映画が話題になっていて
2018/12/24 18:03
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
是非原作を読んでみたいと思っていました。映画では東出昌大さんが二役していましたが、小説の中では全く違う2人が活き活きと動いているでしょう。
野間文芸新人賞に輝き、映画化もされた柴崎友香氏の大傑作です!
2020/06/08 11:36
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『春の庭』で芥川賞を受賞された柴崎友香氏の作品で、同書も野間文芸新人賞に輝いた傑作です。また、2018年には映画化もされました。内容は、大阪で社会人になったばかりの朝子は偶然出会った同い年の青年、麦(ばく)に恋に落ちてしまいます。二人で遊ぶようになり、次第に付き合うようになっていきます。しかし、ある日、麦は上海に旅立ったまま朝子のもとに帰って来なくなります。三年後、朝子は東京に引っ越しカフェで働き始めます。そしてある日、朝子の働くカフェのビルにある会社にコーヒーを届けるとそこには麦にそっくりの亮平という男性がいたのです。名前も年齢も性格もぬくもりも違う麦と亮平なのですが、その顔を見て朝子は胸は高まるばかりとなります。雪の降った日、朝子が貧血を起こし公園のベンチで休んでいると亮平が通りかかり自宅まで送り届けてくれます。それをきっかけに二人は親しくなり、朝子は亮平と付き合うようになるのですが、それからしばらくして麦の居場所が判明します。一体、この三人はどうなるのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
ふたりの男ふたつの町
2021/09/27 08:23
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ顔をした相手を、懲りずに好きになってしまう泉谷朝子が憎めません。大阪と東京を舞台に、揺れ動く彼女の心が切ないです。
なんか日記のような文体です。それが奇妙な雰囲気をかもし出してます
2018/12/22 20:06
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんか日記のような文体です。それが奇妙な雰囲気をかもし出してます。柴崎友香独特の感覚も健在です。これって恋愛小説のようでいてそうではないのですね。最後に収録してある掌編は増補新版で追加されたのでしょうか。
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増補新版で再読しました。
面白かったです。とてももやもやします。
旧版→映画→増補新版と接してきたのですが、ずっとヒリヒリしました。
運命だ、と思った相手がふたり。同じ顔で。
登場人物たちのあれこれと共に風景が執拗とも言えるほどに描かれていて、人は視覚で生きている、ということを感じました。
朝子が一目惚れするシーンも、麦のときも亮平のときも一度に全身を見ているし。
でも朝子の友人の春代は、麦と亮平は同じ系統だけどそんなに似ていない、と言ってるので、好きだから似て見えるのかなと思ったりします。
消えていた麦が朝子の前に現れてからはもう怖かったです。そっちに行ってはダメだ、と思いながらも、でもきちんとお別れも出来ず、ずっと会いたかった人が迎えに来たら行ってしまうことあるのかも…と思いました。
わたしは朝子は責められないです。責められるほど、健全な恋愛はしてないです。
亮平はいいやつだ…朝子と亮平、溝を抱えたままふたりで生きていくんだろうなと思いました。
増補新版で増えた部分はよくわからなかったです。。
人を好きになるのは、端から見るとこんなに訳がわからないことなのだ、と思います。
朝子は心に正直に行動してますが、理解されることではないです…怖いけれどリアルでした。
映画を観てからなので、春代は完全に伊藤沙莉さんでした。ぴったり過ぎです。
東出昌大さんは、麦と亮平だったら麦だと思います。亮平の空気ではありません。
朝子の唐田えりかさんはこちらで初めて拝見したのですが、どこか得体の知れないところが朝子でした。でも、あれから他の作品で見ても、彼女は深いところでは何を考えてるんだろう?と思います。
映画はすごく風景が綺麗で好きでした。また観たいです。
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途中まで読んで、映画観て、そして読み終えた。総括感想としては、映画と小説は表現手法において同じではないってこと(当たり前ですが)。すなわち映画も独立して面白く(そうでなくっちゃ!)、小説もなんかこう不思議ワールドに引き込まれる感じで読んでいてとても心地よかった。(鉛筆線いっぱい引いたよ。) 内容に関しては、映画には映像の現実的なリアリティが描かれ、小説には文章による夢見るようなリアリティがあった。そのいずれにも、人とは何か? 人が正直に生きる、あるいは愛するということはどういうことか? そんな根本命題を否が応にも考えさせる迫力がありました。小説の文章表現の新鮮さに驚き、かつ愉楽した。
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あなたを「あなた」たらしめているものは何なのか?
