【本日の見通し】方向性探る展開、円高警戒は一服
【本日の見通し】方向性探る展開、円高警戒は一服
先週末の海外市場でドル円は150円台後半を中心とした推移が見られた。151円台でのドル買い円売りに慎重も、下値はしっかり。金曜日東京朝の東京都区部消費者物価指数が予想以上の鈍化を見せたことを受けて、早期利上げ期待からの円高警戒が一服し、円売りが入る展開となっている。
ウクライナ情勢もあって、市場でのリスク警戒は流動的。方向性探る展開が見込まれる。
今週金曜日に予定されている米雇用統計は前回より雇用者の伸びが小幅に加速する見込み。ただ水準的には強いものではなく、まずまずといった印象。ここにきての小売の弱さ、景況感の悪化などを考えると、今後の利下げ期待が継続すると見込まれる。。
今日は雇用統計の先行指標でもあるISM製造業景気指数が発表される。予想は50.5前後と、前回の50.9から小幅悪化見込み。ただ、好悪判断の境となる50を超える見込み。前回が予想を大きく超える強さを見せたこともあって、予想前後であればまずまずという印象。今週末の雇用統計などをにらみながら、慎重な動きも、ドルを支える材料となる可能性がありそう。
ドル円は150円台を中心に151円台半ば前後までの上昇もありそう。
ユーロドルは先週末、ウクライナ情勢警戒もあってやや売りが優勢となったが、週明けは少し戻している。1.0400を中心に神経質な展開が続きそう。
ユーロ円もユーロドル同様に先週末はウクライナ情勢警戒もあって軟調な動きを見せたが、週明けは少し戻している。こちらもやや不安定な動きが見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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