開発されている文法を採用しているため、コード自体がシンプルで、実行したときの例外エラーが発生しにくいという特徴があります。
KotlinはJavaと互換性があり、Javaで作成したシステムを移行しやすいため、Javaで開発されたものに利用されることも多いです。また、JavaとKotlinの両方を使って開発を行うこともできます。Javaと共通している部分が多く、どちらかを習得していれば、もう片方の習得も簡単です。
Kotlinの案件単価
KotlinはJavaの後継と評されていることもあり、人気が上がってきています。ITプロパートナーズが扱うKotlinの単価相場は、90万円から100万円です。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が664.9万円で4位でした。2022年よりも平均年収が20.8万円増えています。
8.PHP
PHPは、WebアプリケーションやWebサイト開発に使用されることの多いプログラミング言語です。PHPはサーバーサイドのプログラム開発に強く、長年web開発に使われてきた実績もあるので、サーバーサイドのweb開発では特に需要の高くなっています。
PHPの特徴
PHPは、プログラムを実行する際に、事前に機械語や中間コードに変換する必要がないインタプリタ言語で、スムーズに開発を進められる点が特徴です。コードの記述量が少なく、よりシンプルにプログラムを組むことができます。
長い間、webサービス開発に広く利用されてきた言語なので、インターネット上に情報が多く、初心者でも学びやすい言語です。プログラムの動きをすぐに確認でき、大きなミスがあっても途中までは実行されるので、エラーでプログラム実行できずに挫折をするリスクも低いといえるでしょう。
PHPの案件単価
PHPはwebサービスでよく使用される言語で、比較的需要は高めです。WordPressなど有名なサービスもPHPで作成されています。ITプロパートナーズでは、想定月収70万円から90万円のPHP案件が多いです。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が617.4万円で11位でした。2022年よりも平均年収が37.0万円増えており、人気の高さが伺えます。
9.Java
Javaは、Webブラウザー上で動作するソフトウェアの開発に使われていましたが、次第に活躍の幅が広がってきました。現在では、業務システムやサーバーサイドシステム、アプリ開発など、さまざまな分野で活用されています。
Javaの特徴
JavaはJVM(Java仮想マシン)で動いており、Java仮想マシンが動作するコンピュータであれば、どんなコンピュータでも利用可能な言語です。基本的にどんな環境でも使えるので、ニーズが高い言語ランキングでも上位を獲得しています。
少し習得難易度は高いものの、世界的に人気がある言語なので、教材などが多く学びやすいのもメリットです。また、数あるプログラミング言語の中でも、求人数がトップクラスに多いのも魅力といえるでしょう。
Javaの案件単価
プログラミング言語の王道とも言えるJavaですが、その分開発者も多く、並の技術レベルだと埋もれてしまう可能性が大きいです。一方、スキルがあれば高単価の案件を獲得することができます。ITプロパートナーズが扱うJava案件は、想定月収90万円から100万円のものも少なくありません。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が605.5万円で12位でした。2022年よりも平均年収が15.7万円増えています。
10.Swift
Swiftとは、Apple社がリリースしたオープンソースのプログラミング言語です。主にApple製品向けのアプリを開発する言語で、iOSアプリをはじめ、MacBookやiMacなどのPC向けアプリにも活用されています。
Swiftの特徴
プログラミング言語のなかには、完成するまで動作チェックができないものも多いです。Swiftはプログラミングの途中でも、動作をチェックできるので、効率よく開発を進められます。また、プログラムの実行速度が速いので、ユーザビリティの高い言語です。
コードがシンプルで、学習環境も整っているため、初心者でも学びやすい点も魅力といえるでしょう。HTMLやCSSの経験もない状態からSwiftを始めることもできます。日本ではiOSの市場シェア率が高いので、今後も人気を集める言語といえるでしょう。
Swiftの案件単価
日本国内ではiOSの市場シェア率が高いので、Swiftの需要も大きいです。ITプロパートナーズでは、想定月収90万円から100万円のSwift案件を多く扱っています。
「paiza株式会社」の「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」では、平均年収が641.6万円で7位でした。2022年よりも平均年収が25.9万円増えています。
プログラミング言語別の平均年収
順位 | 言語 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | ABAP | 661万円 |
2位 | R | 656万円 |
3位 | Perl | 630万円 |
