『急ぎません。便』が素敵！ なんて平和な配送革命

ネット通販の普及で、荷物の流通量が急激に増加。不在時の再配達の問題などで、運送業者は悲鳴を上げています。

荷物の数が増加しただけでなく、『注文当日配送』『翌日配送』などのスピードが求められているのも現実です。

運送業各社は過度なサービスを縮小の方向で進める傾向にあり、従業員に過重労働が課されないような改革が急務となっています。

しかし、通販業者は利用者への便利なサービスを続々とリリースしていき、その負担は運送業者にのしかかります。

流通の根本的な改革が必要、と叫ばれる中で独自の『革命』を始めたネット通販企業があります。

それは、靴などのファッションを扱う『LOCONDO.jp（ロコンド）』。２０１７年９月より、新たなサービスを開始しました。

ロコンドの配送革命とは

これまでロコンドは、サイズ交換や返品に伴う返品送料を０円（セール商品は除く）にすることで「自宅で試着、気軽に返品」できるファッション通販サイトとして人気を集めてきました。

再配達増加などの問題に、通販企業として取り組む姿勢を見せます。

「日中に家にいない」という消費者のライフスタイルの変化に対応し、２１時～２４時の夜間便、６時～９時の早朝便をスタート。配達時間も１時間おきに指定できるようになりました。

東京都内７区に限定した、注文当日夜間に届く『エクスプレス便』を除き、送料を値下げ。５４００円以上の購入で送料が無料になるサービスは廃止されるものの、送料の全額がポイント還元されます。

特に注目すべきは、新たに登場した『急ぎません。便』です。

即日配送の『お急ぎ便』よりも１００円安い料金設定です。ネット上では、この『急ぎません。便』の登場に多くの反応が見られました。

疑問の声もありましたが、「急がない」という選択ができることに対し好意的な意見が多いようです。

また、「『急ぎません。便』が本当にあるべきなのは、ほかの通販事業者」というコメントも見られました。

利用者、通販事業者、運送事業者の３者がバランスよく望ましい形になるのが理想です。とはいえ、流通の問題解決にはまだまだ時間がかかりそうです。

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[文・構成／grape編集部]