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防災メモ

FMK防災メモ

災害が発生したとき、被害を最小限におさえるには、一人ひとりがあわてずに適切な行動をすることが極めて重要です。
ここでは、生活に役立つ防災知識を紹介。正しい心構えを身に付けましょう。

熊本県に関する防災情報

メールで防災情報を受信

熊本県防災情報メールサービスでは、熊本県で土砂災害や洪水などの災害の危険性が高くなった場合などに、携帯電話やパソコンに気象情報や河川水位情報をメールで配信しています。
県内の気象警報・注意報や土砂災害警戒情報、地震・津波情報、火山情報(阿蘇山・九重山)のほか、県内各地に設置された河川水位などの情報が発表されると、すぐにメールで配信されます。
災害への備えとして、ぜひサービスに登録して活用してください。

登録は、熊本県防災情報メールサービス登録用ホームページにアクセスしていただくか、 entry@anshin.pref.kumamoto.jp に空メールを送信してください。
すぐにメールが返信されますので、その返信メール内容にある手順に沿って作業していただくだけで登録できます。
なお、携帯電話などで迷惑メール防止対策の設定をされている方は、登録される前に「 bousaimail@anshin.pref.kumamoto.jp 」からのメール受信が可能なように設定を行ってください。

現在の熊本県防災情報はこちら
熊本県統合型防災情報システム(モバイル版)はこちら

身を守るために

どこにいても自分の身の安全を

大地震はいつ起きるかわかりません。
自宅、職場、学校にいるときに限らず、買い物の途中や、映画を楽しんでいたり、車を運転しているときかもしれません。
どこで地震に遭おうとも、まず第一に「いかにして自分の命を守るか」を考えて行動しましょう。

職場の机の足下が、資料や荷物でいっぱいになっていませんか?
大地震では、食器棚やロッカーなどの大きな家具も転倒します。
室内にいるなら家具から離れ、机の下にもぐるのは基本。
その他、クッションで頭を保護したり、外を歩いていたら、カバンで身を守るのもよいでしょう。

特に頭を守ることが重要です。
その際、手首は内側に向くようにしましょう。
血管の多い方を内側にすることで、万が一落下物に当たっても、出血を最小限に防ぎます。

横からの倒壊物に注意

道路を歩いていて地震にあったとき、落下物のほかに、ブロック塀などの横方向からの倒壊物にも注意が必要です。
揺れを感じたら瞬時に、立ち木や生け垣、広場などの安全な場所を見極め、すぐに危険物から遠ざかりましょう。

阪神・淡路大震災では、ブロック塀が倒れ、道路をふさぎ、自動販売機はアンカーボルトで固定されているにもかかわらず倒れてしまったという報告があります。急激な衝撃があると何かにしがみつきたくなるものですが、倒れやすく下敷きになる危険性の高いブロック塀や自動販売機には近づかないことです。

普段丈夫そうに見えるものでも、震災時には意外にもろく、凶器になってしまうことがあるということを覚えておきましょう。

運転中なら左側に寄せる

震度5クラス以上の地震では、道路が波打ったり、タイヤがパンクしたような感じがするといいます。
車を運転しているときに大地震にあったら、急停車せず、徐々にスピードを落として道路の左側に寄せて停まり、エンジンを切って様子を見ましょう。
車を離れるときは窓を閉め、キーはつけたままにします。ロックもしてはいけません。

トンネルなどでも火災になると出口がふさがれてしまうことがありますので、速やかに避難しましょう。ライトをつけて逃げれば、停電で暗くなったトンネルでも足元を照らしてくれるでしょう。

また、高速道路も橋脚の倒壊の恐れがありますので、車を置いて非常階段から逃げましょう。

あわてて外に飛び出すのは危険

大地震の際、ビル街では、外壁や看板、そして上層階で割れたガラスが落ちてきます。
あわてて飛び出さず、まず、ビルの出口付近で様子を見ましょう。
外に避難するときは、カバンや本などで頭を保護しましょう。

ところで、建物が倒壊するか否かは、築年数が30年未満か以上かが目安です。
単に新しいか古いかということではなく、宮城県沖地震をきっかけに、1981年に建物の耐震基準が強化されたためです。自宅や会社の建物が築何年か調べておけば、とっさの行動に役立ちます。