4位 | VC・VC++ | 630万円 |
5位 | Delphi | 629万円 |
6位 | ASP | 628万円 |
7位 | Go | 627万円 |
8位 | PL/1 | 618万円 |
9位 | Cocos2d-x | 607万円 |
10位 | C++ | 605万円 |
11位 | C | 601万円 |
12位 | ActionScript | 598万円 |
2022年6月にパーソルキャリア株式会社が公開したデータによると、プログラミング言語ごとの平均年収は上記のとおりとなっています。
平均年収が一番高いプログラミング言語は、SAP製品の開発に用いられるABAPでした。次いで年収が高かったのは、データ分析やAI開発などに活用されているRです。また、近年注目を集めている言語として紹介したGoは、7位にランクインしました。
企業や現役エンジニアに人気のプログラミング言語
フリーランスエンジニアが扱う言語を選ぶうえで重要なのが、クライアントとなる企業にニーズがある言語を知っておくことです。また、現役エンジニアが普段使用している言語や今後習得したいと思っている言語も参考になるでしょう。
ここでは、企業や現役エンジニアに人気のプログラミング言語について解説します。
企業がエンジニアを採用する際に注目するプログラミング言語
こちらは、HackerRank社が実施したアンケート調査の結果で、企業がエンジニアを採用する際に注目するプログラミング言語のランキングです。JavaScriptとPythonの2つが、特に注目されていることがわかります。また、アジア圏ではJavaの需要も高いです。
JavaScriptが注目されているのは、Webアプリケーション開発の増加が背景にあります。動的なページを実装できるJavaScriptは、Webページのデザイン性や利便性を高めるために広く活用されています。
Pythonは、AI開発やビッグデータ解析などに使われる言語です。注目度の高い分野で使われる言語であるほか、コードがシンプルで習得しやすいことも注目されている要因のひとつだと考えられます。
現役エンジニアが普段使用しているプログラミング言語
日経xTECHが2019年に実施した「プログラミング言語実態調査」では、現役エンジニアが普段使用しているプログラミング言語も調査されています。現役エンジニアが使用しているプログラミング言語ランキングは、1位「C/C++」、2位「Python」、3位「JavaScript」という結果になりました。
C++は日本企業の業務システムや組み込みシステムの開発現場で広く使われていて、2018年の同調査でも1位に輝いています。2位のPython、3位のJavaScriptは世界でも注目されている言語で、日本の開発現場でも多くのエンジニアが使用していることがわかります。
現役エンジニアが次に習得したいプログラミング言語
HackerRank社が実施したアンケート調査では、現役エンジニアが次に習得したいプログラミング言語についてもランキング結果が出ています。
1位にランクインしたのは、「Go」でした。GoはGoogleが開発したプログラミング言語で、Webサービスやサーバー構築、スマホアプリの開発も行えます。先述の「プログラミング言語別年収ランキング」でも、Goは30代部門の2位に入っています。
次に習得したいプログラミング言語の2位は、先に紹介したランキングでも上位に入っているPythonでした。3位には、Android開発の公式言語として認定された「Kotlin」がランクインしています。
在宅・常駐案件が多いプログラミング言語
使用するプログラミング言語によって、働き方も変わってきます。
ここでは、在宅・リモート案件が多いプログラミング言語と、反対にクライアント企業に常駐する案件が比較的多いプログラミング言語をそれぞれ紹介します。
在宅・リモート案件が多いプログラミング言語
在宅・リモート案件が多いプログラミング言語は、次の3つです。
- Ruby
- PHP
- JavaScript
RubyはWebアプリケーションの開発に用いられる言語で、Webアプリケーションの開発案件は在宅・リモート案件が多くなっています。そのため、フルリモート可の案件も少なくありません。
PHPも、Rubyと同じくWebアプリケーション開発に用いられる言語です。昔から利用されている言語のためリプレース案件も多く、Rubyほど案件数は多くないものの在宅・リモートで働きたい人にはおすすめです。
JavaScriptはフロントエンド開発に用いられる言語で、ブラウザ上の動作のみを実装する案件が多くあります。このような案件はサーバーやデータベースなどインフラに依存しないため、在宅・リモート可能な案件が多いのが特徴です。
常駐案件が比較的多いプログラミング言語
クライアントの勤務先に常駐する案件が比較的多いのは、以下のプログラミング言語です。
- C#
- Java
- C++
これらの言語は、基幹システムの開発に用いられることが多いのが特徴です。セキュリティの観点からリモートの作業が許可されないことも多く、出社を求められるケースが少なくありません。また、開発規模の大きなプロジェクトでも用いられ、この場合も常駐で開発を進める案件が多いです。
今後将来性が無いプログラミング言語
