- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 契約社員は正社員になれない?その原因や転職を検討する際の方法を解説
契約社員は正社員になれない?その原因や転職を検討する際の方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 契約社員から正社員になれない?と不安なら、会社の登用制度の有無や実績を確認しよう
- 契約社員は通算5年で無期雇用に切り替えられるが、賞与や昇給など待遇は変わらない
- 契約社員から正社員になれる人の特徴は、仕事に主体的に取り組んでいること
- 企業側の制度や体制が原因で、契約社員から正社員になれない場合もある
- 今の会社で契約社員から正社員になれないなら、早めに転職するのも一つの手
「契約社員から正社員になれない」とお悩みの方もいるでしょう。契約社員から正社員になれる人や企業には、いくつかの特徴があります。
このコラムでは、社内登用や転職によって契約社員から正社員になる方法を解説。正社員と契約社員の違いや正社員になりやすい職場の選び方、転職に向けたエージェントの利用方法もご紹介するので、契約社員から正社員を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
契約社員から正社員になれない?
ゆくゆくは正社員になることを目標に、契約社員として働いている人もいるでしょう。しかし、勤務先の会社に正社員登用制度があっても、実際に登用されるのは難しいと感じることも。その場合、正社員登用制度があることは嘘ではないですが、登用実績がない可能性もあります。
自分の会社の登用実績や、契約社員から正社員になれる職場の特徴などが分かれば、それらを目安にして正社員を目指せるでしょう。「契約社員から正社員になるには?登用制度の利用や転職時のポイントを解説」のコラムでも、契約社員から正社員になるための方法やコツをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
契約社員から正社員になるには積極的な行動力と姿勢が重要
契約社員から正社員への登用を目指す場合、与えられた仕事をこなすだけではなく、正社員になるための明確な目標を持ち、自主的に行動することが大切です。積極的な姿勢で業務に取り組んだり、正社員になりたいことを伝えたりして、会社にアピールしましょう。
ただし、前述したとおり、正社員登用制度を導入していない企業では、人柄や仕事の成果を認めてもらえても正社員になれない可能性も。その場合は、正社員を目指して転職するのも選択肢の一つです。「契約社員から正社員になれない」とお悩みの方は、「正社員になりたい人は知っておこう!年代別の就職事情や理由の伝え方」もぜひご一読ください。
非正規社員から正社員に登用される確率は事業所全体の50%
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)の概況(p.14)」によると、契約社員やアルバイトなどの非正規社員から正社員への登用実績がある事業所は、制度の有無に関わらず、全体の50%です。また、制度があるのは事業所全体の76%でした。
「今の会社で非正規から正社員になれない?」と不安を抱えている方は、まず、勤務先の登用制度の有無と登用実績を確認しておきましょう。「契約社員と正社員の違いとは?登用制度や無期転換についても解説」でも、正社員登用制度についてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年2月)の概況
契約社員と正社員の違いは?
契約社員と正社員は、雇用期間や待遇などに以下のような違いがあります。ここでは、これらの違いについて解説しますので、契約社員から正社員を目指している方は、ぜひチェックしてみてください。
契約社員 | 正社員 | |
---|---|---|
雇用期間 | 有期 | 無期 |
給料 | 時給制、日給制 | 月給制、年俸制 |
賞与・退職金 | ないのが一般的 | あるのが一般的 |
昇進・昇給 | なし | あり |
福利厚生 | 対象となる範囲が制限される場合がある | すべて対象 |
仕事内容 | 契約で仕事の範囲を決める | 裁量を持ち、責任のある仕事を任される |
雇用期間や給料
契約社員と正社員の大きな違いは、雇用期間の有無です。契約社員は有期雇用契約を結び、満了時に契約を更新するか、終了するかを決めます。一方、正社員は、無期雇用であるため、中途退職をしない限り定年まで勤務可能です。
給料は、一般的に契約社員は時給や日給制、正社員は月給制になります。契約社員で時給制の場合、祝日の関係で勤務日数が通常に比べて少ない月は、いつもより給料が少なめだと感じる可能性も。