日頃の備えに関して

いつかでなく、今すぐ。

災害時の備えがあるとないとでは、避難生活にも大きな違いが出てきます。

地震直後の状況によっては、救援物資もすぐに避難所に届かない場合があります。
「いつか防災グッズを買いそろえようと思っているけど、なかなか機会がない」というのではなく、缶詰やカップラーメン、ティッシュペーパーの買い置きなど、日用品の中にも役立つものがあります。

一度、その中から持ち出しやすいように、ひとまとめにしてみましょう。

住居内のパイプは自己責任

ライフラインの回復とは、ガスを除けば各住居のメーターのところまでをいいます。
つまり、住居内の水道パイプなどが破裂している場合は、各自が個別に修理しなくてはなりません。

水道のライフライン回復にはおよそ1ヶ月かかるといわれていますが、家の破損状況によっては、それ以上になる可能性があるということです。
避難所や給水所で配給をしてもらうことはできますが、実際に大震災になったとき、どれくらい配給されるかは保証されていません。
それだけに水は大切です。

家具や家電は倒れる

平成7年度版の警察白書によると、阪神・淡路大震災での死因は、建物の倒壊、家具や家電品の下敷きによる圧死、窒息死などが8割以上を占めています。

被災地には一人暮らしの高齢者が多く、逃げ出すことも困難でした。
家族と同居でも、一人だけ一階にいて、救助が間に合わなかった人が多くいます。
特に危険なのは、背が高くて奥行きのないタンスや本棚、食器棚、家電製品です。
下敷き事故を未然に防ぐためにも、事前に転倒防止用の金具などでしっかりと家具を固定しましょう。

非常用持ち出し品

非常用持ち出し品は用意していますか?

当座に必要なもの、携帯ラジオや懐中電灯、非常用の食料などをリュックサックに詰めて、いつでも持ち出せる場所に備えておきましょう。あれもこれもと揃えすぎると重くなり、避難に差し支えます。

子供がいる、お年寄りがいるなどの環境によって、必要なものの優先順位は変わってきます。
「自分の家庭では何が必要なのか」をじっくり考え、荷造りしましょう。

非常用持ち出し品は何カ所かに分けて

非常持ち出し品はいざというときに持ち出せなければ意味がありません。
家の一カ所だけでなく、玄関や寝室、リビング、さらには車のトランクやオフィスまで、何カ所かに分けておくことが必要です。

避難の時に持ち運びやすいリュックタイプ、非常持ち出し袋自体がつぶれてしまうことにも配慮した缶タイプ、火災に強い防炎タイプなど、入れ物も様々なタイプを活用するといいでしょう。

最低三日分の水と食料

大規模な災害の際、電気やガス、水道などが止まることがあります。
日頃から飲み水と食料は最低3日分を用意しましょう。

大人が一日に必要な水の量は3リットルといわれています。
賞味期限に注意しながら常に新しいものを備蓄しておきましょう。
水洗トイレタンクや電気温水器の貯湯タンクも傷口の洗浄に役立ちます。

非常食は手軽で栄養バランスがとれ、おいしいものを常備しましょう。
缶詰など水や調理器具がなくても食べられるものが重宝されます。
また、ドロップ一つでも疲労回復に必要な糖分補給ができます。

簡易トイレを防災グッズに

震災でもっとも苦労するものはトイレです。
避難所では仮設トイレに長蛇の列、断水でトイレには排泄物でいっぱいということがあります。

簡易トイレを防災グッズの一つとして用意しましょう。
持ち運びが簡単で吸水樹脂で排泄物を固め、可燃ゴミとして捨てられるもので、水を使わず、においもありません。
インターネットで「簡易トイレ」で検索すると、これらの情報や購入のサイトがありますので利用してみてください。

常備薬を忘れずに

東日本大震災や阪神・淡路大震災では、病院も大きな被害を受け、けが人の治療が間に合わず薬が手に入らないという緊急事態が発生しました。

家庭用常備薬と服用している薬は日頃から非常用持ち出し品の中に用意しておきましょう。
また、絆創膏、包帯、ガーゼ、ハサミ、消毒薬、鎮痛剤、整腸剤、風邪薬、湿布薬、ウエットティッシュも準備しましょう。

枕元に厚底のスリッパを

地震は寝ている間に起きるかもしれません。
地震発生後は、割れたガラスや食器類が床に散らばっている可能性があります。
家の中でも厚底のスリッパを履く習慣をつけ、枕元にスリッパを置いて寝ると安心です。