冒頭の一文の通り、脇役もエキストラも「ぼやけたり適当に雑になったりしないで細かいところまで手を抜かずにきっちり」描かれているから、この結末でも納得がいくと思った。
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合わないのかな、、、。☆2と迷った。ほぼナナメ読み。
だって軽い会話文が多すぎて、内容に重みを感じない。うーん。
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小説内の時間の流れがとにかく早い。ラストはなるほどなぁという感じだったけれど、主人公の感情の揺れや考え方もあまり理解できなかった。亮平も麦もなんだか可哀相というか。。
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映画を観た後読んだ。映画を観た人は朝子に感情移入できないと言い、嫌いだという。俺は感情移入出来ていなかったと思うけど、感情の流れは把握出来て、こういう考え方の人もいるんだくらいだった。でも原作ではめちゃめちゃ嫌いになった。特にばくからパンを奪って勝手にフェードアウトするところが最悪。服とかも私に似合うと思って着たとかエゴ・自分中心感が凄い。途中途中の景観文章とかも本文とのリズムに対してノイズだとしか感じなくて合わなかった。映画がどれだけ人に対して真摯に向き合って対話している作品なのかが分かった。本だと映画以上に主観だから、感情移入したしないの観点が大きくなる?
本だから果たしてばくと亮平が似てる似てない分からないというカラクリは良かった。
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再読。映画を観てから読んだ。麦と亮平はもう東出くんのイメージ。川の描写が出ると主題歌を思い出す。ラストのスピード感はやっぱり凄まじい
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朝子の視点で切り取られる街のにおいや音。現在よりも遡ったところから始まるので、おそらくその時期だろうと思いながら読む。当時の空気を感じながら。物語の進捗をテンポよく感じるというより、じっくり一枚一枚絵や写真を眺めるような小説。『フランスの港町でパステルカラーのお揃いの服を着た美人姉妹の恋物語』のタイトルが何であるか、そしてこれがマイベストムービーのひとつであること、外国のサッカーリーグの『しましまのユニフォーム』はもしかして、白黒?とかそんな部分がふと楽しい。後半はどこか夢のような印象がずっとあった。
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主人公・朝子の視点を通した物語であり、それ以外の描写は一切出てこないので、読み続けるうちになんとなく嫌な気持ちが生まれて、読み続けるのがしんどくなる。が、あえてこの作風を評価したいとわたしは思います。
解説でラスト30ページくらいからの弩級の衝撃がすごいと書かれていたけれど、感覚的に言うと爆弾の紐に着火されていた火花がじわじわと迫ってきていたことに気付かず爆発したって感じ。とにかく気持ち悪いのです。
恋は盲目、恋に恋すると人間腐ります。
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何でこんな映画を観たのだろう、とまず思いました。
一人でどこか遠くへ行きたくて、久しぶりに何か映画を観に行こうと決めました。
映画は内容は本当に何でもよかったので、当てずっぽうでこれにしました。
内容を知っていたらむしろ観なかったと思います。
ストーリー云々より、主人公たちは、みんな若くてきらきらしていました。
まぶしかったです。
やっぱり若者の恋愛映画なんてやめておけばよかったのかな?と悲しくなってしまいました。
帰りのバスの中から見た街中のクリスマスのイルミネーションの夜景までとってもまぶしすぎて、見ていて淋しくなってしまいました。
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朝子は優柔不断でひどい人かもしれないけれど、恋愛の局面でそういうのが出てこないだけで、誰にでも(私にも)そういうずるさはあるだろうから、朝子のことを責められないなぁ…と思った。誰に何を言われても、何もかも失っても、自分を貫く強さを見習いたいと思う。