また、賞与や退職金の制度がある企業では、対象を正社員として、契約社員には支給しないのが一般的です。
昇進・昇給
契約社員と正社員は、昇進・昇給においても違いがあります。正社員は、仕事の成果や働きぶりなどを定期的に評価され、結果に応じて昇進・昇給するのが一般的です。一方の契約社員は、業務内容や役割を労働契約で決めるため、基本的に昇進・昇給はありません。
福利厚生
法律で会社に実施が義務付けられている「法定福利厚生」は、一定の基準を満たせば、契約社員も正社員と同じように受けられます。法定福利厚生は、有給休暇や健康保険などです。
会社が独自に設定する「法定外福利厚生」は、正社員はすべて対象になる一方、契約社員は対象となる範囲が限定される場合も。なお、法定外福利厚生には、住宅手当や交通費などがあります。
仕事内容
契約社員は、仕事の内容や範囲を契約で決めるため、その範囲内で成果を出すことが求められるでしょう。正社員登用を視野に入れて契約社員として採用する企業もあります。正社員登用を目指す場合は、契約社員として勤める期間内に成果を出せるよう努めることが大切です。
正社員の場合は、裁量を持ち、責任のある仕事を任されるため、スキルを磨いてキャリアアップすることが可能です。人によっては部署の異動や転勤をするため、業務の幅を広げたり、経験を積む機会があるでしょう。一方、裁量があるぶん、自分の仕事に責任を持たなければならないため、契約社員よりも責任が重くなる傾向があります。
「契約社員と正社員の違いは?メリット・デメリットを分かりやすく解説!」でも、契約社員と正社員の違いを詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
契約社員から正社員になれる?無期労働契約とは
契約社員から正社員を目指すなら、「無期転換ルール」によって「無期労働契約」へ切り替えるよりも、正社員を目指すのが賢明です。なお、「無期労働契約」とは、期間の定めのない労働契約のことを指します。
また、「無期転換ルール」は、有期契約労働者と企業が雇用契約を5年を超えて更新した場合、労働者の申し込みにより無期労働契約に切り替えられるというもの。このルールは、労働契約法の改正で導入されました。「契約社員から正社員になれない?」と不安な方は、無期転換ルールにより無期労働契約に転換することで安心感が得られる可能性があります。
ただし、「無期労働契約」を結んだ場合、雇用期間の定めはなくなりますが、正社員になれるわけではありません。無期転換によって雇用が安定する一方で、賞与や福利厚生、昇給といった待遇は基本的に変わらないことを念頭に置きましょう。「無期雇用とは?パートや派遣は該当しない?正社員との違いを解説!」では、無期雇用や無期転換ルールについて解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
無期転換ルールについて
契約社員から正社員になれない理由
契約社員から正社員になれない理由には、スキルや経験が伴っていないことや、能動的な行動力がないことなどが挙げられます。ここでは、これらの理由を解説しますので、「契約社員から正社員になれない?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
スキルや経験が伴っていない
先述のとおり、正社員と契約社員は、雇用期間や待遇に違いがあります。契約社員から正社員を目指しているものの、企業が正社員に求めている知識やスキルを持っていない場合、実現が難しいでしょう。このような状況は、一般的に契約社員やパートなどの非正規社員は任される業務の範囲が限定的で、経験を積むのが難しいことも一因です。
一方、スキルや経験が豊富で、企業から「長く働いて会社に貢献して欲しい」と期待される人材であれば、契約社員から正社員登用の可能性も期待できるでしょう。
能動的な行動力がない
契約社員から正社員になれない理由には、能動的に行動しないことも挙げられます。周りからの指示を待つのではなく、自主的にやるべき仕事を見つけるといった行動力は、企業から評価されるスキルの一つ。問題を解決するために意見を出したり、業務を改善する方法を提案したりして、主体的に仕事に取り組むことが大切です。
働く意欲が伝わっていない
スキルや経験があるものの、契約社員から正社員になれない場合、企業側に働く意欲が伝わっていない可能性があります。企業から求められる人材になるには、知識や経験を認められるだけではなく、「会社に貢献してくれる人」と評価されることが重要です。向上心を持ってスキルをさらに磨いたり、業務に積極的に取り組んだりすることで、プラスの評価につながる可能性があります。
コミュニケーションスキルが不足している