また、素足は危険ですので靴下も枕元に常備しておくといいでしょう。

足下は大事

避難をするときは厚底の靴を履きましょう。
会社内でも日頃からロッカーの中に厚底のスニーカーなどを用意しておくようにしましょう。

女性に人気のミュールやサンダルは走りにくく脱げやすいのでおすすめできません。
ヒール靴はヒールを折りましょう。

また、ナイロン製のストッキングは熱に弱いので、肌にくっつくと大やけどの原因になります。

身分証明を身につける

預金通帳や印鑑など大事な貴重品は、すぐに持ち出せるようにしましょう。
万が一なくしてしまったときでも、基本的には運転免許証、健康保険証、パスポートなどのIDカードのコピーがあれば限度額までお金を引き出すことができますので、常に身につけておくようにしましょう。

各種カードのコピーを

災害用の持ち出し袋の中に、運転免許証やパスポート、健康保険証、クレジットカードなどのコピーを入れておきましょう。かさばるものではないので、親戚や家族の連絡先のメモも忘れずに。
また病院に通っている人は病院の連絡先も控えましょう。

避難に関して

段階的な避難場所について

あなたは、いざというときの避難場所をご存じですか?
避難場所は数段階に分かれています。

一つ目は近所の安全な場所。身の安全を確保するために一時的に避難する場所。近所の公園や空き地。

二つ目は、震災時避難場所。自治体が定めている地域防災拠点で、小中学校などがあります。

三つ目は広域避難場所。一つ目と二つ目に危険が迫った時に、大勢の人が避難するために予め定められている場所です。

四つ目は避難所。自宅を失った人などが保護してもらうためにとどまる場所です。

被災するのは家にいるときとは限りません。勤め先での避難場所も確認しておきましょう。

荷物は最小限に

余震による建物の倒壊や落下物の危険を回避するため、避難するときはなるべく道路の真ん中を歩きましょう。
ただし、緊急車両の邪魔にならないように気をつけます。

また、災害時は強盗や窃盗の犯罪率が高まります。
混乱のため警察も平時のように機能しない場合が予想されるので、夜間の避難行動は避けましょう。
いざというときのために、動きやすい服装と、自分にあった重さに荷物をまとめることも大切です。
持ち物は最小限を心がけましょう。

携帯電話が懐中電灯代わりに

被災時は瓦礫などの障害物で危険です。

徒歩で避難とはいっても、夜間に地震が起きて停電してしまえば、建物の外も中も真っ暗になってしまいます。
一歩足を踏み出すことすら困難な状況になりかねません。

そんなときに便利なのが携帯電話です。
暗闇の中のディスプレイは意外なほど明るいので、懐中電灯代わりに使いましょう。
非常口や誘導灯まではしっかり足元を照らし、安全を確保した上で家族や友人に連絡しましょう。

緊急車両を優先!

大地震が起きてしまったら、まず優先されるのは人命救助です。

阪神・淡路大震災では長期間にわたり交通が麻痺しました。
ビルや家屋が倒壊して道路が不通となっただけでなく、高速道路も高架橋が倒れるなどして、通行止めとなりました。
復旧作業も、電気、ガス、水道や鉄道が数ヶ月後に復旧したのに対し、高速道路が全面復旧したのは1年9ヶ月後でした。

それだけ道路は大きな被害を受け危険なわけですから、災害時には必要最低限の車両しか通行しないことが理想です。被災地の道路は、落下物や瓦礫などに覆われてしまい悪路となります。
ただでさえ消防車が活動しにくくなるので、マイカーの使用はやめましょう。

火災防止のために

電気がもとで火事になることも

火災の原因は火の元だけではありません。

いわゆる「通電火災」もそのひとつ。停電が回復するとつい油断しがちですが、阪神・淡路大震災では、停電が回復したあと、火事になったとされる例がいくつもあります。
外出の際などはブレーカーを必ず切りましょう。

