もし、アップル、グーグル、マイクロソフトの3社が、携帯・モバイルOSで寡占市場を作ると、RIM社は行き場がなくなってしまうだろう。こうした状況からRIM社買収の観測が広がっている。
もちろん、同社の買収に関心を示すとすれば、マイクロソフトだ。もし、RIMがマイクロソフトに買収されれば、グーグルも対抗上、モトローラを使った垂直統合モデルに入る可能性が高まる。
ただ、ノキアとRIMを天秤に掛けたとき、マイクロソフトがどちらを買うかは、予断できない。欧州市場や途上国市場を考えるのであれば、ノキアが強い。一方、北米マーケットを重視するのであれば、RIMが強いからだ。
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過去、パソコン業界でウィンドウズOS独占が生まれたように、携帯・モバイル市場でもOSの寡占/独占が起こるかもしれない。ウィンドウズに負け、厳しい時代を過ごしたアップルだが、今回は勝ち残るだろうか。あるいはグーグルやマイクロソフトが、モバイル時代の覇者となるのか。いずれにせよ、モトローラ買収は、同業界再編を促す重要な要因となるだろう。