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大学院卒の履歴書の書き方を解説!学歴欄の記載方法や作成のポイントとは
更新日
この記事のまとめ
- 履歴書には大学院卒ならではの正しい書き方のルールがある
- 履歴書は状況によって学歴の書き方を合わせる必要がある
- 履歴書は分かりやすく書くよう心掛ける
- 履歴書では大学院卒ならではのアピールをすることが重要
大学院卒の履歴書はどう書くのが適切か、知りたい方は多いでしょう。大学院卒の履歴書は、大学卒の履歴書とは書き方が異なる部分があり、正しい書き方を把握しておくことが大切です。このコラムでは、大学院卒の履歴書の記載方法やアピールの仕方をご紹介します。しっかりとルールを守った履歴書を提出し、就活で好印象を与えるためにも、基本的なポイントを押さえておきましょう。
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大学院卒の場合の履歴書の書き方
履歴書は大学卒と大学院卒で書き方が異なる部分があります。履歴書は選考の合否材料になり、採用になると保管される大切な書類です。そのため、正しい書き方を確認しておきましょう。
大学院卒の履歴書は「卒業」ではなく「修了」と書く
大学院卒の場合、学歴欄には「卒業」ではなく「修了」と記入しましょう。大学院は修士課程(博士前期課程)と博士課程(博士後期課程)に分かれています。修士課程を無事に終えたら「修士」の学位を、博士課程を修了したら「博士」の学位が与えられる仕組みです。修士課程のみで修了する方もいれば、博士課程へ進む方もいます。
履歴書の学歴欄には、それぞれの課程を分けて書き、どの課程を修了したのかがひと目で分かるように記入することが大切です。なお、修士と博士の違いについては、「学士とは?修士や博士との違いと就活に与える影響を解説」でもご紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。
「卒業」と「修了」の違い
卒業は「学校の全過程を学び終えること」を指す言葉です。一方、修了は「一定の学業・課程を終えること」とされています。学歴欄に記入する際は「卒業」としてしまいがちですが、「大学院卒業」とは言わない点に注意しましょう。【大学院卒・7つの状況別】履歴書の学歴欄の記載方法
大学卒と大学院卒では、履歴書の書き方が違う部分があるため注意が必要です。また、大学院の中でも、状況によって学歴の書き方に注意しないといけない部分があります。履歴書に正しく記入できるように、状況に合わせた学歴の書き方も把握しておきましょう。
1.修士課程を修了した場合
修士課程を修了した場合の書き方は以下のとおりです。大学院に進む場合、一度卒業した大学と同じ母体であっても、大学院に改めて入るということで「入学」と記入します。
<例>
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程修了
2.博士課程を修了した場合
博士課程を修了した場合の書き方は以下のとおりです。修士課程を修了し博士課程に進んだなら、まずは修士課程を修了と書き、その下に改めて博士課程入学と記入しましょう。最後に博士課程修了と記入します。
<例>
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程修了
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程修了
3.博士課程を修了したが博士号を取得しなかった場合
博士課程を修了したが博士号を取得しなかった場合の書き方は以下のとおりです。博士課程を取得したものの、博士論文の審査が通っていない場合を「単位取得退学」または「単位取得満期退学」といいます。学歴欄のスペースがないときは「退学」のみでも問題ありません。
<例>
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程修了
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程単位取得退学
4.在学中の場合
大学院に在学中であれば書き方は以下のとおりです。大学院に在学中で修了の見込みがある場合は、「修了見込み」と記入します。
<例>
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程修了
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程修了見込み
5.学科や学部を変えた場合
大学院卒の方で、大学院の学科や学部を変えた場合の書き方は以下のとおりです。大学院を転科や転部している場合は、転科・転部前と転科・転部後の両方を記載する必要があります。
<例>
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科□□学専攻修士課程転学部
日付 △△大学大学院××学研究科□□学専攻修士課程修了
6.転校もしくは転入した場合
大学院卒で、大学院を転校もしくは転入した場合の書き方は以下のとおりです。転科や転部ではなく、大学院を転校している場合は、転校前の学校を「退学」にして、転校した学校には「転入」と記載します。
<例>
日付 △△大学大学院□□学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院□□学研究科△△学専攻修士課程退学
日付 ●●大学大学院■■学研究科▲▲学専攻修士課程転入
日付 ●●大学大学院■■学研究科▲▲学専攻修士課程修了
7.大学院を中退した場合
大学院を中退した場合は、履歴書に「中退」と書きましょう。中退したにも関わらず「単位取得退学」と記入すると学歴詐称を問われてしまう可能性もあります。
選考の際に「中退はマイナス評価になるのでは?」と考える人も多いですが、採用担当者は「中退」ということより、「なぜ中退したのか」という「理由」を知りたい傾向にあります。しっかり理由を伝え、現在は一生懸命に取り組んでいることをアピールできれば、就活で悪い印象を与えずに済むはずです。詳しくは「大学院中退の履歴書はどう書く?学歴の正しい記載方法と就職の叶え方」でご紹介しているため、あわせてご一読ください。
<例>
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程修了
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程入学
日付 △△大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程中退
履歴書に書く学歴はどこから?
