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虎魂

投げられる喜びをかみ締めて<前編>

2021年オフに左ひじのクリーニング手術、2022年には左ひじのトミー・ジョン手術。そして2023年には左尺骨短縮術と左肩関節鏡視下クリーニング術と3年連続で体にメスを入れた。2022年から2年間は、プロ野球チームに所属する投手でありながら、投げることすらできない日々が続いた。

「ピッチャーなのにボールを投げられない日々が長く続いたので、周りの選手がすごく羨ましく見えた時期はありました。手術を繰り返すことになり、投げられないのは仕方がないとわかってはいたのですが……」

アップが終わればキャッチボールを行うのが通常の練習メニュー。しかしケガに苦しむ左腕は、アップ後に行うのはランニングだった。プロ野球選手として当たり前のことができない日々はとてもつらい経験だった。そして自分がようやく投げられるようになったときに改めて感じたことがある。それは、常に結果を求められるプロ野球選手の苦しさだという。

「自分が徐々に投げられるようになったとき……。

投げられる喜びをかみ締めてショートver<前編>終了。

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