今後衰退していくであろう将来性が無いプログラミング言語を紹介します。
- COBOL
- Perl
COBOL
COBOLは主に金融系や生命保険系のシステムに利用されていますが、汎用性が低く、クラウド化が進んでいくとその需要は減少していくと考えられます。
金融系や生命保険系のシステムにずっと携わっていたいという方であれば、専門的な技術者は他の言語より多くはないので有利ですが、最新の技術とは少しかけ離れています。
Perl
Perlは昔から利用されてきたWebアプリケーション開発を得意とした言語でしたが、最近ではPHPやRubyの需要の方が高まっています。
そのため、Perlでの新規案件はあまりなく、PHPの方が4〜5倍ほど多くなっています。
近年の傾向を見るとWebアプリケーション開発に強い言語を学ぶ場合はPerl ではない方が良いです。
これからフリーランスエンジニアを目指す人におすすめのプログラミング言語
ここでは、初心者・未経験者の人がフリーランスエンジニアを目指す場合におすすめの言語を3つ紹介します。
PHP
PHPはWeb関連の分野に関わりたい人におすすめです。文法が比較的簡単で、PHPに関する情報はインターネット上ですぐ手に入るため、学習しやすいというメリットがあります。また、PHPのフレームワークで人気のLaravelも、初心者でもきれいなコードが書けるといわれているためおすすめです。
PHPを習得することで、WebアプリケーションやWebサイト開発などができるようになります。
JavaScript
JavaScriptはブラウザ上で実行できるため、学習に必要な実行環境を構築しなくても良いという特徴があります。構文もシンプルで理解しやすいため、初心者や未経験者でも学習のハードルが低いプログラミング言語のひとつです。
JavaScriptを習得することで、webサイトやwebアプリの作成、webサイトの動的操作、非同期通信などができるようになります。
Python
稼げる言語としても人気のPythonは、文法がシンプルで読み書きしやすいという特徴があります。AIや機械学習など注目の分野で活用されているため、大きく稼ぐことが目標ならPythonの習得を目指してみてください。
Pythonを習得することで、AIやデータ分析、webアプリの開発、事務作業の自動化などができるようになります。
フリーランスエンジニアを目指す人が学ぶ言語を選ぶポイント
ここでは、フリーランスエンジニアを目指す人が学ぶ言語を選ぶときに押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
習得の難易度
習得の難易度は言語によって異なります。その言語に関する情報がインターネット上で見つけやすかったり、スクールや学習サイトが充実していたりする言語を選べば、学習をスムーズに進められるのでおすすめです。
案件数
フリーランスエンジニアとして生活していくためには、案件数が重要です。いくら習得の難易度が低くスキルを身につけやすい言語でも、案件が見つからなければ意味がありません。エージェントやクラウドソーシングなどをチェックして、その言語について現状の需要も確認しておきましょう。
単価・年収相場
その言語の案件の単価や年収の相場を確認して、目標とする金額を稼げるかどうかを考慮することも大切です。単価や年収の相場が高い言語は、クライアントからのニーズが高い証でもあります。
業務に対する報酬が高いのはもちろん、今後の仕事を安定して獲得できる可能性も高いです。
今回紹介した言語の平均年収を見ると、Go、Kotlin、Ruby、Python、Swiftが上位に位置しています。上位の言語のほとんどが平均年収が650万円前後で、Goは特に高く700万円を超えています。JavaやC++は比較的低く、平均年収は600万円前後となっています。
フリーランスエンジニアとしてさらに稼ぐために身につけるべきスキル
フリーランスエンジニアとして稼ぐためにはプログラミング言語を習得することはもちろんですが、他にも身に付けるとより稼げるスキルがあります。
- PDM経験
- 事業理解
- あらゆるドメインの知識と経験
- 大規模案件の開発経験
- クラウドの知識・スキル
- フレームワークの経験
- 情報収集力
PDM経験
フリーランスエンジニアの中でも高単価と言われているのがPDM(プロダクトマネージャー)です。
単にプログラミング言語ができるだけではなく、プロダクト全体を把握して責任者として現場の指揮を執れると重宝される存在となります。
実際にPDMの経験があるフリーランスエンジニアはそれほど多くないので、実務経験がある方はそれだけで重宝されます。
事業理解
担当するプロジェクトの事業についての知識を兼ね備えているとより希少性の高いフリーランスエンジニアになれます。
事業理解があることによって顧客に対して的確な意見、提案ができ信頼を得やすいことはもちろん、専門的な知識を有していることで気づく問題点なども多くあります。
一度身に付けた事業知識は別のプロジェクトを担当した際も利用できるため、新規案件を探す場合でも役立ちます。
あらゆるドメインの知識と経験
世の中には様々なシステムが存在していますが、それらのシステムはプログラミング言語だけで成り立っているわけではありません。