履歴書の学歴欄は中学卒業から書いても問題はありません。しかし、大学院まで進学した場合は、中学卒業から学歴を書き始めると、枠が足りなくなったり長くて見にくくなったりする恐れがあります。そのため、大学院卒の履歴書であれば、高校卒業から書いても問題ないでしょう。「履歴書の学歴はどこから書く?新卒・転職の中途採用で書き始めは変わる?」でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。大学院卒が履歴書を書くときの4つのポイント
大学院卒が履歴書を書くときの4つのポイント
- 誤字脱字に気をつける
- 大学院によって正式名称が違うことに注意
- 研究内容は分かりやすく書く
- 研究を通して得られた資格やスキルを書く
履歴書は正式書類のため正しい書き方をする必要があります。もし、正しい書き方ができていなければ、選考の合否判断に影響を与えてしまう可能性も。そのため、基本的なポイントは確実に押さえておく必要があります。ここでは、「大学院卒ならでは」の履歴書作成の注意点を確認しておきましょう。
1.誤字脱字に気をつける
誤字脱字のチェックは書類を書くうえで基本的なポイントです。大学院卒では特に「修了」を「終了」、「課程」を「過程」といった書き間違いが見られます。特にパソコンを使用して書く場合、予測変換でそのまま使ってしまう人も多いため注意しましょう。
2.大学院によって正式名称が違うことに注意
修士課程の正式名称は「博士前期課程」、博士課程は「博士後期課程」です。しかし、大学によってはそのまま修士課程や博士課程の名称で使用していることもあります。大学院卒の方は、自分の所属していた大学がどのような名称を用いているか確認しておきましょう。
3.研究内容は分かりやすく書く
大学院卒であればハイレベルな研究をしていることが多いでしょう。そのため、あまり難しい書き方をしてしまうと、履歴書を読む採用担当者が内容を理解しづらくなる恐れがあります。
また、履歴書の枠は大きくないため詳しく書き過ぎると文字が小さくなって読みにくくなってしまいます。目的や経験、成果といった重要なポイントを押さえ、専門知識がない人でも分かりやすい説明・書き方を心掛けましょう。
4.研究を通して得られた資格やスキルを書く
大学院のハイレベルな研究をしていれば、いろいろな知識やスキル、経験を身につけ、必要に応じて資格も取得しているでしょう。大学院卒の方は、それらもアピールポイントとなるため、うまく研究内容や自己PRに絡めて記載するようにします。
履歴書の基本的な作成ポイントは?
