12月19日の東京株式市場は5日続落。日経平均株価は、前営業日比268円13銭安の3万8813円58銭でこの日の取引を終えた。一時726円19銭安の3万8355円52銭まで売られる場面があった。米国連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて金利高・株安となった米国市場の流れを引き継いだ。寄り付き直後に一時726円19銭安の3万8355円52銭まで売られたが、日銀金融政策決定会合で追加利上げを見送ったこともあってその後は下げ渋った。
【主要指数】
・日経225: 38,813.58(-268.13)
・TOPIX: 2,713.83(-6.04)
・ドル/円: 156.03(+1.18)
・ダウ: 42,326.87(-1,123.03)
・ナスダック: 19,392.69(-716.37)
・SOX: 4,970.98(-268.13)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は44銘柄(46%)、下落は47銘柄(49%)、変わらずは5銘柄(5%)で、下落した銘柄の方が多かった。
前日話題になったトピックスとして、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>がgumi<3903>よりゲーム開発会社エイリムを買収すると発表したことがあげられる。ブレイブフロンティア』をはじめ、『ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス』『Voice of Cards』などの開発実績がある。
ガンホーは小反発にとどまった。複数のゲーム業界関係者にこの件についてヒアリングしたところ、ガンホーがエイリムとのスムーズな協力関係を築けるかにかかっているが、同社の開発実績を考慮すると、取得価額は割安といえる水準ではないか、との返答があった。ただ、ガンホーにとって業績へのプラスの効果が見えづらいため、材料としてはやや弱かったのかもしれない。
また、日本ファルコム<3723>が大幅続伸。「軌跡シリーズ」第1作『英雄伝説 空の軌跡 FC』の完全フルリメイク版となる最新作『空の軌跡 the 1st』をNintendo Switch/PlayStation 5/Steam用タイトルとして、2025年に全世界で同時発売と発表したことが材料視されたようだ。
同社については、12月15日に逝去した、創業者で取締役会長の加藤正幸氏の保有していた株式の行方に注目が集まっているという。自社株買いや、同社の開発力とブランド力を魅力に感じる有力ゲーム会社などが事業承継のために取得するとの思惑が出ているという。
他方、この日は、アクセルマーク<3624>やenish<3667>、オルトプラス<3672>、シリコンスタジオ<3907>、トーセ<4728>、monoAI technology<5240>、GLOE<9565>など年初来安値を更新する銘柄が続出した。