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「Visual Studio Code」の2019年9月更新が発表 ~日本語版はUIフォントに変更あり
ミニマップの改善やソース管理ビューの更新、HTML/CSS対応の強化などがトピック
2019年10月10日 13:35
米Microsoftは10月9日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2019年9月アップデート(v1.39)を正式リリースした。日本語版でユーザーインターフェイスのフォントが「メイリオ」から「メイリオUI」や「Yu Gothic UI」へ変更され、限られた横幅に多くのメニューを表示できるようになったほか、随所に多くの改善が施されている。
まず、“ミニマップ(Minimap)”に選択範囲がハイライト表示されるようになった。ミニマップはスクロールを要する縦に長いドキュメントの概要を把握しやすいよう、スクロールバー領域にドキュメントを縮小表示したもの。選択範囲がハイライトされるようになったことで、ナビゲーションの際の手掛かりが増える。ミニマップスライダーをタッチ操作でドラッグできるようになったのも、本バージョンにおける改善だ。
次に、ソース管理ビューがアップデートされ、最新のツリーウィジェットを利用するようになった。新しいツリーウィジェットは従来のものよりパフォーマンスが高く、キーボードによるナビゲーションにも優れる。すでに「Visual Studio Code」のファイルエクスプローラーやデバッグツリー、検索、ピーク参照機能などのコンポーネントに採用されているが、ようやくソース管理ビューにも導入された。表示モードのボタンを押せば、リストとツリービューの切り替えが可能だ。
そのほかにも、コードの折り畳み表示をキーボードショートカット([Ctrl]+[K]キー、[Ctrl]+[L]キー)でトグルできるようになった。また、v1.38で導入された外部リンクのオープンを確認する機能では、確認をスキップする“信頼済みドメイン”の管理が簡素化され、セキュリティと使い勝手の両立が図られた。HTML/CSSの補完・ハイライトも改善されており、“IntelliSense”から直接HTML ARIA属性のヘルプを参照できるようになったほか、セミコロンから始まるCSSプロパティ補完、CSS色変数のプレビューなどもサポートされた。
なお、「Visual Studio Code」は現在「TypeScript 3.7」サポートに向けた準備中だ。安定版がリリースされるまではバンドルされないが、「JavaScript and TypeScript Nightly」拡張機能を導入すれば一足先に「TypeScript 3.7」の新機能を「Visual Studio Code」でテストできる。
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることも可能。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.39(19/10/09)