コミュニケーションスキルが不足していることも、契約社員から正社員になれない理由の一つ。正社員として企業で働くうえで、「周りと信頼関係を築く」「協力し合う」といったコミュニケーションは重要です。
コミュニケーションがスムーズにできない場合、企業側に「正社員になって欲しい」と思ってもらうことは難しいでしょう。コミュニケーション能力に自信がない方は、会話する際に、相手に分かりやすく話す・傾聴するといった工夫をして、スキルを磨くことをおすすめします。
契約社員から正社員になれる人の特徴
契約社員から正社員になれる人には、いくつかの特徴があります。ここでは3つの特徴について解説しますので、正社員登用を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
仕事に主体的に取り組んでいる
契約社員やアルバイトといった非正規社員の場合、基本的には上司の指示に従って業務を行います。ただし、契約社員から正社員を目指すなら、目標達成の方法を主体的に考えて実行するという積極的な姿勢が重要です。
また、正社員には、自分の仕事をこなすだけではなく、周囲の人が忙しいときは自分から声をかけて手伝うといった協調性も求められるでしょう。
責任感を持って働いている
正社員は、仕事において裁量を持つ一方、責任もあります。正社員になるには、責任感を持って働く姿勢が重要。しかし、契約社員として働く場合も、責任感を持って仕事に取り組むことは可能です。任された仕事を最後までやり、ミスをしても責任逃れをしない人は、責任感があると評価される可能性があります。
正社員として働きたいと意思表示をしている
契約社員から正社員を目指していても、そのことを企業側に明確に伝えていない場合もあります。スキルや働きぶりを評価してもらうだけでなく、正社員として働きたいと意志表示をすることは重要です。
企業が長期的に働いてくれる人材を求めている場合、「長く勤務したい」という意志も伝えることで、正社員登用を前向きに検討してもらえる可能性もあります。
なお、正社員登用の基準は企業によって異なり、業績や試験といった条件がある場合も。今の会社で正社員登用を目指す場合は、条件を雇用契約書や就業規則などで確認しておきましょう。
契約社員から正社員になれる職場の特徴
契約社員から正社員になれるかどうかは、職場の採用方針や制度も影響します。ここでは、契約社員から正社員に登用される職場の特徴を解説します。
正社員を積極的に採用している
契約社員から正社員になれる職場の特徴として、正社員を積極的に採用していることが挙げられます。たとえば、人手不足が続く介護業界や、成長が著しいIT業界などでは、正社員の採用に積極的な企業もあるようです。現職で正社員登用を目指すなら、会社の採用方針を確認しておきましょう。
正社員登用の制度や実績がある
契約社員やアルバイトなどの非正規雇用から正社員を目指す場合、会社に正社員登用の制度や実績があることも重要です。先述のとおり、厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)の概況(p.14)」によると、契約社員やアルバイトなどの非正規社員から正社員への登用制度があるのは事業所全体の76%。また、実績がある事業所は、制度の有無に関わらず、全体の50%になります。今の仕事で正社員を目指すなら、会社の登用制度や実績を確認しておきましょう。
なお、この調査の「登用制度があるものの登用実績がない理由」で、事業所全体の50%で最多となったのは「正社員を募集したが応募がない」というものでした。前述したとおり、正社員として働きたいという意思表示は社内登用を目指すうえで重要だといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年2月)の概況
契約社員に正社員と同程度の仕事を任せている
契約社員に正社員と同程度の仕事を任せているのも、正社員になれる職場の特徴です。前述のとおり、契約社員の仕事内容は、契約で仕事の内容や範囲が決まります。契約社員と正社員の仕事内容が同じ程度の職場では、仕事の成果や働きぶりを認められれば、正社員になれる可能性があるでしょう。
会社側の制度や体制が原因で正社員になれないことも
契約社員から正社員を目指していても、会社側の制度や体制が原因で叶わないことも。会社に正社員登用制度がない、または制度はあるものの登用実績がない場合は、スキルや意欲があっても登用されない可能性があります。また、会社が正社員を募集していなかったり、社外から採用したりすることも。契約社員から正社員になりたいなら、勤務先の正社員の採用に関する制度や体制を確認しておきましょう。契約社員から正社員になれないなら転職も一つの手
現職の会社の制度や体制などが原因で契約社員から正社員になれないなら、転職するのも一つの手です。厚生労働省の「労働経済分析レポート No.1 正規雇用へ転換した方の特徴と影響」では、非正規雇用から正規雇用に転換しやすい人の特徴として、「34歳以下の若年層」が挙げられています。
