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渋谷の一等地でも人が集まらない「東急のビル」…「シニア向け」コンセプトが間違っていたワケ

建物の構造がわかりづらい

渋谷駅西口に位置する「渋谷フクラス」。中には「東急プラザ渋谷」もあり、立地も完璧。しかし、そこが静まり返っているという。

その実情は『渋谷の一等地から日本人がいなくなった…東急不動産の開発した「渋谷フクラス」の衝撃的な状況』でレポートした通りだが、どうしてこのような状況なのだろうか。

少なくとも商業フロアに限って言えば「上に行く動線が悪い」ということに尽きると思われる。

館内を移動するエレベーターは2台。しかも、ビルの奥まったところにあり、正直見つけるのに苦労する。また、館内中央にはエスカレーターが通っているが、建物中央にあるためか、フロア面積を窮屈にさせてしまっている印象があり、フロア全体が少し詰まったように感じられてしまう。

館内全体の通路も蛇行しており、少し構造がわかりづらい
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この構造だと、「上に行ってみようかな」と思うことはなく、特に目的がなければ長く滞在することもないのではないか。

ちなみに中央エスカレーターとは別のエスカレーターもあるので、初めて訪れるとどちらのエスカレーターを使えばいいのかわからなくなってしまう。

実は、フクラスは2020年度にグッドデザイン賞を受賞しており、建物のデザインについては評価が高い。しかし、残念ながらデザインと我々消費者が感じる使い勝手は度々相反する。見た目が良くても、建物が使いづらい……といったことが起こっているのではないか。

随所にこうした凝った空間はあるものの、結局こうした空間の存在が建物の構造をわかりづらくしている側面もある

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