ネットワーク、サーバー、データベースなど様々な機器や機能と連携して初めてシステムとしての機能を果たします。
これらのあらゆるドメインの知識と経験があることによってプログラムの処理だけではなく、システム全体の処理を把握できるエンジニアとなれます。
大規模案件の開発経験
大規模案件はクライアントが大企業であることが多く、案件の単価が高めの傾向があります。大規模開発に役立つ経験があれば、高単価の案件に採用される可能性が上がるでしょう。
大規模案件はプロジェクトに関わる人数も多いので、マネジメント力やコミュニケーション力が必要とされます。また、負荷分散やチューニングといったスキルがあれば、大規模システムの開発で活躍できるでしょう。
クラウドの知識・スキル
「クラウドファースト」や「クラウドバイデフォルト」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。従来はオンプレミスが主流でしたが、近年、クラウドの新規導入やオンプレミスからクラウドへの移行を進める企業が増えています。
そのため、クラウドの知識・スキルの需要は高まっているといえます。クラウド上でのシステム構築やクラウド移行に対応できれば、より多くの案件に対応できるでしょう。
フレームワークの経験
プログラミング言語での開発だけでなく、フレームワークを使った開発スキルが求められる案件もあります。フレームワークを使って開発工数を削減したいと考えるクライアントも多いため、フレームワークの経験の有無で案件が獲得できるかどうか左右される場面もあるかもしれません。
プログラミング言語自体のスキルだけでなく、使用する言語に合わせた有名なフレームワークを使えるようになっておくことも大切です。
情報収集力
IT業界では、次々と新しい技術が生まれています。例えば、「現役エンジニアが次に習得したいプログラミング言語」で1位となったGoが発表されたのは2009年、3位のKotlinが発表されたのは2011年です。ここ10年ほどで新しく発表された言語が、近年注目を集めていることがわかるでしょう。
常に新しい技術について情報をキャッチし、積極的にスキルを身につけていく姿勢も大切です。
未経験・初心者からフリーランスエンジニアを目指すステップ
未経験・初心者からフリーランスエンジニアを目指すには、以下で紹介する3つのステップで進めましょう。
1.学びたい言語を選びスキルを磨く
はじめに、学びたい言語を選んでスキルを習得しましょう。人気の言語なら書籍や学習サイトが充実していますし、実践的なスキルを習得したいならプログラミングスクールを活用するのもおすすめです。
2.企業で実務経験を積む
フリーランス案件には実務経験が求められるため、エンジニアとして企業に就職して実務経験を積む必要があります。実務経験が全くない状態では、フリーランス案件の受注は難しいと考えてください。3年以上の実務経験があれば、多くのフリーランス案件に対応できるようになります。
3.フリーランスとして独立する
企業である程度の実務経験を積んだら、フリーランスとしての独立を視野に入れてもよいでしょう。退職の手続きと並行して、独立後に必要となる機材やソフトの購入やエージェントへの登録などを進めておくとスムーズです。
フリーランスエンジニアが高単価案件を獲得する方法
フリーランスエンジニアが高単価案件を獲得するには、以下の3点を意識してください。
- 常に最新技術の習得を目指す
- 上流工程に携われる案件に参画する
- フリーランスエージェントを活用する
IT業界は次々と新しい技術が登場しているため、エンジニアとしての需要を維持するには最新技術について常に学び続ける姿勢が求められます。
システム開発案件は上流工程ほど単価が高い傾向にあるため、積極的に上流工程の経験を積んでおくことも大切です。マネジメントスキルや提案力なども磨いておきましょう。
いくらスキルがあっても、大規模案件や高単価案件は個人では契約が難しいこともあります。そのため、高単価案件を多く扱うフリーランスエージェントの活用がおすすめです。ITプロパートナーズでは、想定月収が80万円から100万円ほどの高単価案件を多く取り扱っているので、ぜひご活用ください。
まとめ:フリーランスエンジニアとして適切なプログラミング言語選択をしよう
たくさん種類のあるプログラミング言語ですが、トレンドや衰退していくであろうものもあり、どの言語を選択すればいいという正解はありません。
現状稼げている言語も数年後には全く需要のない言語となっていることも考えられますので、IT市場の動向に常に目を向ける必要があります。
将来性の高い言語、在宅ワークに合った言語、初心者に合った言語、様々なプログラミング言語がありますが、最終的には自身の目的やなりたいエンジニア像に合った言語選択が一番大切です。自分にぴったりの言語を選び、フリーランスとして活躍してください。
なお、主要なプログラミング言語の特徴やできることについては、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:主要なプログラミング言語の特徴、できること等を具体的に紹介。選定で迷った際の注意点なども! – ITコラム – 株式会社パラダイムシフト
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