ここでは、年齢と正社員になれる割合についてまとめました。
34歳以下で正規雇用に転換した男性は15%前後・女性は7%前後
前述の「労働経済分析レポート No.1 正規雇用へ転換した方の特徴と影響」によると、34歳以下で正規雇用に転換した男性は15%、女性は前後7%。男女とも、ほかの年齢層より高い数字です。また、男女とも、35歳以降は年齢が上がるほど正規雇用へ転換する人の割合が低くなっています。契約社員から正社員を目指して転職する場合は、若いうちに取り組むことが重要といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
労働経済分析レポート
契約社員から正社員になれない…転職を成功させる方法
ここでは、非正規社員から正社員への転職を成功させる方法を解説します。「今の会社では正社員になれない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析でアピールポイントを見つけよう
契約社員から正社員を目指して転職活動をする場合、自己分析を行ってアピールポイントを見つけることが大切です。自分のスキルや適性、強み、性格などを客観的に分析すれば、向いている企業や職種を判断する材料の一つになります。「選考でアピールできるポイント」「入社後、どのように会社に貢献できるか」も合わせて考えてみましょう。
転職エージェントに相談するのも一つの方法
契約社員から正社員への転職を成功させるためには、自己分析のほか、応募書類の作成や面接対策も適切に行うことが大切です。「履歴書の志望動機の書き方とは?例文とともに転職時のポイントを解説」のコラムでは履歴書を書くコツを紹介しているので、ぜひご一読ください。
自己分析や応募書類の作成などを一人で行うのに不安がある場合は、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。エージェントを利用すれば、自己PRの作成、面接のマナーなど転職活動全般について、プロからアドバイスをもらえます。
若年層に特化した転職エージェントであるハタラクティブでは、キャリアアドバイザーがマンツーマンで転職活動をサポートいたします。強みを引き出す自己分析を一緒に行い、スキルや希望に合った求人を厳選してご紹介。求人に関して疑問点がある場合はキャリアアドバイザーを通じて企業に質問できるため、入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。また、ハタラクティブが紹介している企業の多くが、未経験者を採用しています。「契約社員から正社員になれない」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。
契約社員から正社員になりたい方に関するFAQ
ここでは、契約社員から正社員を目指している方のお悩みや疑問を、Q&A形式でまとめました。
契約社員から正社員になるのは難しい?
契約社員から正社員になることの難易度は、スキルや働きぶり、勤務先の会社の体制などによって異なります。会社に正社員登用の制度や実績があるなら、挑戦すれば実現する可能性も。
一方、登用の制度や実績がない場合は、転職するのも選択肢の一つです。まずは現職の会社の正社員登用の制度と実績を確認してみましょう。「正社員登用は嘘?正しい情報を見抜く方法や契約社員との違いを解説」のコラムでは、正社員登用が見込める場合と難しい場合について解説していますので、ぜひご一読ください。
「正社員になれないなら仕事を辞める」という考えはあり?
会社の制度や体制などが原因で契約社員から正社員になれない場合は、仕事を辞めるのも選択肢の一つです。非正規社員から正社員への転換は若いうちの方が実現しやすいため、転職活動をするなら早めに取り組むことをおすすめします。
契約社員から正社員へ転職する方法は、「正社員になるにはどうすれば良い?フリーターや非正規雇用から就職するコツ」でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
契約社員から正社員に転職する方法は?
まずは自己分析を行い、選考でアピールできるポイントを見つけましょう。自己分析や面接対策の方法が分からない場合は、転職エージェントに相談するのも選択肢の一つです。
「正社員になれないなら会社を辞めるべき?」「自分の強みが分からない」とお悩みの方は、ハタラクティブへご相談ください。転職支援の経験豊富なキャリアアドバイザーが一緒に自己分析を行い、求人の紹介や面接対策などで手厚くサポートします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。