履歴書の基本的な作成ポイントは、「学校名や学部名は正式名称で書く」「暦の表記を統一する」「就職した経験がなくても職歴欄には一言記載する」といったものです。履歴書の書き方に自信がない人は、「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムを参考に、基本的な履歴書の書き方を把握しておきましょう。履歴書や面接で大学院卒ならではのアピールをする方法
履歴書や面接で大学院卒ならではのアピールをする方法
- 自己PRなどで研究内容を分かりやすく伝える
- 大学院に進んだ理由を伝えられるようにしておく
- 大学院で培った経験をどう仕事に活かすかが重要
履歴書は応募者の基本情報を確認する書類でもありますが、志望動機や自己PRなどのアピールができる項目もあります。高校生や大学生ではできない「大学院卒ならでは」のアピールをするようにしましょう。
1.自己PRなどで研究内容を分かりやすく伝える
高卒や大卒の方と大学院卒の大きな違いは、長期間研究に携わっていたことが挙げられます。履歴書の自己PRなどでは、研究内容について触れるとほかの求職者と差をつけやすいでしょう。
ただし、単に研究内容を伝えるだけではアピールにはなりません。基本的に研究は専門性が高い内容のため、「専門知識がない人にも伝わるように書く・話す」ことで、仕事においても「他者に物事を分かりやすく伝えられる=コミュニケーション力が高い」とアピールできます。
2.大学院に進んだ理由を伝えられるようにしておく
採用選考では、応募者が意欲の高さや目的意識を持って行動できるかどうかを判断する企業は多くあります。そのため、大学院卒の場合には「大学院に進んだ理由を教えてください」と質問することもあるようです。回答に詰まったりあやふやな回答をしたりすると、「物事への意欲や目的意識が低い」と思われる恐れがあるため、明確に答えられるようにしておきましょう。
3.大学院で培った経験をどう仕事に活かすかが重要
大学院卒の方は、大学院での経験を仕事でどう活かすかも答えられるようにしましょう。特に専攻分野と同じ業界であれば、具体的な取り組みや成果などを踏まえて示すのがおすすめです。
しかし、「自分に合っていなかった」「経験した結果、別の道に進みたいと思った」など専攻分野とは別の業界へ進む意思を固めた方もいるでしょう。そのような場合でも、経験を通して身につけたことや学んだことを、どうやって仕事に活かしていくか絡めて伝えると効果的です。
大学院卒が履歴書の正しい記載方法を知りたいときは?
履歴書の記載方法に悩む大学院卒の方は、就職・転職エージェントの活用もおすすめです。就職・転職エージェントでは、就活のプロがキャリアカウンセリングを行ったうえで、各求職者に合った求人を紹介。就職・転職活動に必要な選考書類の作成方法や面接対策などもサポートしてもらえます。そのため、プロの視点を取り入れながら、適切で効果的な履歴書の作成ができるでしょう。
就職活動または転職活動が初めてで不安という方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。履歴書だけでなく、自己分析や企業研究、求人探しのサポートもしっかり行っています。ご利用はすべて無料のため、ぜひお気軽にご登録ください。
大学院卒の履歴書に関するQ&A
最後に、大学院卒の履歴書に関して抱かれがちな疑問や質問をまとめました。大学院卒で履歴書に疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
最終学歴が大学院卒の履歴書の書き方は?
最終学歴が大学院卒の場合、履歴書の学歴欄には「卒業」ではなく「修了」と記入します。
また、大学院の修士課程と博士課程については、それぞれ「修士課程 修了」「博士課程 修了」と記入しましょう。学部卒のように「卒業」とは記入しないため、履歴書の書き方には注意が必要です。大学部卒の場合の書き方は、「大卒の履歴書の書き方を知ろう!学歴や資格はどう書けば良い?」をご参照ください。
大学院卒ですが、ダウンロードした履歴書を使ってもいい?
就活や転職では、基本的にダウンロードした履歴書を使っても問題ありません。ただし、応募する企業によっては不可となっていることもあります。企業がフォーマットを指定している場合もあるため、作成前に確認するようにしましょう。ダウンロードした履歴書の注意点や書き方は「履歴書はダウンロードしたものでも大丈夫?パソコンで作成するコツもご紹介」のコラムで解説しています。
大学院に在学中の場合、履歴書にはどう書けばいい?
基本的に「在学中」と記載するのはアルバイト用の履歴書のみです。そのため、就活用履歴書には「修了見込み」と記載します。具体的には、「△△大学大学院△△研究科△△学専攻博士課程 修了見込み」と記載するのが基本です。
大学院で培った経験を上手く言語化できません…
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。