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【訃報】コンピューターゲームの歴史の担い手の1人、日本ファルコム創業者の加藤正幸氏が逝去
2024年12月17日 16:51
- 12月17日発表
日本ファルコムは12月17日、日本ファルコムの創業者で取締役会長の加藤正幸氏が2024年12月15日に逝去したことを発表した。享年78歳。
日本ファルコムは、「イース」、「ソーサリアン」、「ザナドゥ」など、"マイコン"と呼ばれていたPCゲームで様々なヒット作を創り出し、後のゲーム業界に大きな影響を与えた。現在も「英雄伝説」シリーズなど、多くのファンを獲得しているゲームメーカーだ。
加藤氏はApple IIとの出会いからコンピューター導入時のアドバイザー企業として1981年に日本ファルコムを創業、同年にアップルコンピュータの代理店「コンピューターランド立川」を開設した。ショップの常連であった木屋善夫氏などがプログラムを持ち込み、日本ファルコムはコンピューターソフトメーカーとして、様々なゲームソフトやビジネスソフトを販売していく。1984年に「デーモンズリング」で話題を集め、「ドラゴンスレーヤー」を経て「ザナドゥ」で国内のPC用ゲームソフト最多の販売記録を樹立、多くのゲームファンから注目される存在となった。
日本ファルコムは往年のゲームファンにとってはゲーム黎明期から活躍していたメーカーであり、コンピューターゲームの歴史を語る上で非常に重要なメーカーだ。さらに「英雄伝説」シリーズなどで独特のキャラクターやストーリー、世界観で新しいファンも獲得している。加藤氏の冥福を心から祈りたい。
加藤氏の通夜・告別式は、遺族の意向により、近親者のみにて執り行われる。後日お別れの会(仮称)を執り行う予定だが、現時点で詳細は未定とのことだ。