また、こどもは電気の危険を知らず、見慣れぬ電線に興味本位で触ってしまうことがあります。
周囲の大人が十分に注意をしてあげてください。

ケース別初期消火法

初期消火といっても、むやみやたらと水をかければよいというものではありません。

たとえば、油鍋に炎が上がっていたら消火器を使い、絶対に水をかけてはいけません。
消火器がない場合は水に濡らしたバスタオルやシーツを両手で広げ、鍋にかぶせて消火します。これは石油ストーブも同様です。
火は空気がないと燃えないので、濡れたバスタオルで覆うことで空気を遮断します。

電気器具はコンセントを抜くかブレーカーを落としていれば、漏電の心配がないので水をかけてもOK。そうでない場合はやはり消火器を使いましょう。

衣類は化学繊維が含まれているケースが多く、燃えやすいので、火を消そうとするよりも、まずは脱ぎ捨てることが大切です。

火を消すチャンスは3回

東京消防庁のホームページには、初期消火の3度のチャンスについて掲載されています。

その第1のチャンスは「小さな揺れを感じたとき」。
「グラッ」ときたその2、3秒後の瞬間に使用中の火を消します。

次は「大きな揺れがおさまったとき」。
揺れているときは、火を消すことは困難ですし、身の安全が第一です。揺れがおさまるのを待ってから火を消しましょう。

最後のチャンスは「出火したとき」。
もし、出火しても1、2分程度では燃え広がりません。落ち着いて消火器を使いましょう。
炎が天井に届いたら初期消火の限界です。そのときは迷わずに逃げ、大声で隣近所に知らせましょう。
逃げる際は、部屋の窓やドアを閉めましょう。

被害の最小化のために

何よりもまず、ガス漏れの確認を

地震が収まり、ガス機器の火を止めたら、ガスのにおいがしないか、近隣でもガス漏れがないか、情報交換して確認を確認をしましょう。

ガスのにおいがしたら、窓や戸を大きく開け、換気をします。
換気扇はスイッチの火花が火災の原因になるので使ってはいけません。
ガス栓やガスメーターのコックを閉めてから、最寄りのガス会社に連絡してください。
いざというとき、すぐ電話できるよう、ガスメーターの近くにガス会社の連絡先シールを貼っておくとよいでしょう。

落ち着いたらまず、ライフラインの確認を

ライフラインとは、水道、電気、ガスなどの生活に必要な供給システムや、交通システム、情報伝達システムをいいます。

大地震発生後、すぐにライフラインの確認をしたいというには確かですが、電気やガスは火災の原因にもなりかねません。ブレーカーを落とし、ガスの元栓を速やかに閉めるようにします。

これに対し水道は、すぐに遮断されるとは限りません。
もし、水道がまだ使えるようなら、生活に必要な水を確保しておきましょう。

電話も、同じエリアでも、通じたり途絶えたりと様々ですが、火事や救急など、緊急時以外は使用を控えるようにしましょう。

被害を最小にする「助け合い」

平成15年の防災白書によると、阪神・淡路大震災で、倒壊したがれきの下から救助された人の77パーセントが、近隣の住民によって助け出されています。

「目の前の被災者を見捨てない」という、きわめて人間的な行為が、大災害において多くの命を救いました。
自分たちの街は自分たちで守る。
この意識を忘れずに持つことが、いざというときの人命救助に効果を発揮します。

被災時は、いち早く逃げることも大切ですが、それ以上に助け合う心を大切にしましょう。

応急処置の基礎知識

応急処置とは、医師に診てもらうまでの手当のことです。

臨機応変な対応が、大きな結果の差を生みます。
倒れている人がいたら、まずは声をかけてください。
応答がない場合は、呼吸をしているか、脈はあるか、出血していないかを調べます。
呼吸がなければ人工呼吸、脈は手首、頚動脈で確認し、止まっていれば心臓マッサージ。近くにAEDがあれば使います。
医療器具がなくても、たとえば捻挫や脱臼は、布やタオルでも固定できますし、副木も傘や新聞紙、段ボール、雑誌などで代用できます。

情報入手に関して

デマに振り回されるのは危険

デマは根拠のない、いい加減なうわさ話。
不安感も手伝って、人づてに広がるうちにエスカレートしていくことがあります。
被災直後は「これからどうすればいいのか」という重要な判断をしなければならない場面に幾度となく直面します。
デマの危険度を見誤ると、命に関わることにもなりかねないのです。
情報が入り乱れるなか、正しい情報を見極めることが重要になってきます。

