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2024.05.31
# イスラエル

2つの国際裁判所が下した「イスラエル」への厳しい判断…その背景にある「反イスラエル思想」の正体

2つの国際裁判所から厳しい判断

イスラム過激派、ハマスの掃討作戦をめぐって、国際刑事裁判所(ICC)と国際司法裁判所(ICJ)が相次いで、イスラエルに厳しい判断を下した。イスラエルは強く反発し、米国はICC関係者に対する制裁も検討している。いったい、何が起きているのか。

国際刑事裁判所のカリム・カーン主任検察官は5月20日、ハマスの政治指導者、イスマイル・ハニヤ氏とガザ地区指導者のヤヒヤ・シンワル氏、軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏とともに、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント国防相に戦争犯罪などの疑いで逮捕状を請求した

photo by gettyimages
 

ICCは昨年3月、ウクライナに侵攻したロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対して戦争犯罪の疑いで逮捕状を出したが、ハマスにテロ攻撃されたイスラエルについても、空爆と地上戦による反撃を戦争犯罪とみなした形である。ICCの予審裁判部が今後、検察官が提出した証拠を精査し、逮捕状を出すかどうかを検討する。

これに対して、イスラエルは猛烈に反発した。米国のジョー・バイデン大統領も「言語道断だ。イスラエルとハマスは同列にできない」と批判した。アントニー・ブリンケン国務長官は米議会と連携して、ICCに対する制裁を検討する方針を示している

一方、国際司法裁判所(ICJ)も5月24日、イスラエルに対して、ガザ最南部のラファへの軍事攻撃を即時停止するよう求めた。イスラエルは「ガザで大虐殺が行われているという非難は、とんでもない誤りで不当だ」と反発している。

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