「明日の10時にマグニチュード7の地震が来る」といったように、断定的な時間や数字が含まれていたり、「全滅」「全員」「全面的」など、「全」がついている情報には要注意!
そのまま信用して行動を起こす前に、ラジオやテレビなどでその事実を確認し、正しい情報を入手してください。
「誰かがそういっていた」ではなく、情報源がどこなのかがわかれば情報の信頼性が高まります。

Twitterで情報をキャッチ

停電していなければ、テレビやパソコンのインターネットなどから情報を得ることができますが、災害時はそうはいきません。

そんな時、携帯電話やモバイルパソコンを持っていれば、メールやインターネットで情報収集ができ、比較的つながりやすい通信手段としても使えます。
東日本大震災では短文投稿できる Twitter で情報収集する人も多くみられました。
また google では安否情報を検索、確認できるサイトを立ち上げて、情報収集を支援しました。

なお、情報端末はいつでも使えるように、バッテリーの充電、または予備のバッテリーを準備しましょう。

電話は自粛を

地震が発生すると安否確認の電話が殺到し、回線が混乱します。
火災や救援、救出を求める通報を優先させるためにも、緊急以外の電話は固定電話、携帯電話ともに使用を控えましょう。
また、受話器が外れていると通話と同じ状態になるため、元に戻しましょう。

災害時は、被災地域内と被災地外から被災地への電話はかかりにくくなりますが、被災地から全国へは比較的通じます。
そこで、万が一のときは被災地外に住む親戚や友人などに安否などを知らせ、そこから連絡してもらうようにしましょう。
被災地外の電話回線は比較的余裕があるので、安否情報の伝達をスムーズに行えますし、被災地への回線集中の防止にもつながります。

公衆電話を利用しよう

地震のとき、接続が規制される一般電話や携帯電話に比べ、公衆電話は優先して通話が確保されます。

また、災害指定された場合には、被災地域にある既設の公衆電話は無料で使える措置がとられることがあります。
その場合、グリーンのアナログ公衆電話やグレーのデジタル公衆電話、ICカード公衆電話はテレホンカードや10円玉を使わずに通話ができるようになります。
ただ、エリアが限定されることがあるので、10円玉は多めに備えておきましょう。無料化された場合は通話後に10円玉は返却されます。

公衆電話の無料化について

大規模災害が発生した場合、被害の状況により、被災地の公衆電話を無料化する措置がとられることがあります。
その場合、グリーンのアナログ公衆電話やグレーの公衆電話、ICカード公衆電話は、テレホンカードや10円玉を使わずに通話ができるようになります。

しかし、エリアが限定されることもあるので、10円玉は非常時の備えの中に用意しておいた方がベストです。無料化されているときは通話後に10円玉は返却されます。

災害用伝言ダイヤル

災害時には「災害用伝言ダイヤル」が利用できるようになります。
これは、被災地に住む人の電話番号を登録し、伝言を録音・再生できるサービスです。
一般加入電話や公衆電話、携帯電話などからの利用ができ、ガイダンスに従って簡単に操作できます。
被災地に住む人の市外局番からの電話番号で登録するので、被災地からでも、それ以外からでも、必ず市外局番からダイヤルしましょう。

伝言は被災者の電話番号を知っているすべての人が聞けますが、聞かれたくない場合は、事前に決めた暗証番号を使っての録音・再生もできます。録音できる時間は1件につき30秒、保存期間は録音してから48時間です。

携帯電話の災害用伝言板

「災害用伝言ダイヤル171」のほかにも、各携帯電話会社が提供している災害用伝言板があります。
比較的つながりやすい携帯電話のパケット通信は、災害時に便利な通信手段です。

大規模災害が起こると、携帯電話のインターネットのトップメニューに「災害用伝言板」の項目が表示されます。
この「災害用伝言板」は1月を除く毎月1日に体験サービスが行われているので、試してみるのもいいでしょう。

電話帳にも防災情報が

青や緑が表紙の電話帳「タウンページ」や「ハローページ」の巻頭にピンクやオレンジ、赤枠などで囲まれた「レッドページ」があります。
ここには配布される地域に関する防災情報が掲載されています。

地域によって掲載内容は異なりますが、救急の医療機関の問い合わせ先、電気、ガス、水道なのライフラインの通報や問い合わせ先、災害用伝言ダイヤル171の使い方などが記載されています。
ぜひ一度目を通してみてください。